顔のクリニック金沢

CASE

症例写真

【症例】上下顎骨切り術、オトガイ形成術(口元の突出感改善)〈case.003〉

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※当院の症例写真では個人情報保護のためのモザイク処理をのぞいて、形や大きさをかえるような画像修正は一切おこなっておりません。

 

◎歯の見え方、輪郭、かみあわせを骨切り術によって同時に改善

【20代男性】上下顎骨切り術、オトガイ形成術  術前/術後6か月

口元の突出感を改善したいと受診されました。各種治療によるそれぞれの効果や限界などについて十分お話ししたうえで、「サージェリーファースト法」による上下顎骨切り術(いわゆる両顎手術)、オトガイ形成術を行いました。

口元の印象、歯や歯肉の見え方が大きく変化しています。

左が術前、右が術後6カ月です。

 

 

 

 

 

治療の内容:

・上あごを短縮して、歯茎の見え方(ガミースマイル)と顔の長さを改善しました。

・上あごを後ろに下げて、口もとの突出を修正しました。

・上あごの移動に合わせて、下あごも移動させました。

・あご先を前にだして、横顔のバランスを整えました。

 

 

上下顎骨切り術について


LeFort1型骨切り術では上顎を三次元的にいろいろな場所に動かすことができます。たとえば顔を短くしたり、顔の曲がりを整えたり、口元の突出感を減らすことができるなど、かみ合わせだけでなく顔貌の特徴を変化させることが可能です。

下顎枝矢状分割骨切り術(SSRO)も同様に下顎をいろいろな場所に動かすことができます。かみ合わせを合わせるだけでなく、顔の輪郭を大きく変えることができます。

 

 

オトガイ骨切り術について

オトガイ(顎先)の形態を整える手術です。あご先を細くする、あごを短くする、前後への移動、わずかな曲がりなどの改善に非常に効果的な術式です。手術はすべて口腔内から行います。

 

 

サージェリーファースト法について

①治療期間をできるだけ短くしたい

②術前矯正中の口元の印象が気になる

③かみ合わせだけでなく見た目も改善させたい

通常の顎変形症治療では、手術の前に決められた期間歯科矯正を行う必要があります。しかし、治療期間が長くなることや、術前の矯正治療が進むにつれて受け口などが目立ってくるなどといった欠点がありました。この問題を解決したのが「サージェリーファースト法」です。

この方法ではごく短期間の術前矯正で手術(顎骨の骨切り術)をおこないます。これまでの研究により骨切り手術後は歯の移動が早くなるためトータルの治療期間が短くなることがわかっています。当院では上記のようなご希望がある方に、口元・かみ合わせの治療(顎骨手術、orthognathic surgery)をサージェリーファースト法で行っています。

 

関連コラム:骨切り術、横顔の変化

 

■治療についての詳しい説明

かみ合わせを整えます。また、顔の骨格や口元の整容的改善を行います。

方法
1.全身麻酔下に行います。
2.手術は基本的に口の中から行います(プレート固定方法等により、頬部等に数ミリ程度の小切開を行うことがあります)。顎の骨を切って移動させ、かみ合わせや顔の骨格の整容的バランスが整う位置でプレートとスクリュー等を用いて固定します。
3.手術時間は2−6時間程度です。

一般的な経過
術後は状態を軽く起こした状態でお休みいただきます。ドレーン(血液を体外に排出する管)を挿入した場合は、手術当日あるいは翌日に抜去します。口腔内の縫合には溶ける糸を使用するため抜糸の必要はありません。術後数日よりゴムバンドによるかみ合わせの安定化をはかります。腫れのピークは通常術後48ー72時間後で、その後は徐々に軽快します。術後は矯正歯科医による矯正治療を行います。

 

■合併症、副作用について
・薬剤のアレルギー
術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。
・出血
術中は一時間につき50−100ml程度の出血が予想されます。上下顎骨切り術の場合は自己血輸血を行います。術中に大量出血を認めた場合は、手術を中断します。また、止血操作のため頚部等に追加の皮膚切開を行うことがあります。
・術中骨折
数%で術中に想定外部位での骨折をきたすことがあります。術中に骨折箇所の修復を行います。
・皮膚損傷
手術器機による口角の牽引や熱の作用などにより、皮膚に傷が生じることがあります。
・歯牙損傷
スクリューによる歯根へのダメージなど手術操作により歯牙損傷をきたし、根管治療や抜歯が必要となることがあります。
・歯科矯正装置の損傷や脱落
術中にブラケットなどの歯科矯正装置が脱落し、創内に埋入することがあります。その場合摘出が困難なことがあります。
・術後気道閉塞や肺炎などの呼吸器合併症
腫脹や気道分泌物、血液のたれ込みなどにより術後気道閉塞や肺炎などの呼吸器合併症をきたすことがあります。
・感染
術後感染をきたすことがあります。プレート固定部に感染が生じた場合は、ドレナージやプレート抜去等の追加処置が必要となることがあります。腐骨による症状(感染などによりくっつかなかった骨の一部が傷口から出てくる等)を呈することがあります。
・オトガイ神経麻痺
下顎の手術の術後に顎先から下口唇にかけての知覚鈍麻を生じることがあります。多くは一過性で数ヶ月の経過で治癒いたしますが、数%−10数%で神経麻痺が残存することがあります。
・眼窩下神経麻痺
上顎の手術の術後に頬部、鼻翼、上口唇、上顎歯肉、口腔内粘膜にかけての知覚麻痺を生じることがあります。多くは一過性で数ヶ月の経過で治癒いたしますが、稀に神経麻痺が残存することがあります。
・舌神経麻痺
舌のしびれや味覚の変化が生じることがあります。
・顔面神経麻痺
顔面神経麻痺により顔の動きが悪くなることがあります。
・鼻閉
上顎の手術の術後に鼻閉をきたす、あるいは既存の鼻閉が増悪することがあります。
・鼻形態の変化
上顎骨切り術後に鼻形態が変化することがあります。
・顎関節の痛みや違和感
術後に顎関節症症状が出現あるいは既存の症状が悪化することがあります。
・骨接合材の破損など
骨固定に使用したプレートが破損したり露出したりすることがあります。
・かみ合わせや骨格の後戻り
特に下顎を前進させる手術では、稀に顎関節頭吸収等によりかみ合わせや骨格の後戻りをきたすことがあります。
・術後顔貌変化に対する不満足
術後の顔の形態が、ご本人が術前にイメージしたものとは一致しないことがあります。また、皮膚の下垂や外鼻形態の変化などご自身が好ましく思わない変化が生じることがあります。顔貌の非対称に対する治療であっても、完全な対称性を得ることは困難です。
・その他の合併症
非常に稀ですが、視力障害(失明)や死亡など、重篤な合併症の報告があります。

 

■麻酔について
本手術は、全身麻酔および提携病院での入院を必要とします。

・手術費用のほかに全身麻酔のための検査、麻酔費用、および入院管理費用がかかります

全身麻酔(顎矯正手術)275,000円

入院(4泊5日)264,000円

全身麻酔術前検査 33,000円

 

■費用について(自由診療、税込)

◎上下顎骨切り術+オトガイ形成術

2,860,000円

※モニター割引を適用した場合は手術費用が15%割引となります(麻酔費用や検査費用、入院費用の割引料金はありません)。術後1週間、1か月、3か月、6か月の受診と写真撮影が必須です。モニター画像は目もとにモザイク等をいれた状態で使用します。

※上記は2026年2月時点での料金です。料金改定により料金が変更となる場合があります。最新の料金については料金表をご参照ください。 料金表を見る

 

 

 

 

 

 

執筆・執刀医

山下 昌信
YAMASHITA, Masanobu

経歴:

石川県出身

平成9年 金沢医科大学医学部卒業

同年 金沢医科大学形成外科入局

平成20年 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)形成外科留学

頭蓋顔面外科フェロー(Dr. Henry K. Kawamoto, Jr.,M.D., D.D.S.)

Pacific Coast Plastic Surgery Center 美容外科

平成22年 金沢医科大学形成外科(頭蓋顔面外科、小児形成外科、美容外科)

平成29年 金沢医科大学形成外科准教授

資格等:

形成外科専門医

日本頭蓋顎顔面外科学会専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

日本形成外科学会領域指導医

日本形成外科学会小児形成外科分野指導医

学会等の活動:

日本形成外科学会 評議員・専門医認定委員会委員

日本頭蓋顔面外科学会 代議員・専門医認定委員会委員

日本美容外科学会(JSAPS) 専門医試験問題作成委員会委員

※費用について(自由診療) 料金表を見る
※厚生労働省のガイドラインに準拠して
治療の内容、合併症やリスク、費用について記載したうえで
術前・術後の症例写真を掲載しています。

お問い合わせ・ご予約
TEL 076-239-0039
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

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