【症例】見開き改善+たるみとり(上眼瞼形成術)〈case.055〉
※当院の症例写真では個人情報保護のためのモザイク処理をのぞいて、形や大きさをかえるような画像修正は一切おこなっておりません。
◎まぶたの重さ、たるみを同時に解消
【40代女性】上眼瞼形成術(見開きの改善+たるみとり) 術前/術後6か月

まぶたの重さ、たるみを自覚され治療を希望されました。まぶたが下がることによる見えにくさまでは自覚されておらず、軽度の眼瞼下垂の状態でした。
たるみの程度は軽度〜中等度でした。
たるみとりと見開きの改善を同時におこなう「上眼瞼形成術」を提案しました。
隠れ眼瞼下垂のチェック方法

隠れ眼瞼下垂(がんけんかすい)の有無を確認するために目線だけを上に向けた状態で写真撮影を行います。
このとき重要なのは、
黒目の中央(瞳孔)と上まぶたの縁との距離です。
□ 隠れ眼瞼下垂とは?
一見するとまぶたが下がっているように見えなくても、実際にはまぶたを上げる筋肉の力が弱い状態を「隠れ眼瞼下垂」といいます。通常、上を見たときには黒目がしっかり露出しますが、
◎上を見ても黒目が十分に見えない
◎ 瞳孔が上まぶたにかぶさってしまう
場合には、隠れ眼瞼下垂の可能性があります。
□ 本症例の場合
この症例では、目線を上に向けたときに瞳孔の約半分が上まぶたに隠れている状態でした。これは、まぶたを上げる力が十分でないサインの一つです。
上眼瞼形成術のデザイン
デザインについては特にこうしたいというイメージがなかったため、もともとまぶたが下がってくる前の形に近づけるようなデザインをおすすめしました。
ポイントは目尻側の二重線からはみ出すところまでしっかりとたるみとりをすることです。軽度〜中等度のたるみでも目尻側をしっかり切除しないとたれ目のようなたるみが残り目尻側のふたえが狭くなってしまうことがあります。

眼瞼下垂によって広くなっていた二重幅は自然に狭くなり、目尻側のたるみが解消されたことで中央〜外側の二重幅が均等になっています。
上眼瞼形成術のダウンタイムときずあと
直後〜2,3日:いちばん腫れが目立つ時期です。安静にして過ごすことをおすすめします。
4〜7日:落ち着いてくるがまだ腫れ感があります。内容によっては仕事などが可能です。
8〜14日:腫れが目立たなくなる時期です。内出血が出た場合はこの時期にうすくなって消えていきます。
14日〜1か月:ほとんど腫れていることが気にならなくなる時期です。
目尻側の傷あとは直後は赤みがありすこし目立ちますが、3〜6か月ほどで目立たなくなります。
「上眼瞼形成術」とは?
「まぶたのたるみとり」「ふたえ形成」「見開きの調整」を同時におこなうのが「上眼瞼形成術(じょうがんけんけいせいじゅつ)」です。
□まぶたが重くてつかれる
□まぶたが下がって見えにくい
□年齢とともに目が小さくなってきた
などが適応となります。
■この手術についての説明(上眼瞼形成術:じょうがんけんけいせいじゅつ)
この治療は、上眼瞼(上まぶた)の形を整える手術です。目の開き(黒目の見え方)、皮膚のたるみ、ふたえの形、ふたえの幅を希望にあわせて整えます。
方法
1.手術当日、ブジーを使ったシミュレーション等で希望するまぶたの形を再度確認し、切開ラインをデザインします。
2.局所麻酔で手術を行います。極細の針を使ってまぶたに局所麻酔の注射をします。麻酔が十分にきいていることを確認してから手術をはじめます。
3.まぶたの皮膚を切開します。皮膚があまってかぶさっていたり、さかまつげがある場合には適量の皮膚を切除します。
4.まぶたの開きの調整が必要な場合には眼瞼挙筋腱膜(まぶたを開ける組織)を瞼板(まぶたにある軟骨のような組織)に細い糸で固定します。
5.黒目の見え方やまぶたのカーブを体を起こした状態で確認し、必要に応じて形や左右差を調整します。切開した部分を細い糸で縫合します。
一般的な経過
・切開したきずあとは残りますが、ほとんど目立ちません。もともとふたえの線がない場合には、切開部位が新たなふたえの線になります。
・術後5〜7日目に抜糸します。
・腫れには個人差がありますが、通常ピークは1、2日目です。完全に落ち着くまで2〜3ヶ月かかることがあります。腫れている間は、重瞼幅(ふたえの幅)が広く見えます。
・まぶたに内出血(あざ)が出ることがあります。内出血が出た場合は消えるまで最長で2週間ほどかかります。
・当日から洗顔や短時間のシャワーは可能です。ただし、強くこすったり、押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や、運動、長風呂、サウナは避けて下さい。
・アイメイク(アイシャドウ、アイライン等)は抜糸の翌日まで避けて下さい。また、コンタクトレンズの使用は4週間避けて下さい。睫毛パーマ、睫毛エクステンションは術後1か月目以降可能です。
■合併症、副作用について
・薬剤のアレルギー
術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。
・出血
出血は通常当日から翌日にかけて、にじむ程度ですが、出血が多い場合内出血が出る場合があります。非常に稀ですが、まぶたの奥で多量に出血したことが原因で、失明したという報告があります。
・感染・異物反応
挙筋腱膜や筋膜の固定に使う糸はポリプロピレン製で体の中に残しても害のないものですが、ごくまれに感染や異物反応(赤くなる、しこりになる、等)を起こすことがあり、その際は糸を除去する必要があります。
・まぶたが閉じにくくなる
手術の影響で目の周りの筋力が一時的に弱くなり閉じにくくなることがありますが、半年ほどで改善します。まれに、まぶたを開ける筋力が弱い場合で黒目全体が見えるほどに目が開くように調整すると、まぶたが閉じにくくなることがあり、目のかわきや角膜に傷がつくなどの問題が起こる可能性があります。
■費用について(自由診療、税込)
◎上眼瞼形成術(挙筋前転法、たるみ取り、二重形成含む)
638,000円
局所麻酔、極細麻酔針(34G)、内服(痛み止め、化膿止め)、術後ケアセット(ガーゼ、目元用濡れコットン、冷却ジェル)、抜糸、術後半年までの再診料はすべて手術費用に含まれています。
※モニター割引(15%割引)を適用した場合は術後1週間、1か月の受診と写真撮影が必須です。モニター画像は眉上から鼻先までの範囲を使用する部分モニターです。
※上記は2026年2月時点での料金です。料金改定により料金が変更となる場合があります。最新の料金については料金表をご参照ください。 料金表を見る
■麻酔と費用について
本手術は、全身麻酔・局所麻酔のいずれでも対応可能ですが、通常は局所麻酔で痛みを十分に軽減できます。麻酔に関する費用は手術費用に含まれていますが、術前検査の費用が別途かかります。
局所麻酔の術前検査費用 11,000円
執筆・上記症例執刀医

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko
顔のクリニック金沢 院長
経歴:岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師
専門医資格等:
日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師
※費用について(自由診療) 料金表を見る
※厚生労働省のガイドラインに準拠して
治療の内容、合併症やリスク、費用について記載したうえで
術前・術後の症例写真を掲載しています。
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