顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

保険適用と自由診療の《眼瞼下垂手術》で注意すべき5つのポイント

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まぶたの手術は保険診療でも自然に美しく仕上げることは当然のことです。

 

「Form follows function(形態は機能に従う)」という言葉がひろく知られているように「機能を追及すればおのずと形も美しくなる」ためです。

 

では、なぜ保険適用になる場合とならない場合があるのでしょうか?

 

 

 

 

保険適用と自由診療のちがい

一般に保険適用は医学的な必要性にもとづいて治療方針が決められるため、治療内容に制限があるかわりに費用は健康保険で一部がカバーされるため安価に治療が受けられます。

一方、自由診療ではとくに外見、美容的な面においての自由度が高い点が最大のメリットです。

このコラムでは保険適用と自由診療の《眼瞼下垂手術》で注意すべき5つのポイントについて説明します。

 

 

 

 

 

《眼瞼下垂手術》で注意すべき5つのポイント

1.まぶたがどれくらい下がっているか?

2.ふたえの幅、形の希望はあるか?

3.まぶたのたるみは気になるか?

4.黒目の見え方にこだわりがあるか?

5.希望通りの形にならなかった場合の修正について

 

 

 

 

 

1.まぶたがどれくらい下がっているか?

保険適用となる条件は「まぶたが開けにくいために日常生活に支障があること」「まぶたが下がって視野が狭くなっていること」です。

このため中等度・重度の眼瞼下垂が保険適用の対象となります。視野に影響のない軽度の眼瞼下垂は保険適用となりません。

 

 

 

2.ふたえの幅、形の希望はあるか?

自由診療では「希望に応じた」二重の幅、形のデザインが可能です。

もともとひとえ、二重の幅が狭くなった、三重になっている、左右差があるなどの理由で二重の形や幅を整えたい場合は自由診療となります。ポイントは「希望に応じた」という部分です。また、もともと一重まぶたの場合は眼瞼下垂手術をすることで二重の線が入ることは避けられません。

保険適用では希望に応じて幅や形を変えることはないため、多くの外科医は見た目が大きく変わりすぎないようにすることが多いようです。

 

 

 

 

3.まぶたのたるみは気になるか?

まぶたのたるみとりをしたいという希望がある場合は保険適用になりません。あくまで目の開きを改善して視野を広げる手術であるため、視野に入るほどの重度のたるみでなければ治療の対象になりません。また、重度のたるみであっても美容的な改善を目的としているわけではないため、視野に入らない最小限のたるみ取りとなります。

保険適用であってもカウンセリングや整容性を重視していることを強調して美容的な効果が得られることをアピールしているクリニックも少なくありませんが、保険診療のついでに安易なたるみ取りをされてしまった結果、不自然な見た目になったり左右差、つっぱり感などで悩んでいる方が多いのも実情です。

 

 

 

 

4.黒目の見え方にこだわりがあるか?

自由診療では「希望に応じた」黒目の見え方の調整が可能です。

保険適用では視野が十分確保できることをゴールにします。どれくらい黒目が見えるようになるかはもともとのまぶたの筋力や担当する外科医の考え方によります。

一方、自由診療では黒目がどれくらい見えるようにしたいかだけでなく、まぶたのカーブの形まで希望に応じた調整が可能です。手術中に体を起こした状態で写真撮影をおこない、希望の黒目の見え方になるまで時間をかけて丁寧に調整していきます。

 

 

 

 

5.希望通りの形にならなかった場合の修正について

自由診療では「希望に応じた」修正手術に対応している施設がほとんどです。

自由診療では二重の幅、形、たるみの残存、黒目の見え方、左右差などあらゆる修正が可能です。

保険適用では視野がさえぎられている中等度以上の下垂に対してのみ再手術が可能で、左右差などを理由に保険適用での修正を受けることはできません。保険適用にならない範囲の修正を希望される場合は自由診療となります。

 

 

 

 

まとめ

・保険適用と自由診療の《眼瞼下垂手術》で注意すべき5つのポイントについて説明しました。

・中等度以上の眼瞼下垂があって美容的に気になる点がなければ保険適用手術が適しているといえます。

・二重の幅やたるみとりなど美容的な希望がひとつでもあるようなら自由診療をおすすめします。

 

 

 

 

顔のクリニック金沢の《眼瞼下垂手術》

顔のクリニック金沢では経験豊富な《形成外科専門医》《美容外科専門医(JSAPS)》顕微鏡をつかって精密な手術をおこなう《マイクロサージャリー》の技術を駆使して手術をおこなっています

手術には高周波メスを使うことで出血は最小限にすることができます。これにより腫れや内出血がでにくく、ダウンタイムも最小限となります

保険適用の手術で思った結果が得られなかった患者様もぜひご相談ください。

※保険適用での治療にも対応しています。希望される場合は予約の際にお申し出ください。

 

 

 

 

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

顔のクリニック金沢
こだわりの目頭切開

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目頭切開とは?

目頭切開とは目の内側にある《もうこひだ(蒙古ひだ)》のつっぱりをゆるめて目の横幅を広げたり目を大きく見せる手術のことです。

 

 

《蒙古ひだ》はめがしらの上側にかぶさっている皮膚のことで、医学的には《内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ)》といいます。アジア人に特有なもので、欧米人にはありません。皮膚のかぶさりかたは人それぞれですが、かぶさる皮膚が多かったり、つっぱっていると目が小さくみえてしまうことがあります。

 

 

年齢を重ねるとかぶさっている皮膚の弾力がすくなくなるために自然とつっぱりがゆるんでいくため蒙古襞がなくなっていくことがあります。

 

 

目頭切開で得られる2つの変化

①目の横幅が大きくなる

目頭のかくれていた部分が見えるようになるため目の横幅がひろくなります。

 

②目が大きく見えるようになる

皮膚のかぶさりが減ることで目元がすっきりして大きく見えるように。二重形成を同時に行えばさらに目がぱっちりと大きくなって見えます。

 

 

 

目頭切開に向いている人・向いていない人

目頭切開に向いている人

□《もうこひだ》のつっぱりがつよい

□目を大きくみせたい

□平行二重にしたい

□垢抜けた印象になりたい

□大人っぽい切れ長の目になりたい

□離れ目が気になっている

 

目頭切開に向いていない人

□《もうこひだ》がない

□かわいらしい印象になりたい

□丸い印象の目が好みである

□今よりも寄り目にはしたくない

 

 

 

 

【顔のクリニック金沢こだわりポイント①】寄り目、離れ目の最適なバランス

寄り目、離れ目の最適なバランスは、目の横幅と目頭の間の長さが1:1:1といわれています。このとき、目尻の位置を白目の端ではなく目尻の影に見える部分まで含めて測るのがポイントです。白目の端で測ってしまうと寄り目の印象になってしまいます。

 

 

 

 

 

【顔のクリニック金沢こだわりポイント②】自由度の高いデザイン

このデザインは《Park法》とよばれており、《Z形成》を応用した手術法ですが、傷あとが目立ちにくく調整がしやすいのが特徴です。図のオレンジ色の塗りつぶし部分の皮膚は切除します。

この方法のメリットはデザインのサイズを変えることでひかえめにしたり、しっかり変化させたりといった自由度が高いことです。

最大で蒙古ひだが完全になくなる状態まで広げることも可能ですが、目頭の内側にあるピンク色の《涙丘》が見えすぎてしまうため、不自然に感じてしまうことも多く、あまりおすすめはしていません。

 

 

 

 

 

【顔のクリニック金沢こだわりポイント③】目頭切開で二重の形を変える

末広型ふたえのまぶたでは目頭切開によって自然な平行型に変えることができます

反対に目頭切開はしたいけど「末広型のままがいい」ならデザインを一部変えることで対応が可能です。蒙古ひだを完全になくしてしまうと平行型になってしまうため、蒙古襞をすこし残した仕上がりになります。

手術の効果としては目の横幅を広げずに目頭側の二重幅を広くする《目上切開》に似ていますが、《目頭切開》で末広型のままにする方法のほうが不自然な傷あとが残らず効果が安定しているという点がメリットです。

 

 

 

 

【顔のクリニック金沢こだわりポイント④】《マイクロサージャリー》でおこなう目頭切開

《顔のクリニック金沢》では顕微鏡をつかった《マイクロサージャリー》の技術を応用して精密な目頭切開法である《内眼角形成術》を行っています。顕微鏡は微細な構造を拡大して見ることができるため、高い精度で手術を行うことができます。これにより、回復がはやく、合併症のリスクが減らせるなど多くのメリットが期待されます。

 

 

顕微鏡をつかった《マイクロサージャリー》のメリット

①正確で微細な操作


非常に微細な構造を拡大して見ることができるため、正確で微細な手術操作が可能となります。

 

②組織に対する影響を極力少なく


正確な操作が可能となるため、周囲の健康な組織への影響を最小限におさえることができます。

 

 

③リスクを最小限に


細かい構造がよく見えるため大事な組織の損傷を防ぐことができ、手術中に生じる可能性がある合併症のリスクを低減できます。

 

④ダウンタイムを短く


正確な切開や縫合といった精密な手術により、腫れなどの目立つ期間であるダウンタイムが短く、普段通りの生活に早く復帰できることが期待されます。

 

⑤美しい仕上がり

皮膚を切開するメスは先端がコンパクトでシャープな手術が可能な顕微鏡手術用の特殊メスを使用しています。縫合に使用する器具も《マイクロサージャリー》用の精密な手術器具をもちいることでさらに正確で美しい仕上がりを追求します。

また、デザインに沿った正確な切開や細密な縫合など細部にまでこだわることで、「自然で希望に沿った目頭の形」や「目立たない傷あと」など手術の結果を向上させることができます。

 

 

目頭切開のダウンタイム

この手術には、ダウンタイム(回復期間)があります。

手術直後: 手術が終わると、腫れや内出血(あざ)が生じることがあります。これは通常数日がピークで、その後徐々に減少します。
抜糸: 手術後1週間から10日頃に抜糸します。
腫れ: 個人差がありますが、通常1〜2週間で解消されます。クーリングや腫れを予防する飲み薬(止血剤など)が腫れを少なくし回復を早めるために有効です。
運動・入浴・飲酒: 手術当日、翌日、翌々日の3日間は激しい運動や長時間の入浴、サウナ、飲酒を避けてください。当日から洗顔、短時間のシャワーは可能です。
メイク: 目頭部分のメイクは抜糸翌日から可能です。また、手術翌日から傷の部分を避けてのメイク(ファンデーション、眉メイクなど)は可能です。

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:

岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

専門医資格等:

日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

 

 

※合併症やリスク:薬剤のアレルギー、出血、感染・異物反応、肥厚性瘢痕、後戻り

※費用(自由診療)

●料金表をみる

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

 

※費用はすべて消費税込みで表示しています。

※厚生労働省のガイドラインに準拠して治療の詳しい内容、費用、合併症等を記載したうえで、術前・術後の写真やイラストを掲載しています。

 

埋没法でできる理想の二重の幅と形

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《埋没法》は糸でとめることで二重のラインをつくる手術です。手軽に二重の形を変えることができますが、理想の形になるか、もちはどれくらいかが気になるところですね。

埋没法で理想の二重になるためにおさえておきたいポイントについて解説します。

 

 

埋没法について

埋没法にはたくさんの方法があります。どの方法を選べばよいか迷ってしまいますが、あまり複雑に考える必要はありません。チェックするポイントは5つです。

 

①点留め or 線留め

1点だけでとめる点留めはややとれやすいのに対し、線状にとめる線留めにはメリットがたくさんあります。とれにくい、適度なゆるみがあるためくい込みにくい、形がきれいにでやすいなど。

《自然癒着法》のように複雑すぎる術式はあとあと不自然な凹凸ができたりすることもあるためおすすめしていません。

◎顔のクリニックおすすめポイント

顔のクリニック金沢ではせっかくの埋没法を受けるみなさまの二重が少しでも長く持続してほしいという思いからとれやすい点留めのメニューはご用意していません。2点以上の線留め法からお選びください。

②瞼板法 or 挙筋法

まぶたの軟骨のように硬い《瞼板》といわれる部分にとめるのが《瞼板法》、目を開けるための《眼瞼挙筋》にとめるのが《挙筋法》です。それぞれメリット、デメリットがありますが、特にこだわりがなければ《挙筋法》をおすすめしています。

《瞼板法》では目もらいがひどくなる、しこりができやすい、瞼板がデコボコになるなどのデメリットがあります。

◎顔のクリニックおすすめポイント

顔のクリニック金沢では《挙筋法》のなかでも瞼板と挙筋の境目にとめる《瞼板上端法》を採用しています。自然できれいなふたえのラインができやすい方法です。

 

 

③点の数

とめる点の数は多いほうがよいのでしょうか?必ずしもそうとは限りません。おすすめはきれいなラインができる最小の点。ただし1点は点留めになってしまうため、線留めの2点以上で選ぶのが◎。

 

では最小限の点はどうやって見きわめたらよいのでしょうか?

自分でチェックするならアイプチなどについてくるスティックをつかったチェック法があります。スティックをふたえにしたいラインに当ててラインを作ります。スティック1本できれいな形ができれば2点でOK。スティックを2本使わないと希望のラインにならない場合は4点をおすすめします。

点の数は同じでもとれにくいように中で糸を絡ませたり複雑な結び方をするような方法もあるのですが、複雑になればなるほど簡単に抜糸がしにくくなるという欠点があることも知っておきたいポイントです。簡単な方法なら針穴から抜糸できますが、複雑な方法は切開しないと糸がとれないこともあります。

 

◎顔のクリニックおすすめポイント

ラインのできやすさに左右差がある場合は「右は2点、左は4点」と左右違う点数も選べます。

 

④糸について

ふたえのラインをとめるに糸はとても細い糸を使います。糸の強度はもちにはほとんど影響しないため、特殊な《心臓外科用の特殊な糸》でなくても大丈夫です。実際、埋没法のあとラインが消えてしまった方の切開手術を数多く行っていますが、中で埋没の糸が切れていたことはほとんどありません。ではなぜ糸が切れていないのにラインが消えてしまうのでしょうか?

ふたえのラインが消える理由は「もとに戻ろうとする力」が働くためです。やわらかい豆腐を糸でしばると豆腐が切れていくように「もとに戻ろうとする力」が働くことでラインが少しずつ消えていきます。戻ろうとする力は人それぞれなのですが、いずれにせよ埋没法だけで一生二重のままということはまずありません。9割以上は2〜3年すると薄くなってきます。

糸を選ぶポイントは太さです。《0.05㎜》の細い糸は皮膚がうすい人では結び玉が見えてしまうことも。ただし結び玉がみえることで小さな針穴から抜糸できるというメリットもあります。さらに細い《0.04㎜》の糸であれば結び玉がほとんどわかりません。結び玉が気になる場合は《0.04㎜》を選んでください。

◎顔のクリニックおすすめポイント

顔のクリニック金沢では《埋没法専用につくられた医療法縫合糸》を使用しています。糸の太さは自由にお選びいただけます。どちらを選ばれても費用は同じです。

 

⑤裏留め or 表留め

糸玉を裏側にとめる方法が一時期流行していましたが、針穴が目立たない、腫れが少ないといったメリットに対し、糸玉で目に傷がつくといったトラブルも多いことや、糸を取るのが大変などデメリットが大きいこともわかってきました。また、目立たないとはいえ針穴があるため、当日からのメイクは裏留めでも化膿するリスクが高くなりますので、注意する必要があります。

 

◎顔のクリニックのおすすめポイント

プランは表留めのみで、2点または4点のシンプルなメニューとなっています。2点は中央で皮膚にひっかかりをつくっているため、3点に近い強度です。

4点も同じように6点に近い留め方になっているので、よりなめらかでとれにくいラインができます。

糸玉はしっかりと深めに埋め込むため表留めですが目立ちにくくなっています。それでも心配であれば極細糸(0.04㎜)をお選びください。

 

 

二重のテスト法について

どんな方法で、どんな糸でというのも大事ですが、それ以上にどんな形にしたいかというのも大事です。

埋没法で自分のなりたい形にできるのか、テストしてみましょう。

①アイプチなどについているスティックを試したい幅にあてる。

②目を開けて形をチェック。

③好きな形になったらスティックを外して形がキープできるか確認。手を離して10秒以上キープできれば合格です。

※自分でうまくテストできない場合はクリニックのカウンセリングで「シミュレーションをお願いします」と伝えてみてください。

 

 

埋没法でできる形

テストで10秒維持れば、その形を埋没法でつくることができます。

①超ナチュラルな奥二重

あまり大きく変わりたくない場合はすこしだけ二重幅が見える奥二重がおすすめです。幅が狭いため戻る力も少なくとれにくいというメリットがあります。

②かわいい印象の末広型

内側がせまく、だんだん幅が広がる末広型は自然でかわいらしく、若々しく見えるのがポイントです。

③ 大人っぽい平行型

内側から幅のある平行型は大人っぽい印象に。すこし幅を広めにすると安定した平行型になりやすいこともあります。

⑤埋没でできればラッキー、中間(ミックス)型

シミュレーションでミックス型にできるタイプなら、埋没法でもミックス型が可能です。ミックス型が不安定なタイプや左右差が気になるなら末広か平行どちらかにそろえてしまうほうが安心かもしれません。

◎顔のクリニックおすすめポイント

まぶたの厚みやくせのつきやすさは左右差があることも少なくありません。しっかりと幅を測って合わせたとしても最終的に幅や形が違って見えることも。

顔のクリニック金沢では埋没法の《当日かけ直し》を無料でおこなっています。手術直後に形をチェックして気になるところがあればその場で幅やとめる位置の微調整ができます。

左右で固定点の数を変えることも可能です(右2点、左4点など)。

 

 

埋没法とふたえの幅

二重の幅については自分にとって「自然に見える幅」がベストです。ただし、目を閉じたときの幅で10㎜以上の広すぎる二重は《ハム目》や《眠そうな目》になりやすいため要注意。目安は下記の通りです。

・狭めの奥二重なら4〜5㎜

・中くらいの幅なら6〜7㎜

・自然に見える広めの幅なら8〜9㎜

※当院のシミュレーションで希望される方が多いのは7〜8㎜です。

 

画像でのシミュレーションも可能ですが、画像ではできた形でも自分のまぶたではうまく再現できないことがあり得ます。思わぬ結果にならないためにも自分のまぶたでのシミュレーションを受けることをおすすめします。

 

 

 

 

埋没法でできること、できないこと

埋没法でできることは、

①自然なふたえのラインをつくる

糸でとめてあるだけなので、やわらかい自然なラインができるのも特徴です。

②簡単にかけ直しで微調整

糸をかけ直すだけで幅や形が簡単に微調整できます。

③気に入らなければ糸をとればもとにもどせる

糸を取ればラインがなくなりもとの状態に。切開法の前のお試しとしても◎

 

 

埋没法でできないことは、

①まつげの向きを微調整する

二重になることでまつげが少し上を向くこともありますが、まつげが付け根から下を向いている場合にはまつげの向きはほとんど変わらないことも。また、向きの微調整はできません。

②まぶたのボリュームを微調整する

ふたえのラインができることで腫れぼったい印象がすっきりしてみえることもありますが、厚いまぶたを薄くするまでの変化は期待できません。

③まつげの際をみせる

「まつげの際が見えるように」は最近希望される方が多いキーワードです。埋没法ではできるまぶたとできないまぶたがあり、自分がどちらのタイプかはシミュレーションで確認することができます。どちらかというと幅が狭いほうがまつげの際が見えやすくなります。

 

 

 

埋没法の流れ

1.診察

まぶたの状態を確認し、シミュレーションで希望のふたえの形やくせのつきやすさを確認します。幅や形についてご希望があればお聞かせください。

 

2.手術予約

手術申し込み書類への記入、術前血液検査を行い日程を決定します。

※埋没法のみ初診当日の手術が可能です。希望される場合は診察のご予約時にお伝えください。

 

3.手術

手術前に再度シミュレーションを行い、幅や形を確認します。手術は拡大鏡を使って精密におこないます。術後の痛みはそれほどありませんが、痛み止めをお渡ししますので気になれば内服してください。そのほか目元を拭くための清潔な濡れコットン、化膿止め、目元を冷やすためのジェルなど必要なものはすべてご用意しています(手術費用に含まれています)。

 

4.術後の検診

1か月後の検診で不都合がないか、幅や形は希望通りかを確認します。気になるところがあれば遠慮なくご相談ください。

 

 

 

よくある質問

Q:顔のクリニック金沢では埋没法のメニューが少ないのですがどうしてですか?

A:埋没法は本来それほどバリエーションがあるものではありません。顔のクリニック金沢ではいくつかある選択肢のうち、できるだけ自然な二重がとれにくく長持ちする方法を厳選しているためメニューの数は少なくなっています。また、有料のオプションもないためとてもシンプルな料金設定になっています。

 

Q:全切開専門のクリニックですか?

A:顔の治療を専門におこなっているクリニックなので、埋没法、切開法いずれも受けていただけます。厚いまぶたで埋没法ではラインが数ヶ月程度で消えてしまう可能性がある場合は、はじめから切開をおすすめする場合もありますが、学校や仕事の都合でまずは埋没を試してみたいというご希望にも対応していますのでご要望を遠慮なくお伝えください。

 

Q:埋没は3回までと聞いたのですが本当ですか?

A:実際に3回以上埋没をくり返している患者さんを多く診察していますがが、まぶたに後遺症が起きたり取り返しのつかないことになっていることはまずありません。回数よりも線が消えるまでの期間がどれくらいかのほうが重要です。埋没法から1年以内に線が消えるのをくり返しているようであれば、切開法を検討されてもよいかもしれません。

 

Q:埋没法だけで10年以上もっているという話を聞いたことがありますが本当ですか?

A:薄いまぶたで二重のラインがつきやすいければあり得ます。10年以上もっているというよりも、埋没法の糸でくせがついてそのまま二重まぶたになったと考えるほうが合っているのかもしれません。そもそも、生まれつき一重まぶたの人の約半数が成長や加齢とともに二重になるといわれています。アイプチなどを続けていると二重になる人がいるのと同じ理由です。

 

Q:ダウンタイムに注意したほうがいいことはありますか?

A:2〜3日は無理をせず当日はしっかり冷やすと腫れが少なくすみます。運動や飲酒はひかえてください。下記のページに詳しい説明がありますのでご参照ください。

ふたえ整形埋没法 ダウンタイムと過ごし方

 

Q:顔がむくんだり目が腫れたりすると埋没の線が消えてしまうことはありますか?

A:顔や目のむくみで糸のかかっているところに負担がかかると線が薄くなったり消えることはあります。できるだけ長持ちさせるためにはまぶたをこすらないように注意してください。

 

Q:埋没をしてから年数がたっていますが糸を取っても癒着で線が消えないということはありますか?

A:埋没の糸だけで癒着することは少ないので、抜糸をすれば年数がたっていてもラインは消える可能性が高いです。ただし、脂肪を取ったり自然癒着法のような特殊な手術を受けている場合は線が残ってしまうことがあります。

 

Q:2点法で埋没法を受けましたが目尻側の線がうすく気になります。追加はできますか?

A:目尻側の2点追加は1回目の施術から1か月以上たって腫れがひいていれば可能です。当院で1回目の手術を受けられた場合は4点法との差額分をお支払いいただくことでかけ直しの対応をしています。

 

Q:保証はありますか?

A:埋没法は本来いずれラインがとれて消える前提の手術であるため、高額な保証プランはご用意していませんが、1年以内でかけ直しを希望される場合は少ない負担で対応しています。詳細についてはカウンセリングの際にご確認ください。

 

Q:すぐにメイクはできますか?

A:手術直後に針穴の部分を触ったりメイクをすると感染のリスクが高くなります。3日ほどはまぶたのメイクは控えていただくようお願いしています。まぶた以外のメイクについては当日から可能です。洗顔やシャワーも可能ですが、腫れを少なくするために長風呂は3日ほどお休みすることをおすすめしています。

 

Q:2日前に埋没法を受けました。希望より幅が広い気がして心配です。

A:2日前の手術であれば、今が一番腫れている時期です。腫れていると幅は広くみえるため、希望より広くても心配ありません。むしろ今の時期にちょうどいい幅であれば腫れが引いたときに希望よりも狭くなってしまいます。時々冷やしたりしながらすこし様子をみましょう。

 

Q:コンタクトレンズはいつから使えますか?

A:まぶたが腫れているとコンタクトレンズの出し入れがしにくくなるため、腫れが落ち着くまではお休みいただくようおすすめしています。腫れが落ち着いてくる4日〜1週間目以降は通常通りコンタクトレンズが使用できます。

 

 

 

費用について

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執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:

岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師