遠方から来院される方へ
【手術前の診察について】
手術までに少なくとも1回は対面で担当医の診察を受けていただくようお願いしています。顔の形成外科診療では画像や動画のみのオンライン診療で正確な判断やシミュレーションを実施することが難しいため、お手数をおかけして大変申し訳ありませんが事前の受診をお願いいたします。
当院での治療を希望される場合、まずはお電話で担当医の診察をご予約ください。医師によって専門とする診療分野がことなりますので、希望される治療の内容や希望される担当医を予約時にお伝えください。
●山下明子医師が担当する診療内容
まぶた(修正を含む)、くま、フェイスリフト、顔面神経麻痺
●山下昌信医師(火・土のみ)が担当する診療内容
輪郭、骨切り、鼻の治療
ご予約:076-239-0039 (10:00 a.m. ~ 18:00 p.m. 木、日、祝除く)
【事前の写真送付について】
まぶたの治療ではあらかじめ術前の画像をメールに添付し送付いただくようお願いする場合があります。下記の画像を参考に写真の撮影をお願いいたします。スマートフォンなどで自撮りをする場合、反転した画像になる場合がありますので、他の方に撮影していただくようお願いいたします。
また、その他の治療についても必要に応じて画像の送付をお願いする場合があります。
【手術予約の手続きについて】
来院いただいた際に手術内容や手術日が決定できる場合は予約手続きをおこないます。一旦持ち帰って検討される場合にはお見積をお渡しいたします。少なくとも1回の対面診察を受けられている場合は、その後予約手続き等を郵送や電話、メールでの連絡によりおこなうことが可能です。
《予約手続きの流れ》
①必要書類の確認・署名
《手術申込書》《手術説明書》《手術同意書》をお渡しします。内容をご確認いただき署名をお願いいたします。
②手術前後のご案内
《クリニカルパス(日程表)》を用いて手術前後の日程等についてご案内いたします。
③薬剤のお渡し
手術の際に内服いただく《止血剤》《抗生剤》などをお渡しいたします。
※手術に影響する可能性がありますので、内服薬、アレルギー、喫煙の有無について事前に確認させていただく場合がございます。術前に中止する必要のある薬やサプリメントについては術前中止薬リストをご参照ください。
※全身麻酔は当院の日帰り手術基準をみたしている必要があります。あらかじめご確認ください。
※局所麻酔手術に限り郵送での手続きが可能です。必要書類、クリニカルパス(日程表)、術前内服薬などの送付が可能です。
※かみ合わせの移動をともなう輪郭手術(上顎 Le Fort I 型骨切り術、下顎枝矢状分割骨切り術、上下顎骨切り術)では矯正歯科との連携が必要になります。基本的には金沢駅近くの提携歯科をご紹介していますが、地域によってはご自宅近くの歯科をご紹介できる場合もありますので担当医にご相談ください。
※手術日程確定のためデポジットとして50,000円のお支払いをお願いしています。このデポジットは手術費用の一部に充当されます。手術日程の確定後にキャンセルを希望される場合、デポジットは返金されませんのでご了承ください。
【術前検査について】
手術前に必要な検査内容は下記の通りです。ご自宅近くのクリニックや病院で血液検査を受けていただくことも可能です(術前検査項目を近隣の施設にご持参のうえ検査をお受けください。海外にお住まいの方向けの英語版はこちら)。CT検査(骨格の手術、鼻形成術など)については当院でおこなっています。
○局所麻酔手術(手術日から6か月以内)
検査内容:血液検査
対象となる手術:二重まぶた、まぶたのたるみ取り、眼瞼下垂(挙筋前転法)、脂肪注入(小範囲)
○全身麻酔手術(手術日から1か月以内)
検査内容:血液検査、胸部X線写真(喫煙者など必要な場合)、心電図(喫煙者など必要な場合)
対象となる手術:下眼瞼形成術(くま)、輪郭手術、鼻形成術、脂肪注入、フェイスリフト
【手術後の診察について】
・抜糸が必要な手術では術後5〜7日目に当院で抜糸をおこないます。眼瞼手術などでご自宅近くでの抜糸を希望される場合は紹介状をお渡しします。
・術後の定期検診は1か月、3か月、6か月を予定しています。術後6か月以外は電話診察が利用可能です。手術の内容によっては定期検診以外に診察が必要な場合がありますので、担当医にご確認ください。
・日帰り全身麻酔で手術を受けられた場合は術後3〜10日間近隣の宿泊施設での滞在をおすすめしています。期間については担当医にご確認ください。
お問い合わせ
076-239-0039 (10:00 a.m. ~ 18:00 p.m. 木、日、祝除く)
二重の他院修正について
顔のクリニック金沢では、他院で受けた二重まぶた手術の修正術を行っています。
修正手術は基本的に前回の手術から半年経過している方が対象となりますが、埋没法の場合は半年以内でも修正手術が可能です。
【修正のパターン】
●二重の線が消えた(埋没法・部分切開法)
《埋没法》のあと二重の線がきえることがあります。再度埋没法で線をつけるか、切開法で二重の形をつくることができます。《部分切開法》は厚いまぶたの場合線が消えることがあり、その場合は前回切開したところと位置をずらしたところで部分切開をおこなうことで全切開に近い結果を得ることができます。
●二重の線が消えた(全切開法)
まれに《全切開法》でも二重の線がうすくなったり消えてしまうことがあります。ほとんどの場合、まぶたのボリュームや固定のゆるさが原因のため、厚みの調整や固定位置の調整によって二重ラインを形成しなおすことができます。
●二重の線がつかなかった(全切開法)
大変まれではありますが、抜糸直後くらいからほとんど線ができなかったという場合は二重ラインを形成するための構造が切除されていることが原因になっていることがあります。
これは目を開ける構造である「挙筋腱膜」と眼窩脂肪を包むうすい膜「眼窩隔膜」のつなぎ目部分に相当します。
一部分だけの切除であれば残っている組織を利用して二重を形成することが可能ですが、完全に切除されている場合にはこの構造を再建するため「筋膜移植」が必要となるケースがあります。
側頭部の「側頭筋膜」、太ももの外側にある「大腿筋膜 」、胸の筋膜などをつかって再建することが可能です。これにより目を閉じると食い込みがなく、目を開けたときにしっかりと引き込まれる二重を形成することが可能になります。
●幅がせますぎる
幅を広くして《埋没法》または《切開法》で新しいラインを形成します。《埋没法》では元のふたえの位置に入っている糸が残っていてもそのまま幅を広げることができますし、前の糸を抜糸することも可能です。《切開法》の修正では少しの幅の変更は眉毛側の皮膚を切除して幅を広くすることができます。大幅な変更(数ミリ以上)の場合は前回と別の場所を切開して新しく幅の広い二重を形成します。前の傷は残りますがくい込みなどがなければそれほど目立ちません。
●幅が広すぎる
《埋没法》であれば抜糸し、せまい幅で二重の形をつくりなおします。《切開法》であれば幅をせまくして二重の形成をおこないます。少しの幅の変更ならまつげ側の皮膚を切除して幅をせまくします。大幅な変更(数ミリ以上)なら「ダブルカット」で前回の手術とは別の位置を切開して前の二重のラインを外し、新しくラインを形成します。
新しいラインを安定させるために《ふくろとじ縫合》、《つり上げ法》などで前のラインが残らないよう固定します。大幅な変更では前の傷あとが残ります。傷あとが気になる場合レーザーなどで目立たなくする治療が可能です。まぶたの状態によっては目の開きをよくする《上眼瞼形成術(眼瞼下垂)》でも幅を狭くすることができます。
●ハム目になった
もともと厚みのある一重まぶたや幅が広すぎる二重にした場合、睫毛の上がふくれて二重の線が食い込んでみえる《ハム目》になることがあります。ふたえの幅をせまくする、睫毛近くの皮膚やボリュームを減量するなどで睫毛の付け根がみえるすっきりした二重にすることができます。また、目の開きをよくする《上眼瞼形成術(眼瞼下垂)》が効果的な場合もあります。
●くい込みが目立つ
もともと厚みのあるまぶたでボリュームを減量しすぎたり瞼板への固定が強すぎる場合くい込みが目立つことがあります。術後半年〜1年までは傷あとが硬くなっている影響で食い込んでみえることもありますので、できれば傷あとの硬さ(傷の赤み)が落ち着くまで待ってからの修正をおすすめします。
時間が経過しても食い込みが目立つ場合には修正手術をおこないます。固定方法を瞼板固定法から挙筋腱膜を使った固定法に変更することで食い込みが浅くなります。挙筋腱膜を切除されている場合には筋膜移植による再建をおこないます。眼輪筋や脂肪が切除されてボリュームが減りすぎている場合には脂肪などの組織移植をおこなうこともあります。
●まぶたがデコボコしている
脂肪注入、脂肪移植、真皮脂肪移植などでデコボコが目立つ場合、皮膚を切開して除去することが可能です。埋没法のあと糸の部分にしこり(炎症性肉芽、霰粒腫など)ができることもあります。この場合も切開してしこりを除去します。部分切開法のあと切開した部分がくぼんでみえる場合はくぼみの程度や位置によって治療法をご提案いたします。
●左右差が気になる
二重の幅、形、目の開きの左右差など。もともとのまぶたの形が違う、もともとの目の開き具合が違う、二重の固定位置が違う、骨格の左右差などが原因として考えられます。それぞれの原因に応じた治療を提案いたします。
●ふたえラインがデコボコしている
切開ラインの固定や組織の切除量が不均一な場合、切開ライン自体がガタついている場合などに二重ラインがデコボコすることがあります。原因に応じて修正手術をおこないます。
【治療の流れ】
①医師によるカウンセリング
現在のまぶたの状態と気になる点をお伺いし、シミュレーションで治療のゴールを確認します。
②手術予約
カウンセリングをふまえて治療を希望される場合は手術の予約手続きを行います。内容は血液検査、書類記入、内服薬や麻酔テープのお渡しなどです。
②手術前のデザイン(当日)
治療内容にあわせたデザインを行います。
③手術
手術用顕微鏡を使って精密に手術をおこないます。
※埋没法の場合は顕微鏡は使用しません。
④クーリング(30分〜)
完全個室のリカバリールームでまぶたを冷やしながら安静に。
⑤術後検診(無料)
術後1週、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の無料検診があります。ご都合に応じて回数の変更が可能ですのでご相談ください。
【費用について】
料金表を見る
●術前検査費
11,000円
※上記のほかに診察料(初診料3300円、カウンセリング料含む)がかかります。
※手術方法や腫れなどの経過はお一人おひとりの状態やご希望により異なります。手術を希望される場合や、費用の見積を希望される場合、まずは当院で担当医の診察をお受けいただくようお願いいたします。
【起こりうる合併症、リスク、副作用】
出血、感染、薬剤のアレルギー、ドライアイ症状の一時的な悪化、ご自身の術後イメージと手術の結果が一致しないことがある、他
【担当医について】
《外科医》 山下 明子
日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
【よくある質問】
Q:何度も修正をすると変になると聞きましたが大丈夫でしょうか?
A:もともとの手術の方法や修正の方法によるため、回数が多いだけで変になることはありません。たとえば《埋没法》は複数回受けてもそれほど不自然にはなりません。《切開法》も幅を広くする修正はあまり不自然になる心配はありませんが、10㎜以上の幅広い二重を狭くする場合や、皮膚をたくさん切除したあとでは修正が難しいこともあります。心配な場合まずは一度ご相談ください。
Q:埋没を3回しましたがまたとれてきました。何回目くらいで切開を考えればいいでしょうか。
A:回数よりも線が消えるまでの期間を目安にすることをおすすめします。1年以内に線が消えるようなら切開を考えても良いかもしれません。また、数ヶ月で線が消えてしまうようなら次に埋没をうけてもすぐに消えてしまう可能性が高いため、切開法をおすすめします。埋没で5年から10年持続したなら次も埋没で良いと思います。
Q:全切開を受けて1ヶ月目です。左右差が気になりますが修正はできますか?
A:1ヶ月目はまだ手術によるむくみが残っている時期なので、できればもう少し様子をみたいところです。たとえば横向きに寝る人では下にしているほうがむくんで幅広く見えたりすることもあります。また、1ヶ月目の時点でのわずかな左右差は腫れが引くとほとんどわからなくなることもあります。腫れが完全に引くのは術後3ヶ月目頃、傷あとの硬さがほぐれてくるのが半年目のため、通常修正は半年目以降に受けることをおすすめしています。
お問い合わせ・ご予約
TEL 076-239-0039
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.
※費用はすべて消費税込みで表示しています。