顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

顎変形症で手術を受ける理由

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顎変形症で手術を受ける理由

歯科矯正治療の進歩により、手術を受けなければ噛み合わせがあわないという方は今後ますます減少することでしょう。「噛み合わせをあわせるためだけの手術」は必要なくなりますし、それはそれで喜ばしいことです。

顎骨手術には、「歯科矯正治療」あるいは「噛み合わせをあわせるだけの手術」ではけっして得られることのない多くのメリットがあります。

その一つが「顔の見た目の改善」です。

 

 

顎骨手術による「顔の見た目の改善」

顎変形症治療で当院を受診される方の多くが、実は「以前に歯科矯正治療を受けていた」あるいは「外科手術を受けたことがある」方々です。治療自体が間違っていたわけではありませんが、ご自身が治療を希望した「悩み」と歯科矯正あるいは手術治療の「治療ゴール」が共有されていなかった結果、

 

「噛み合わせはあったけど何となく下顎の前突感が残っている」

 

「歯は綺麗にそろったけど口元全体の突出が残っている」

 

とお悩みの方はけっして少なくありません。

噛み合わせの治療が終了後も見た目についての悩みをお持ちの方は、どうぞ当院でご相談下さい

 

 

【顔のクリニックの担当医】

米国UCLA留学で最新の形成外科治療を学んだ経験豊富な専門医があなたの治療を担当します。

医師 山下昌信 

金沢医科大学形成外科准教授

日本形成外科学会専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

日本顎顔面外科学会専門医

米国UCLA形成外科フェローシップ修了

 

 

お問い合わせ・ご予約(診察の予約は電話受付のみ)

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.(木、日除く)

〈顔のクリニック金沢〉専用お問い合わせフォーム

 

 

 

監修:顔のクリニック金沢、金沢医科大学形成外科 医師 山下 昌信

口元の基準 incisal show

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今回は骨格、輪郭の治療で大切なポイントとなる《歯の見え方》と手術による変化について詳しく説明します。

 

incisal showとは》

輪郭の手術で上あごの位置を決めるポイントになる上の歯の見えかたのことを《incisal show(インサイザルショウ)》といいます。

 

《関連用語》

・incisal show at rest

唇の力を抜いたときに正面から見える前の中央にある歯《切歯》の量。

・incisal show at smile

大きく笑ったときに正面から見える前の中央にある歯《切歯》の量。

※いずれも適切な日本語訳は今のところありません。

 

 

 

輪郭手術と歯の見え方の変化

輪郭手術のうち、上あごの位置を変更する術式を《Le Fort (ルフォー)I(いち)型骨切り術》といいます。小顔を希望される方の中には《Le Fort I型骨切り術》で上あごを何㎜短くしてほしいとオーダーされることがあります。では、顔を1㎝小さくしたい場合は上顎を1㎝短くすればよいのでしょうか?

 

実は、上あごを短くする目安となるのが《incisal show》です。

 

力を抜いたときの歯の見え方《incisal show at rest》の理想値は男性では2mm、女性ではもう少し大きく4mmといわれています。この値が小さくなると唇の力を抜いた自然な状態でも歯が見えなくなり、男女ともに表情から若々しさが失われてしまいます。反対にこの値が大きい場合、特に男性では実年齢よりも若く見えすぎてしまいます。女性では歯がたくさん見えているほうが若々しく、エレガントさを演出してくれるのに対し、男性では歯が見えすぎるとやや軽く、あるいは幼く見えてしまう原因になるため注意が必要です。手術による上顎の短縮量はこの歯のみえかた《incisal show》を適正にするように決定します。

 

 

笑ったときの歯の見え方、《incisal show at smile》の適正値

笑ったときの歯のみえかたである《incisal show at smile》は、男女ともに歯が全部見える《full crown》が理想とされます。笑ったときの歯の見え方が大きくなりすぎると、歯肉が見えて目立つ《gummy smile(ガミースマイル)》とよばれる状態になり、その程度によっては個性の強い見た目となります。歯肉の見えすぎる《gummy smile》に対しても上顎を移動させる手術である《Le Fort I型骨切り術》による上顎の短縮が有効です。

 

 

笑うと歯肉がみえる《gummy smile》

では、安静時の歯の見え方が適正であるのに、笑ったときに歯肉が見えすぎる《gummy smile》があるときはどうすればよいのでしょうか? この場合の上顎短縮はあまりおすすめしません。軽度の《gummy smile》は許容するかあるいはボトックス治療などの切らない治療方法が第一選択となります。年齢をかさねると骨格が小さくなるために顔の皮膚軟部組織は多かれ少なかれたるんで下垂します。若々しさをできるだけ保つためには前歯の見え方、《incisal show》を考慮しない上顎の切りすぎは避けるのが無難です。

 

答え:多くの方にとって1cmは切りすぎです。

 

 

監修:顔のクリニック金沢、金沢医科大学形成外科 医師 山下 昌信

顎変形症とダウンタイム

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骨格の手術を必要とする顎変形症の治療では、どのような悩み、ダウンタイムがあるのでしょうか。気になる3つのポイントについて説明します。

 

 

顎変形症の治療で気になる3つの悩みとダウンタイム

①歯科矯正の装置が目立つ

顎変形症の治療では歯に矯正装置をつける必要があります。装置をつける期間は治療内容やかみ合わせの状態によって個人差がありますが、この装置をつけている期間も広い意味ではダウンタイムといえます。

最近ではさまざまな目立ちにくい装置も開発されていますが、保険診療では使える歯科矯正装置に限りがあり、舌側装置(歯の裏側につける矯正装置)などの目立たない矯正装置は使えません。

 

②治療期間の長さ

顎変形症の治療では、術前矯正を含めた治療期間の長さが問題となります。とくにお仕事をされている方にとっては、顎変形症治療にかかるトータルの期間(約3ー4年間)は長すぎると感じられるようです。実際に保険適用で手術を受けられるようになるまで2年近くかかりますが、その間は気になっている骨格の特徴(あごが出ているなど)は変わらないまま手術を待つことになります。

 

③術前矯正のあいだの見た目の変化

顎変形症の治療では、ふつう2年程度の歯科矯正後に手術がおこなわれます。手術をしたあとにかみ合わせがぴったり合うように矯正をすすめていくため、矯正中は一時的にかみ合わせがそろっていない状態になります。とくにしゃくれ感や唇が閉じにくいなどの見た目の特徴は悪化することも。接客業など人と接するお仕事をされている方は特に気にされる変化です。手術前の見た目の変化もダウンタイムの1つと考えられます。

 

手術を先に行う顎変形症治療《サージェリーファースト法》は、このような悩みを解決し、矯正の期間を含む長いダウンタイムを短縮するためのひとつの選択肢です。

※サージェリーファースト法での顎変形治療は健康保険が適用されない自由診療での治療となります。

 

サージェリーファースト法とは?
最初に骨切り術を行い、その後に歯科矯正治療を行う顎変形症の比較的あたらしい治療法です。
この方法は、一般的な顎変形症治療のように《術前矯正》→《手術》→《術後矯正》というステップをふむ必要がなく、治療経過中に口元の印象が悪化するということもありません。
また、手術後は矯正治療による歯の移動がはやくなるというメリットもあり、トータルの治療期間をさらに短くすることができるといわれています。

 

 

 

【顔のクリニックの担当医】

米国UCLAで顔の形成外科手術を学んだ経験豊富な形成外科・美容外科専門医があなたの治療を担当します。

医師 山下昌信 

金沢医科大学形成外科准教授

日本形成外科学会専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

日本顎顔面外科学会専門医

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監修:顔のクリニック金沢、金沢医科大学形成外科 医師 山下 昌信

 

 

■治療についての詳しい説明

かみ合わせを整えます。また、顔の骨格や口元の整容的改善を行います。

方法
1.全身麻酔下に行います。
2.手術は基本的に口の中から行います(プレート固定方法等により、頬部等に数ミリ程度の小切開を行うことがあります)。顎の骨を切って移動させ、かみ合わせや顔の骨格の整容的バランスが整う位置でプレートとスクリュー等を用いて固定します。
3.手術時間は2−6時間程度です。

一般的な経過
術後は状態を軽く起こした状態でお休みいただきます。ドレーン(血液を体外に排出する管)を挿入した場合は、手術当日あるいは翌日に抜去します。口腔内の縫合には溶ける糸を使用するため抜糸の必要はありません。術後数日よりゴムバンドによるかみ合わせの安定化をはかります。腫れのピークは通常術後48ー72時間後で、その後は徐々に軽快します。術後は矯正歯科医による矯正治療を行います。

 

■合併症、副作用について
・薬剤のアレルギー
術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。
・出血
術中は一時間につき50−100ml程度の出血が予想されます。上下顎骨切り術の場合は自己血輸血を行います。術中に大量出血を認めた場合は、手術を中断します。また、止血操作のため頚部等に追加の皮膚切開を行うことがあります。
・術中骨折
数%で術中に想定外部位での骨折をきたすことがあります。術中に骨折箇所の修復を行います。
・皮膚損傷
手術器機による口角の牽引や熱の作用などにより、皮膚に傷が生じることがあります。
・歯牙損傷
スクリューによる歯根へのダメージなど手術操作により歯牙損傷をきたし、根管治療や抜歯が必要となることがあります。
・歯科矯正装置の損傷や脱落
術中にブラケットなどの歯科矯正装置が脱落し、創内に埋入することがあります。その場合摘出が困難なことがあります。
・術後気道閉塞や肺炎などの呼吸器合併症
腫脹や気道分泌物、血液のたれ込みなどにより術後気道閉塞や肺炎などの呼吸器合併症をきたすことがあります。
・感染
術後感染をきたすことがあります。プレート固定部に感染が生じた場合は、ドレナージやプレート抜去等の追加処置が必要となることがあります。腐骨による症状(感染などによりくっつかなかった骨の一部が傷口から出てくる等)を呈することがあります。
・オトガイ神経麻痺
下顎の手術の術後に顎先から下口唇にかけての知覚鈍麻を生じることがあります。多くは一過性で数ヶ月の経過で治癒いたしますが、数%−10数%で神経麻痺が残存することがあります。
・眼窩下神経麻痺
上顎の手術の術後に頬部、鼻翼、上口唇、上顎歯肉、口腔内粘膜にかけての知覚麻痺を生じることがあります。多くは一過性で数ヶ月の経過で治癒いたしますが、稀に神経麻痺が残存することがあります。
・舌神経麻痺
舌のしびれや味覚の変化が生じることがあります。
・顔面神経麻痺
顔面神経麻痺により顔の動きが悪くなることがあります。
・鼻閉
上顎の手術の術後に鼻閉をきたす、あるいは既存の鼻閉が増悪することがあります。
・鼻形態の変化
上顎骨切り術後に鼻形態が変化することがあります。
・顎関節の痛みや違和感
術後に顎関節症症状が出現あるいは既存の症状が悪化することがあります。
・骨接合材の破損など
骨固定に使用したプレートが破損したり露出したりすることがあります。
・かみ合わせや骨格の後戻り
特に下顎を前進させる手術では、稀に顎関節頭吸収等によりかみ合わせや骨格の後戻りをきたすことがあります。
・術後顔貌変化に対する不満足
術後の顔の形態が、ご本人が術前にイメージしたものとは一致しないことがあります。また、皮膚の下垂や外鼻形態の変化などご自身が好ましく思わない変化が生じることがあります。顔貌の非対称に対する治療であっても、完全な対称性を得ることは困難です。
・その他の合併症
非常に稀ですが、視力障害(失明)や死亡など、重篤な合併症の報告があります。

 

■麻酔について
本手術は、全身麻酔および提携病院での入院を必要とします。

・手術費用のほかに全身麻酔のための検査、麻酔費用、および入院管理費用がかかります

全身麻酔(顎矯正手術)275,000円

入院(4泊5日)264,000円

全身麻酔術前検査 33,000円

 

■費用について(自由診療、税込)

◎上下顎骨切り術

2,420,000円

※モニター割引を適用した場合は手術費用が15%割引となります(麻酔費用や検査費用、入院費用の割引料金はありません)。術後1週間、1か月、3か月、6か月の受診と写真撮影が必須です。モニター画像は目もとにモザイク等をいれた状態で使用します。

※上記は2026年2月時点での料金です。料金改定により料金が変更となる場合があります。最新の料金については料金表をご参照ください。 料金表を見る

 

 

 

 

 

 

執筆・執刀医

山下 昌信
YAMASHITA, Masanobu

経歴:

石川県出身

平成9年 金沢医科大学医学部卒業

同年 金沢医科大学形成外科入局

平成20年 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)形成外科留学

頭蓋顔面外科フェロー(Dr. Henry K. Kawamoto, Jr.,M.D., D.D.S.)

Pacific Coast Plastic Surgery Center 美容外科

平成22年 金沢医科大学形成外科(頭蓋顔面外科、小児形成外科、美容外科)

平成29年 金沢医科大学形成外科准教授

資格等:

形成外科専門医

日本頭蓋顎顔面外科学会専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

日本形成外科学会領域指導医

日本形成外科学会小児形成外科分野指導医

学会等の活動:

日本形成外科学会 評議員・専門医認定委員会委員

日本頭蓋顔面外科学会 代議員・専門医認定委員会委員

日本美容外科学会(JSAPS) 専門医試験問題作成委員会委員