まぶたの治療:よくある質問 FAQ
Q:きずあとは目立ちますか?
A:まぶたの傷あとは、ふたえの線にかくれるためほとんど目立ちません。手術のあと3−4か月は目を閉じると傷あとの赤み(ピンク色)がわかりますが、半年くらいでまわりの色と同じ色になってなじみ、めだたなくなります。
当院ではさらに傷あとが目だちにくいよう顕微鏡を使ってていねいに縫合しています。また、手術のあと3−4か月にみられる赤みが気になる方には傷あとの赤みがはやく落ち着く飲み薬を処方しています。
Q:腫れはどのくらいですか?
A:腫れのピークは2−3日目です。
小切開法など小さな切開で行う手術は腫れも少なく1週間もすればほとんど目立たなくなります。
全切開法や徐皺術(皮膚のたるみ取り)では抜糸をする5−7日目の時点で半分程度、2週間で8割程度の腫れがひいた状態になります。1か月もすればほとんど分からなくなりますが、完全に腫れがひくまでには3−6か月目かかります。
下記の記事もご参照ください。
コラム:まぶたの治療、ダウンタイムと過ごし方 詳しく見る
コラム:まぶたの治療、ダウンタイムと見た目 詳しく見る
Q:手術や術後の痛みが心配です。
A:まぶたの治療は局所麻酔でできますが、まぶたに麻酔の注射をしますので、チクッとした痛みがあります。できるだけ痛みやあざができるだけ出にくいよう極細の針を使っています。手術中は触れられている感じは分かりますが、痛みはありません。もしチクチクする感じがあれば、痛み止めを追加します。
当院ではさらに痛みを感じにくくするために麻酔テープを無料でお渡ししています。手術のまえにテープを貼ってきていただくことで痛みを感じにくくすることができます。
まぶたの手術には長くきく局所麻酔薬を使っています。手術終了前にも麻酔を追加しますので、術後しばらくは痛みを感じません。当日お渡しする痛み止めを飲めば、麻酔が切れてきてもそれほど痛みは感じません。心配な方には寝る前にもう一度痛み止めを飲んでいただくようご案内しています。
どうしても痛みが心配な方や手術の間じっと動かないでいることが難しい方は、全身麻酔でも治療を行っていますのでご相談ください。
お知らせ:顔のクリニック金沢が取り組む痛みの少ない治療 詳しく見る
Q:メイクはいつからできますか?
A:ファンデーションや眉メイクなどは当日からでも可能です。アイシャドウやアイラインなど目元のメイクは抜糸後から可能です。まぶたの感覚がすこしにぶくなることがありますので、アイラインを引いたときに違和感があるかもしれません。この症状は半年ほどでよくなります。
お問い合わせ・ご予約(診察の予約は電話受付のみ)
TEL 076-239-0039
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.(木、日除く)
執筆
山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko
顔のクリニック金沢 院長
経歴:
岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師
形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師
まぶた術後のダウンタイムと見た目
二重まぶた、上眼瞼形成術(ブレファロプラスティ、挙筋前転術など)のあとの経過についてご説明します。
手術当日(1日目)
〈腫れ〉
麻酔と手術の影響でまぶたが腫れています。
〈出血〉
傷からにじむような出血があります。当日はできる限り目をとじて冷却剤などで冷やし、上向きで休むことをおすすめしています。ぬれたガーゼをあてておくと血液が糸について固まるのを防ぐことができます。
〈その他〉
手術のあとに使うガーゼや冷却剤などは院内にご用意しています。コンタクトレンズは術後1カ月目まで使用できませんので、必要な方はめがねを用意しておいてください。めがねは術後のカモフラージュにも効果的です。
手術後2,3日
〈腫れ〉
腫れがいちばん目立つときです。スマートフォンを見たり本を読むなど下を向いていると腫れやすくなるため注意してください。
〈あざ〉
ぶつけたときのようなあざが出ることがあります。予防のため止血剤を処方します。
〈生活〉
早く腫れやあざを落ち着かせるために、激しい運動や入浴、飲酒は控えましょう(短時間のシャワーは可)。無理のない範囲で日常の生活はできますが、接客や体を動かすお仕事はお休みを取ることをおすすめしています。
〈メイクアップ〉
ファンデーションやリップ・眉など、目元以外のメイクアップはしていただけます。洗顔もできますが、目元をこすらないようそっと洗ってください。
手術後1週間
〈腫れ〉
腫れが少しづつひいてきます。
〈あざ〉
あざも薄くなっていきます。時間がたてば消えるので、あとが残ることはありません。
〈生活〉
学校やお仕事を含め普段通りの生活ができますが、まだ激しい運動やサウナなどは控えたほうが良いでしょう。
〈メイクアップ〉
目元以外のメイクアップが可能です。あざの色が気になるようであれば、糸のあるところを避けてコンシーラーなどでカバーしてください。
手術後1か月
〈腫れ〉
腫れがほとんど目立たなくなる時期です。2〜4週目頃までに8〜9割程度の腫れが落ち着きます。腫れている間はふたえの幅が広くみえます。ふたえの幅などにわずかな左右差があっても、腫れが落ち着くと目立たなくなることがほとんどです。
〈あざ〉
あざが出た場合は1〜2週で消えます。
〈傷あと〉
傷あとの赤みや段差が気になる時期ですが、ふたえの部分に折り込まれるためそれほど目立ちません。体質によっては薄茶色の色素沈着がみられることがあります。
〈メイクアップ 〉
目元を含めたメイクアップができますが、まぶたは強くこすらないよう注意しましょう。
〈生活 〉
術後1カ月目までに多くの方に会う必要のあるイベント(結婚式、同窓会など)が入らないよう手術の予定を立てるようおすすめしています。
〈その他〉
睫毛近くのさわった感じがにぶくなることがありますが、数か月で戻ります。
手術後3〜6か月
〈腫れ〉
残っていたわずかな腫れが落ち着きます。
〈傷あと〉
傷あとの赤みや色素沈着が目立たなくなり、自然なふたえのラインになります。
〈その他〉
ふたえの形やたるみの左右差などが気になる場合はご相談ください。
術後の過ごし方についてはこちらもご参照ください。
※当院で手術をおこなった患者様のご厚意により画像を使用しています。
※術後の腫れやあざの出かたや経過には個人差があります。
治療にかかる費用(自由診療、税別)
局所麻酔術前検査(採血) 6,000円
上眼瞼形成術 500,000円
(上眼瞼形成術:ブレファロプラスティ、挙筋前転術を応用したまぶたのたるみとり治療)
合併症やリスク
薬剤のアレルギー:術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。
出血:通常手術当日から翌日にかけてにじむ程度の出血がみられます。皮下出血(あざ)が出る場合があります。
感染・異物反応:使う糸はナイロンやポリプロピレンの医療用縫合糸で、体の中に残しても通常害のないものですが、ごくまれに異物反応(赤くなる、 しこりになる、等)を起こすことがあります。
※費用はすべて税抜き価格です。
※「眼瞼下垂症」と診断され、ふたえの形や幅など見た目についてのご希望がない場合には保険適応となります。診察の際にご相談ください。
※厚生労働省のガイドラインに準拠して治療の詳しい内容、費用、合併症等を記載したうえで、術前・術後の写真を掲載しています。
お問い合わせ・ご予約
TEL 076-239-0039 (クリニック予約)
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.
執筆
山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko
顔のクリニック金沢 院長
経歴:
岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師
形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師
《挙筋前転法》でみられる3つの変化
まぶたをかるく開けやすく
《挙筋前転法(きょきんぜんてんほう)》はまぶたの「たて」方向の開きを調整する手術です。まぶたが下がってものが見えにくくなる「眼瞼下垂症」の治療としても広く行われています。まぶたが軽く開けやすくなり、黒目を大きく魅力的に見せる効果があります。
汎用性の高い技術
目を開ける筋肉とまぶたをつないでいる眼瞼挙筋腱膜を引き出してゆるみをとることでまぶたが大きく開くようになります。このテクニックは、たるみとり、ふたえまぶたなどさまざまなまぶたの治療に応用することができ、目力のある印象的な目元へと変化させます。また、まぶたが大きく開くようになるだけでなく、目元にいくつかの良い変化がみられます。
挙筋前転法でみられる3つの変化
1. ふたえのかたち
2. 目の上のくぼみ
3. 眉の位置と額のしわ
1. ふたえのかたち
まぶたを切開するため、手術後は「ふたえまぶた」になります。もともと一重の方では、希望される二重の形にあわせて二重のラインの位置を決めます。もともと二重の方でも、二重のみだれ、幅や形の左右差、皮膚のたるみなどを整えることができます。「奥二重に近い自然なふたえ」、「はっきりした目元」などご希望にあわせて二重の幅、皮膚をとりのぞく量などを調整します。
2. 目の上のくぼみ
ハリのあるふっくらしたまぶたは若々しく見えるポイントの一つと言われています。30代以上でまぶたのくぼみが年とともに目立ってきた方では、この手術でくぼみが目立たなくなります。まぶたを開ける筋肉を引き出すときに、近くにある眼窩脂肪がいっしょに引き出されてくるためです。
3. 眉の位置と額のしわ
まぶたのたるみや下垂があると、まぶたを開けようとして眉が上に上がります。《挙筋前転法》によってまぶたが軽く開くようになると、自然に眉の位置が下がり、額の横しわも目立たなくなります。眉をあげるくせ、皮膚の折れぐせがなかなかとれない場合にはくせを和らげる治療についてもご提案しています。術後1か月以降を目安に担当医にご相談ください。
治療にかかる費用(自由診療、税別)
局所麻酔術前検査(採血) 6,000円
上眼瞼形成術 500,000円
(挙筋前転術を応用したまぶたのたるみとり、二重まぶた形成術。手術で使用する麻酔などの薬剤、術後の内服薬、術後ケア用のガーゼ等、術後1週間・1か月・3ヵ月・半年の再診料・処置料が含まれます。)
合併症やリスク
薬剤のアレルギー:術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。
出血:通常手術当日から翌日にかけてにじむ程度の出血がみられます。皮下出血(あざ)が出る場合があります。
感染・異物反応:使う糸はナイロンやポリプロピレンの医療用縫合糸で、体の中に残しても通常害のないものですが、ごくまれに異物反応(赤くなる、 しこりになる、等)を起こすことがあります。
※費用はすべて税抜き価格です。
※「眼瞼下垂症」と診断され、ふたえの形や幅など見た目についてのご希望がない場合には保険適応となります。診察の際にご相談ください。
※厚生労働省のガイドラインに準拠して手術前後の写真、費用、合併症等を記載したうえで、術前・術後の写真を掲載しています。
お問い合わせ・ご予約
TEL 076-239-0039 (クリニック予約)
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.
執筆
山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko
顔のクリニック金沢 院長
経歴:
岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師
形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師