【症例】幅広二重のご相談
Q:できるだけ幅の広い二重にしたいのですが、どのくらいまでなら不自然になりませんか?
A:目を閉じた時のふたえの幅で8㎜までであればほとんどの方で自然な幅広ふたえにできます。もう少し広くしたいときは、薄いまぶたであれば9〜10㎜程度までであればそれほど不自然にならずに幅を広くできることもあります。
もし厚みのあるまぶたや腫れぼったさがもともと気になっているようであれば、無理に幅を広くするとよけいにはれぼったく不自然にみえてしまうことがあります。
実際に自然に見える幅には個人差がありますので、ブジーをつかったシミュレーションでどのくらいまでなら不自然にならないか、不自然になるとどんな感じかをよく確認しておく必要があります。
めを閉じた時の幅で10㎜をこえるような幅広ふたえは不自然になりやすいため、あえて不自然にしたいというご希望でなければおすすめしませんし、あえて不自然にすること自体あまりおすすめできません。
【症例】
《ご要望》
・広すぎない広めの二重にしたい
・平行型にしたい
・目頭切開は希望しない
・左右差も改善したい
《術前の状態》
・ひとえまぶた(奥ぶたえのラインなし)
・目頭の形の左右差(右のほうがもうこひだが張っている)
・骨格の左右差によるまぶたの左右差
・かるいさかまつげ
《手術の内容》
・二重瞼全切開法
・デザイン:ふたえの幅9㎜、皮膚切除2㎜幅、目頭のもうこひだの上にふたえのラインが入る末広型と平行型の中間型(インアウトライン、ミックス型ともいわれる形です)
・固定法:眼窩隔膜を利用した固定法
※注:完全な平行型にするためには目頭切開が必要となりますが、今回は目頭切開なしで平行型にみえるようにということで、中間型のデザインとしました。
【費用について】
二重瞼全切開法 363,000円
術前検査費 11,000円
※上記のほかに診察料(初診料3300円、カウンセリング料含む)がかかります。
※手術方法はお一人おひとりの状態やご希望により異なります。手術を希望される場合や、まずは当院で医師の診察をお受けいただくようお願いいたします。
【起こりうる合併症、リスク、副作用】
出血、血腫、感染、眼瞼下垂、ご自身の術後イメージと手術の結果が一致しないことがある、他
お問い合わせ・ご予約
TEL 076-239-0039
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.
※費用はすべて消費税込みで表示しています。
※厚生労働省のガイドラインに準拠して治療の詳しい内容、費用、合併症等を記載したうえで、 術前・術後の写真を掲載しています。
【学術活動】埋没法のデザインと手技
●JSAPS美容外科学会報告
【埋没法についてのパネルディスカッション】
はじめておこなった埋没法と現在おこなっている埋没法の手技の違い、各演者がこだわっているポイントなどについて口演とディスカッションが行われました。
【要約】
なりたいふたえの形にあわせたデザインで、ライン上に2点(または4点)の針穴をあけ、まぶたの裏から糸を通してきつすぎないよう糸を結びます。結び目はめだたないように皮下にうめこみます。
デザインは無理のない形、幅であればどのような形でも問題ありませんが、もともと左右差が気になっているようならデザインに工夫が必要です。
ふたえの左右差の原因:
・開瞼の程度(目のひらきぐあい)の左右差
・内眼角贅皮の緊張(めがしらのもうこひだのつっぱり)の左右差
・骨格の左右差
とくに骨格の左右差があるようなら、幅の微調整が必要です。みためのふたえがそろうようにあえて糸をかける幅をかえたり、仮縫いで形をチェックするなどの方法があります。
手技はできるだけシンプルに、トラブルをおこさないことが大切。
術式をできるだけシンプルにすることが埋没法のメリットを最大限に生かすことになります。
埋没糸によるトラブルを避けるため下記に注意。
・角膜の損傷→糸が裏に露出しない方法、結び目が裏に露出しない方法がよい
・霰粒腫(めもらい)の既往→めもらいをくり返している人では埋没法によるトラブルが起きやすいかもしれない(しこりになる、赤く腫れるなど)
・瞼板の変形→瞼板(まぶたにあるかたい支持組織)がうまれつきやわらかい人で瞼板法(瞼板に糸を通す)やきつい糸の結び方をすると瞼板が変形してコロコロするなどの違和感がつづくかもしれない。
《ディスカッション》
・使用している糸と結び方について
・糸のかけかたについて
・糸の露出について(皮膚側、結膜側)
・各方法の抜糸のしやすさについて
2022年1月15日(土) 第 143 回日本美容外科学会学術集会、シンポジウムにて口演