顔面神経麻痺後遺症に対する治療と
リハビリテーションについて
顔のクリニック金沢ではベル麻痺やハント症候群、手術による顔面神経麻痺の後遺症に対する治療をおこなっています。
顔面神経麻痺後遺症について
顔面神経麻痺のおもな後遺症の症状は3つあります
①麻痺が残っていて表情に左右差がある
眉の位置の左右差や笑ったときの口角の位置の左右差などが目立ちやすい症状です。
②表情筋が連動する「病的共同運動」
口を動かしたときにまぶたが閉じてしまう「口→目」の連動がもっとも多い症状、ほかにも「目→口」の連動や「おでこ→目」の連動などもあります。
③顔のこわばり(拘縮)
頬や眉間などの筋肉がしばらく使われなかったことによりこわばってくることによる症状です。
顔面神経麻痺後遺症の治療
治療方法は大きくわけると「手術治療」と「注射治療」があります。
《手術治療(一部の手術をのぞいて健康保険が適用されます)》
・眉毛固定術
・筋膜による吊り上げ術(口角、下唇など)
・側頭筋移行術(口角、下まぶたなど)
・神経移植術(※)
・交叉神経移植術(※)
・遊離筋肉移植術(※)
(※)は提携医療機関での入院手術となります。
《注射治療(健康保険が適用されないため自由診療となります)》
最近ではベル麻痺やハント症候群に対する治療が早い時期から適切におこなわれるようになったことで、手術を必要とするような重度の後遺症が残ることが少なくなりました。
その反面、表情の左右差や表情筋の連動による病的共同運動、顔のこわばり(拘縮)など中等度から軽度の後遺症に悩まれる患者さんが増えています。
顔面神経麻痺の後遺症治療とリハビリテーション
最近の研究から顔面神経麻痺の後遺症治療とリハビリテーションを組み合わせることで治療の効果が高まることがわかってきました。
このリハビリテーションはおもに注射治療後におこなっていただく内容となっています。自宅でも簡単におこなえる内容になっていますが、ポイントは3つ。
◎肌にクリームなどをつけない状態で(すべらない状態で)おこなう
◎一日にできるだけ何度もおこなう(トイレに行ったときなど鏡があるところで)
◎百面相のような強い表情の動きを避ける
注:治療内容や時期によってはリハビリテーションの方法がことなる場合もありますので、この記事を参考にリハビリテーションをおこなう場合にはあらかじめ担当医とよくご相談ください。
関連コラム:顔面神経麻痺後遺症ボトックス治療とリハビリテーション
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