まぶたの手術と「きずあと」

上まぶたは顔のなかでも「きずあと」が目立ちにくい場所です。まぶたを切開する手術、「二重切開法」「挙筋前転法」「まぶたのたるみ取り(ブレファロプラスティ)」などを受けたあとのまぶたの「きずあと」について説明します。

 

手術デザイン

まつげのきわから10㎜前後までの皮膚が薄い位置で切開すれば、きずあとが目立ちにくく自然に仕上がります。

 

たるみとりを同時におこなう場合、皮膚を多く取りすぎると眉毛近くの「厚い皮膚」が、まつげ近くの「薄い皮膚」に縫い合わせられ、腫れぼったく不自然に見えることがあります。それぞれのまぶたの状態にあわせて厚い皮膚の部分まで皮膚を取らないこと、ふたえの幅を広くしすぎないことをおすすめしています。

 

手術後1週間

抜糸直後の様子です。きずあとは多少くぼんで食い込んでいるように見えますが、これは腫れと傷がなおるときに一時的に硬くなることが原因です。あざが出た場合は10日から2週間で黄色くなり吸収されて消えます。

 

手術後1か月

きずあとはすこし赤みがあり触ると硬い感じがしますが、腫れが落ち着いてくぼみは目立たなくなってきます。傷のあたりにピリッとするような痛みを感じることがあります。まつげ近くの感覚がにぶい感じがすることもあります。どちらも数ヶ月から半年でおさまります。

 

手術後6か月

赤みやくぼみが目立たなくなりました。触ったときの硬さや痛み、感覚のにぶさもおさまります。

 

手術後1年

きずあとはほとんどわからなくなります。

 

 

 

治療にかかる費用(自由診療、税別)

検査費用:

・局所麻酔術前検査(採血) 6,000円

 

手術費用:

・上眼瞼形成術      500,000円

(挙筋前転術を応用したまぶたの開き調整:皮膚のたるみとり、二重まぶた形成を含む)

・上眼瞼徐皺術      350,000円

(皮膚のたるみとり:脂肪の切除や二重まぶた形成を含む)

・二重瞼、全切開法    330,000円

(目の横幅までの切開でおこなう二重まぶた形成術)

・二重瞼、部分切開法    220,000円

(1㎝程度の小さな切開からおこなう二重まぶた形成術)

 

※費用はすべて税抜き価格です。

※手術費用には手術で使用する麻酔などの薬剤、糸などの材料、術後の内服薬(鎮痛剤・抗生剤)、術後ケア用のガーゼ等、術後1週間・1か月・3ヵ月・6か月目の再診料や処置料が含まれます。

 

合併症やリスク

薬剤のアレルギー:術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。

出血:通常手術当日から翌日にかけてにじむ程度の出血がみられます。皮下出血(あざ)が出る場合があります。

感染・異物反応:使う糸はナイロンやポリプロピレンの医療用縫合糸で、体の中に残しても通常害のないものですが、ごくまれに異物反応(赤くなる、 しこりになる、等)を起こすことがあります。

 

 

※日常生活に支障があるような「重度の眼瞼下垂症」と診断された場合、保険適応での「眼瞼下垂症手術」もおこなっています。診察の際にご相談ください。

※厚生労働省のガイドラインに準拠して手術前後の写真、費用、合併症等を記載したうえで、術前・術後の写真を掲載しています。

 

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039 (クリニック予約)
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m. 木曜日、日曜日を除く

顔面神経麻痺後遺症のボトックス治療とリハビリテーション

 

顔面神経麻痺の後遺症による顔のゆがみ、ひきつれ、意に反した動きに対する「ボトックス治療」とリハビリテーションについてご説明します。

 

顔面神経麻痺の後遺症

顔面神経麻痺の後遺症による顔のゆがみは以下のような原因によっておこります。

 

・表情筋の麻痺:神経からの刺激がなくなるため筋肉の動きがなくなります

・表情筋の筋力低下:神経が再生してくると筋肉が動き始めますが、しばらく動いていなかった筋肉はやせて筋力がおちています

・表情筋の拘縮:動かなくなった筋肉は硬くなり縮まってこわばります

・表情筋の異常共同運動:神経の再生過程で神経が混同することによって口元や目元の筋肉が意に反して動きます

 

顔面神経麻痺になってから4か月目ごろから口を動かすと目を閉じてしまう、目を動かすと口元がピクピクするなどの「共同運動」がみられるようになります。また、10か月から1年たつと動きの弱い表情筋が硬くなって縮まることで起こる「拘縮」による顔のこわばりが出てきます。

 

顔面神経麻痺とボトックス治療

顔面神経の後遺症はボトックス(ボツリヌストキシン)を使って治療することができます。ボトックスには筋肉の動きを弱める効果があります。顔のけいれんや表情による目尻や眉間のしわなどの治療に広く使われているお薬です。動きすぎている顔の筋肉やこわばった筋肉をターゲットに少量ずつボトックスを注射して特定の筋肉だけをゆるめてあげることで顔の表情の左右差やゆがみを整えることができます。

 

治療の流れ

①気になる症状と表情の診察からプランシートを作ります。症状の出かたには個人差があるため、お一人おひとりに合わせた治療プランを作成します。気になっている「目尻」や「眉間 」などのしわがあればお伺いし、同時に治療できるようプランに組み込みます。

 

②プランに沿ってボトックスを注射します。極細の注射針を使っていますが、顔のいろいろなところに注射をするので痛みをやわらげるために表面麻酔(クリームの麻酔)を使います。麻酔クリームを塗って30分程度おくことで注射の痛みが和らぎます。

 

③プログラムに沿って表情筋のマッサージなどのリハビリテーションを開始します。

 

④1-2週目の診察で効果が足りないところがないかチェックします。笑ったときの表情や口元を動かした時の表情などを確認して、ご希望に応じてボトックス注射を追加します。1回目の治療で足りなかった部分を修正して次回のプランシートを作ります。

 

⑤ボトックス治療の効果は3−6か月持続します。2回目以降は前回の治療の結果に応じて修正したプランシートをもとに注射の量や場所を決定します。

 

 

ボトックスを使った顔面神経麻痺の治療は、顔全体の表情筋のバランスを整えることで、自然な表情をとりもどすための治療です。注射の後に正しいリハビリテーションを行うことで相乗効果が期待できるだけでなく、効果が持続して注射の間隔を長くすることができたり、リハビリテーションの効果で注射が必要なくなることもあります。

 

料金

初診料(初回の診察)       3,000円

顔面神経麻痺ボトックス治療  52,000円(プランシートの作成を含む、保険適応外)

表面麻酔(クリームの麻酔)    2,000円

再診料(2回目以降の診察)   1,000円

 

※リスク・副作用・合併症

・内出血(注射針が血管に当たってしまった場合)

・妊娠・授乳中の方への施術不可

・目が閉じにくくなる可能性

・目が開けにくくなる、眼瞼下垂になる可能性

・表情の左右差

 

※ 表情じわの治療薬として厚生労働省の承認を得ているボツリヌストキシン、「ボトックスビスタ®」を使用します。

※顔面神経麻痺発症から4か月以上経過した慢性期の方に対する治療です。

※表記料金に消費税を加算させていただきます。

 

顔面神経麻痺の後遺症について

慢性期後遺症でみられる3つの症状

顔面神経麻痺(ベル麻痺、ハント症候群など)からの回復期に、「顔のゆがみ」や「こわばり」、「意に反して目や口が動く」といった症状がみられることがあります。これが「慢性期の後遺症」です。

症状は、

・筋肉の回復が不完全な「筋力低下」

・神経の再生プロセスでのエラーによる「病的共同運動」

・筋肉が硬くなってこわばってしまう「顔面拘縮」

の3つです。

 

筋力低下

顔面神経麻痺を発症すると表情筋はしばらく動かなくなります。神経が再生すると筋肉も動き始めますが、しばらく動いていなかった筋肉はやせて筋力がおちている状態です。筋力は徐々に回復していきますが、もとの筋力まで回復しなかった場合は筋力低下となります。

 

病的共同運動

5本ある顔面神経が傷ついて麻痺が起こります。その後、5本が合わさった付け根から神経が再生してきますが、このとき回復する神経が行き先を間違えたり、神経同士の不必要な連絡ができることがあります。この回復プロセスのエラーによって病的共同運動が起こります。症状は、口を動かしたいのに目がピクピクする、目を閉じると口も動いてしまうなどの意に反した動きです。ベル麻痺では約10%程度の方にみられます。

 

顔面拘縮

顔の筋肉のうち、目や口の周りにある表情筋は目を守ったり食事をとるなど体にとって特に大切な動きをしています。これらの筋肉を早く回復させようと脳からの強い指令がでるため、表情筋が常に緊張した状態となり、収縮して硬くなります。これが顔面拘縮です。自分で感じる症状は、顔のこわばりや引きつれ、ほうれい線が深くなる、目が細くなるなどです。

 

 

後遺症の予防と治療

後遺症を予防するため、麻痺の早期からマッサージ、ストレッチ、鏡を使った「ミラーフィードバック療法」などのリハビリテーションを行うことや、しかめ面や百面相など強い筋肉の動きを避けることが重要です。

 

発症から4カ月たって「慢性期」に入ってからも、症状が悪化しないよう、マッサージやストレッチなど根気良くリハビリテーションを続けます。

 

発症から1〜1.5年が経過すると、リハビリテーションによる回復の見込みが少なくなるため、後遺症に対する治療を始めます。

 

後遺症に対する治療には、目の周りや口の周りの筋肉のうち、緊張の強い部分を切除する「手術療法」や、筋肉の動きをゆるめる薬剤を注射して自然な表情をとりもどすための「ボトックス治療」があります。ボトックス治療は効果の持続が3か月から半年程度であるため、繰り返し行う必要があります。目の周りの筋肉の拘縮で細くなった目に対しては「上眼瞼形成術」などを行うことも可能です。

 

慢性期の後遺症に対する治療を希望される場合、まずは顔面神経麻痺の治療を受けている主治医にご相談いただき、紹介状をご持参のうえ診察にお越しください。治療の経過などについての情報を提供いただければ治療がスムーズにはじめられます。お一人おひとりの症状にあわせて治療のご提案をいたします。

 

顔面神経麻痺後遺症のボトックス治療とリハビリテーション

ボトックス治療ーよくある質問

当院で行っている上眼瞼形成術

まぶたの左右差ー顔面神経麻痺の後遺症について

 

 

 

まぶたの治療:よくある質問 FAQ

 

Q:きずあとは目立ちますか?

A:まぶたの傷あとは、ふたえの線にかくれるためほとんど目立ちません。3−4か月は目を閉じると傷あとの赤みがわかりますが、半年もたてば目立たなくなります。

 

 

Q:腫れはどのくらいですか?

A:腫れのピークは2−3日目です。

小切開法など小さな切開で行う手術は腫れも少なく1週間もすればほとんど目立たなくなります。

全切開法や徐皺術(皮膚のたるみ取り)では抜糸をする5−7日目の時点で半分程度、2週間で8割程度の腫れがひいた状態になります。1か月もすればほとんど分からなくなりますが、完全に腫れがひくまでには3−6か月目かかります。

 

下記の記事もご参照ください。

コラム:まぶたの治療、ダウンタイムと過ごし方 詳しく見る

コラム:まぶたの治療、ダウンタイムと見た目 詳しく見る

 

 

 

Q:手術や術後の痛みが心配です。

A:まぶたの治療は局所麻酔でできますが、まぶたに麻酔の注射をしますので、チクッとした痛みがあります。できるだけ痛みやあざができるだけ出にくいよう極細の針を使っています。手術中は触れられている感じは分かりますが、痛みはありません。もしチクチクする感じがあれば、痛み止めを追加します。

まぶたの手術には最も長く効く局所麻酔薬を使っています。手術終了前にも麻酔を追加しますので、術後しばらくは痛みを感じません。当日お渡しする痛み止めを飲めば、麻酔が切れてきてもそれほど痛みは感じません。心配な方には寝る前にもう一度痛み止めを飲んでいただくようご案内しています。

どうしても痛みが心配な方や手術の間じっと動かないでいることが難しい方は、全身麻酔でも治療を行っていますのでご相談ください。

お知らせ:顔のクリニック金沢が取り組む痛みの少ない治療 詳しく見る

 

 

Q:メイクはいつからできますか?

A:ファンデーションや眉メイクなどは当日からでも可能です。アイシャドウやアイラインなど目元のメイクは抜糸後から可能です。まぶたの感覚がすこしにぶくなることがありますので、アイラインを引いたときに違和感があるかもしれません。この症状は半年ほどでよくなります。

 

お問い合わせ・ご予約(診察の予約は電話受付のみ)

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まぶた術後のダウンタイムと見た目

二重まぶた、上眼瞼形成術(ブレファロプラスティ、挙筋前転術など)のあとの経過についてご説明します。

 

 

 

手術当日(1日目)

〈腫れ〉

麻酔と手術の影響でまぶたが腫れています。

〈出血〉

傷からにじむような出血があります。当日はできる限り目をとじて冷却剤などで冷やし、上向きで休むことをおすすめしています。ぬれたガーゼをあてておくと血液が糸について固まるのを防ぐことができます。

〈その他〉

手術のあとに使うガーゼや冷却剤などは院内にご用意しています。コンタクトレンズは術後1カ月目まで使用できませんので、必要な方はめがねを用意しておいてください。めがねは術後のカモフラージュにも効果的です。

 

 

手術後2,3日

〈腫れ〉

腫れがいちばん目立つときです。スマートフォンを見たり本を読むなど下を向いていると腫れやすくなるため注意してください。

〈あざ〉

ぶつけたときのようなあざが出ることがあります。予防のため止血剤を処方します。

〈生活〉

早く腫れやあざを落ち着かせるために、激しい運動や入浴、飲酒は控えましょう(短時間のシャワーは可)。無理のない範囲で日常の生活はできますが、接客や体を動かすお仕事はお休みを取ることをおすすめしています。

〈メイクアップ〉

ファンデーションやリップ・眉など、目元以外のメイクアップはしていただけます。洗顔もできますが、目元をこすらないようそっと洗ってください。

 

 

手術後1週間

〈腫れ〉

腫れが少しづつひいてきます。

〈あざ〉

あざも薄くなっていきます。時間がたてば消えるので、あとが残ることはありません。

〈生活〉

学校やお仕事を含め普段通りの生活ができますが、まだ激しい運動やサウナなどは控えたほうが良いでしょう。

〈メイクアップ〉

目元以外のメイクアップが可能です。あざの色が気になるようであれば、糸のあるところを避けてコンシーラーなどでカバーしてください。

 

 

手術後1か月

〈腫れ〉

腫れがほとんど目立たなくなる時期です。2〜4週目頃までに8〜9割程度の腫れが落ち着きます。腫れている間はふたえの幅が広くみえます。ふたえの幅などにわずかな左右差があっても、腫れが落ち着くと目立たなくなることがほとんどです。

〈あざ〉

あざが出た場合は1〜2週で消えます。

〈傷あと〉

傷あとの赤みや段差が気になる時期ですが、ふたえの部分に折り込まれるためそれほど目立ちません。体質によっては薄茶色の色素沈着がみられることがあります。

〈メイクアップ 〉

目元を含めたメイクアップができますが、まぶたは強くこすらないよう注意しましょう。

〈生活 〉

術後1カ月目までに多くの方に会う必要のあるイベント(結婚式、同窓会など)が入らないよう手術の予定を立てるようおすすめしています。

〈その他〉

睫毛近くのさわった感じがにぶくなることがありますが、数か月で戻ります。

 

手術後3〜6か月

〈腫れ〉

残っていたわずかな腫れが落ち着きます。

〈傷あと〉

傷あとの赤みや色素沈着が目立たなくなり、自然なふたえのラインになります。

〈その他〉

ふたえの形やたるみの左右差などが気になる場合はご相談ください。

 

術後の過ごし方についてはこちらもご参照ください。

まぶたの手術、ダウンタイムと過ごし方

 

※当院で手術をおこなった患者様のご厚意により画像を使用しています。

※術後の腫れやあざの出かたや経過には個人差があります。

 

 

 

治療にかかる費用(自由診療、税別)

局所麻酔術前検査(採血) 6,000円

上眼瞼形成術      500,000円

(上眼瞼形成術:ブレファロプラスティ、挙筋前転術を応用したまぶたのたるみとり治療)

 

合併症やリスク

薬剤のアレルギー:術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。

出血:通常手術当日から翌日にかけてにじむ程度の出血がみられます。皮下出血(あざ)が出る場合があります。

感染・異物反応:使う糸はナイロンやポリプロピレンの医療用縫合糸で、体の中に残しても通常害のないものですが、ごくまれに異物反応(赤くなる、 しこりになる、等)を起こすことがあります。

 

※費用はすべて税抜き価格です。

※「眼瞼下垂症」と診断され、ふたえの形や幅など見た目についてのご希望がない場合には保険適応となります。診察の際にご相談ください。

※厚生労働省のガイドラインに準拠して治療の詳しい内容、費用、合併症等を記載したうえで、術前・術後の写真を掲載しています。

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039 (クリニック予約)
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

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