顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

「リッドチークブレンディング」で
頬と下まぶたの境界をなくす

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「リッドチークブレンディング (Lid-cheek Blending) 」は顔のクリニック金沢のくま治療のコンセプトです。

くまの原因となっている「下まぶた」と「頬」の境界をなくすことで影ができないようにするアプローチです。ここでの「頬」は目の下あたりの笑ったときに丸くふくらむ部分をさしています。

「目の下のくま・ふくらみを構成する面」とその下の「頬の丸みの面」その境界にある「靱帯(リガメント)」による「線状の食い込み」の3つにアプローチすることでふたつの面をなめらかにつなげるという考え方です。

 

 

 

リッドチークブレンディングの基本

リッドチークブレンディングの基本はくまの原因となっている「靱帯(リガメント)」の食い込みをなくし、脂肪を移動させることでフラットに整える「下眼瞼形成術(裏ハムラ)」です。

 

ここでポイントになってくるのが頬の丸み(ボリューム)がどれくらいあるかと、いわゆる「出目」「奥目」といわれる骨格の問題です。

 

 

 

頬の丸みがある場合

頬の丸みがしっかりとあるタイプでは「裏ハムラ」のみで十分にきれいな形ができます。出目でも奥目でもないニュートラルタイプだったため骨格の影響も受けにくい症例でした。

 

 

 

頬の丸みが小さい場合

頬の丸みがやや小さく、わずかに眼球のほうが前に出ている「出目」タイプです。裏ハムラだけではなめらかに頬につながるカーブができにくいため、「ミッドチークリフト(頬リフト)」をおこなっています。

自然な頬のまるみが形成され脂肪注入なしでもきれいに面がつながっています。

 

 

 

ミッドチークリフトについて

ミッドチークリフト(頬リフト)が有効なのは

◎頬のまるみが小さいタイプ

◎出目タイプ

など裏ハムラだけではなんとなく影感が残ってしまうタイプです。

 

頬の脂肪を引きあげて眼窩縁に固定することで頬を自然にリフトアップします。

固定はすべて内固定(表面に糸や傷ができない方法)でおこなっています。

糸リフトと違って直接固定しているため持続性が高いことがメリットです。

ミッドチークリフト(頬リフト)は裏ハムラのオプションですが、手技自体はそれほど難しくなく、要する時間も短いため顔のクリニック金沢では術前もしくは術中に必要と判断した場合は追加費用なしでミッドチークリフトをおこなっています。

 

 

 

頬の丸みがほとんどない場合

頬のまるみがほとんどないか「ゴルゴ線」「ミッドチークグルーブ(mid cheek groove)」といわれる頬中央の溝があるタイプではボリュームがミッドチークリフト(頬リフト)だけでは足りないため、脂肪注入をおすすめすることもあります。

顔のクリニック金沢ではくまの手術の約5%程度で脂肪注入を併用しています。少ないと感じられるかもしれませんが、本当に脂肪注入まで必要と考えられる症例は実はそれほどは多くありません。

脂肪注入をおこなうメリットは同時にほうれい線、頬骨下のくぼみ、こめかみなどのボリュームアップができることです。顔のふっくら感が足りないと感じるようなら同時に受けられることをおすすめしています。

脂肪注入には追加の費用がかかりますが、ある程度の量をこえてくるとヒアルロン酸よりも負担が少なく受けられることもありますので、くまの治療と同時に顔のボリュームアップを希望される場合はご相談ください。

 

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

専門医資格等:

日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

 

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

 

切らずにまぶたのたるみとり
「マドンナリフト」

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「マドンナリフト」とは?

「マドンナリフト」とはまぶたに微小なレーザービームを照射してごくちいさな穴をあける施術のことです。ちいさな穴のところに熱が作用してお肌が収縮します。さらに穴の部分で肌が再生することでまぶたのたるみや小じわが改善されます。

 

 

 

 

「マドンナリフト」のレーザーについて

「マドンナリフト」施術のレーザーはイタリアDEKA社の「スマートサイド・プント」という炭酸ガス(CO2)フラクショナルレーザーです。フラクショナルとは「わずかな、断片的な」という意味です。こまかく点状に照射することでちいさな穴があきます。

炭酸ガス(CO2)フラクショナルレーザーではまぶたのたるみ・小じわ以外にも下記の効果が期待できます。

□顔や首の小じわ

□肌の質感やハリの改善

□にきびあと

□傷あと

□毛穴の凹凸

小さな点状のレーザーを無数に照射するタイプのレーザーにはこの「フラクショナル」という言葉がつきます。このように点状に照射するレーザーには「炭酸ガスフラクショナルレーザー」のほかに、「ピコフラクショナルレーザー」「ルビーフラクショナルレーザー」があります。

 

 

 

「炭酸ガス」「ピコ」「ルビー」フラクショナルレーザーの違い

「炭酸ガス」「ピコ」はいずれも小じわ、たるみ、にきびあと、傷あと、毛穴の開きなどに効果があります。

「炭酸ガス」

肌表面に小さな穴をあけるため、肌表面の小じわやたるみ、凹凸への効果が高くなります。従来機の「スマートサイド・ドット」では表面に傷ができるためダウンタイムが長いことが欠点でしたが、改良された新機種の「スマートサイド・プント」では効果はそのままにダウンタイムが短くなる照射方法が採用されています。

 

「ピコ」

レーザーの衝撃波で皮膚の内部に小さな空洞をつくる施術です。照射するレーザーはQスイッチヤグレーザーやアレキサンドライトレーザーです。レーザーの機種にもよりますが、表面に傷ができない反面、皮下の内出血により赤みが長く続くことがあります。

 

「ルビー」

しみに効果のある「ルビーレーザー」を点状に照射することでかさぶたなどを最小限に色味を改善させる治療です。くりかえし施術することで少しずつ肌のトーンがアップしていきます。

 

 

そのほかの「フラクショナル」治療

「フラクショナルRF」

たるみなどの改善効果がある高周波「ラジオ波(RF)」を点状に照射することで真皮に熱を加え肌のハリ、小じわなどを改善する施術です。表層から真皮層にかけて熱作用がおよびますが表面の傷は微小なためダウンタイムは軽めな反面、効果もマイルドになります。

 

「ダーマペン」

フラクショナルという名前はつきませんが同じように肌に小さな穴を無数にあける施術です。レーザーではなく細い針をつかって肌に小さな穴(傷)をつけていきます。ダウンタイムが短く安価なことが最大のメリットですが、少し痛みがあること、小じわや深いにきび跡などには改善効果が乏しいことなどがデメリットです。

 

 

 

「マドンナリフト」はどうしてすごいの?

炭酸ガスレーザーが他のレーザーとおおきくちがうポイントとなるのはレーザービームによって組織がなくなって穴があく「蒸散」効果です。蒸散によってあいた穴は針などで開けた穴とちがって組織がなくなっています。この「組織がなくなってできた穴」が治るときに「線維芽細胞が収縮」することで肌のたるみに高い効果を発揮します。

蒸散には熱をともなうため、熱による組織のダメージによって「コラーゲンが増殖」し肌のハリも回復します。この「蒸散」によって穴を開ける効果と熱によるダメージが回復するときに「皮膚のリモデリング」が同時におこります。収縮、コラーゲンの増殖、皮膚のリモデリングが同時におこることで他の類似治療にくらべて高い効果が期待できるのが「マドンナリフトのすごいところ」です。

 

 

 

「マドンナリフト」のダウンタイム

たるみや小じわの施術では効果が高い治療ほどダウンタイムが長くなる傾向にあります。従来の炭酸ガスフラクショナルレーザーでは

「とてもよかったけどダウンタイムが大変だったので2回目はちょっと、、、」

という声も聞かれました。「スマートサイド・プント」は「スマートパルステクノロジー」という2つのパルス波形を組み合わせた照射法により表面の傷は最小限にしながらも深いところにしっかりと熱を加える形に改良されています。これによって効果はそのままにダウンタイムを大幅に軽減することができるようになりました。

 

 

「マドンナリフト」の流れ

①メイク落とし、洗顔

②麻酔クリームの塗布

個室のリカバリールームで麻酔クリームが効くまで30分お待ちください。

③レーザー照射

麻酔クリームをふきとりレーザーを照射します。施術後は赤みやヒリヒリ感をやわらげる軟膏を塗布してクーリング(冷却)を30分ほどおこないます。

十分な治療効果を得るために1〜2か月に1回、3〜5回の治療をおすすめしています。

 

 

 

「マドンナリフト」のダウンタイム

直後は炎症によって治療したところが赤くなります。数時間ほどヒリヒリ感を感じることがありますが軟膏を塗ると少し落ち着きます。治療後の肌は敏感になっていますので適切なケアをしてください。赤みが目立つ期間は個人差がありますが1〜3日ほど、2日目からはメイクで赤みをカバーすることができます。

【当日のスキンケア、メイクについて】

・当日洗顔は水洗いのみで、お渡しする軟膏を薄く塗布してください。

・当日の洗髪、入浴、メイクは避けてください。

【翌日以降のスキンケア、メイクについて】

・翌日からスキンケア、メイクが可能です。

・赤みがところにより残ることもありますがその後細かい点状のかさぶたができます。・赤みがおさまるまで(通常3日程度)は処方された軟膏を洗顔後に塗布してください。

・保湿は十分におこない、日焼け止め(SPF30以上)を使用してください。角質除去剤やスクラブ洗顔、アルコールやピーリング成分を含むスキンケアや美白スキンケア(レチノールやハイドロキノン配合)はかさぶたがとれるまでの間、使用を避けてください。
・7〜10日ほどで点状のかさぶたがとれていきます。一時的にざらつきを感じることがありますが、かさぶたを無理に取ってしまうとしばらく赤みが目立つことがありますので注意して下さい。

 

 

 

「マドンナリフト」の合併症と注意事項


・まれに治療部位に内出血や紫斑を生じることがあります。
・体質により色素沈着が生じる可能性があります。通常は6か月程度で改善しますが、気になる場合は内服・外用・レーザー治療などが可能です。
・ごくまれに、湿疹、かゆみが生じる可能性があります。

・肝斑が増悪する可能性があります。

 

【注意事項】
下記に該当する場合は治療が受けられません
妊婦・授乳中、肝斑がある方、治療部位の感染・湿疹、治療部位に血管系疾患・刺青・アートメイクがある、日焼けをする予定がある、抗凝固薬・レチノイド・アキュテインを内服している、金の糸が入っている、その他医師が不適切と判断した場合

 

 

マドンナリフトの費用

すべて麻酔料込みの費用となっています。

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

専門医資格等:

日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

 

 

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