口角の上がった口元のために
できること

口角の上がった口元は魅力的に見えます。機嫌がよく明るい表情になり、若々しくみえるためです。つねに意識していなくても口角が上がって見えるようになるために、できることをまとめました。
1.鏡をつかったトレーニング

笑顔のトレーニングを鏡をみながらおこないます。視覚によるフィードバックがおこなわれることで脳と表情筋にイメージが刻まれ、不意に笑ったときでも口元がなりたいイメージに近づいていきます。
これは「ミラーバイオフィードバック療法」とよばれ、顔面神経麻痺後遺症の治療でおこなわれるトレーニング法を応用したものです。
割り箸などをかんだ状態で割り箸の高さより口角が上にあがるようにするトレーニング法もあります。これは口角を上げる筋力をピンポイントでアップする効果があります。
鏡を使わずにおこなうと不必要な筋肉が鍛えられてしまいほうれい線が深くなってしまうことがあるため、かならず鏡を見ながらおこなうのがポイントとなります。
2.口角ボトックス

口角を下げる「口角下制筋」や下唇を下げる「下唇下制筋」に筋肉の動きを弱める「ボツリヌストキシン」を注射します。表情筋の動かし方のクセを考慮して注射の場所や量を決めていきます。「口角ボトックス」と呼ばれますが、口角に注射するわけではありません。口角にはいろいろな方向に口角を動かす筋肉があつまるポイント「モダイオラス(口角結節)」があるため、口角に注射してしまうとどの筋肉の動きが弱まるかの予想がつかないためです。
口角や下唇を下げる筋肉をあまり動かさないタイプでは効果がでにくい一方、これらの筋肉が発達しているタイプではきれいに口角が上がることもあります。どちらのタイプかを事前に見分けることは非常に難しいため、実際に注射を受けていただき効果を判定することになります。1回治療をうけてあまり効果がなかった場合は、他の方法に切り替えることをおすすめしています。
3.口角ヒアルロン酸

口角の下の影部分や下唇の口角に近い部分にヒアルロン酸を注入することで口角がアップしてみえるようにする施術です。若い方や口角の影のみであれば少量の注入でも効果を感じることができます。口角から下にのびる「マリオネットライン」があるタイプではマリオネットラインまで含めて注入することでより効果が感じやすくなります。
肌の硬さや影の深さにあわせて適切な硬さのヒアルロン酸を選ぶことがポイントになります。
4.ハイフ(頬)

注射以外の切らない方法として、たるみ治療に効果的な「ハイフ」による口角リフトアップ法があります。ハイフは照射する部位によって「たるみ改善」「頬こけ改善」「口角アップ」など異なる効果を引きだすことができます。
口角を上げるためには、口角を下げる原因となっている「ジョウル」部分の重みや、「メーラファット」の下半分の重みを解消することが重要です。この部分に集中的に照射することで口角にかかっている重みを軽減して口角が上がりやすくなります。
頬のハイフでは照射すべきところとしないほうがよいところ、照射してはいけないところが隣り合っているため事前の診断とデザインがポイントとなります。
5.口角切開リフト(口角挙上術)

口角の上の唇のラインと皮膚の境目部分で適量の皮膚を切除して口角を引きあげる手術です。加齢により皮膚があまってきたことで口角にかぶさっているタイプの方におすすめの方法です。
いくつかの術式がありますが、当院では形成外科の国際誌「Plastic and reconstructive surgery」に掲載された術式を採用しています。このような国際誌に掲載された術式は長期間の経過観察をもとに治療の効果や合併症などが検証されていることが大きなメリットです。
口角の見えるところに傷ができるため、傷あとが気になる場合には炭酸ガスフラクショナルレーザーなどの傷あと治療を追加することが可能です。顕微鏡をつかった丁寧な縫合でできるだけ目立たない傷あとを目指しています。
6.口角拡大術

口角を切開して希望する方向に拡大する手術です。生まれつき口の小さい「小口症」や怪我や手術などで口が小さくなってしまった場合の治療法として開発された術式です。ななめ上方向に切開することで口角をリフトアップする効果があります。口の横幅も大きくなるため、もともと口が小さい、口の横幅を広げたいという場合にはとてもよい適応となります。
この方法も口角の見えるところに傷ができるため、傷あと治療を追加することが可能です。
執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko
顔のクリニック金沢 院長
経歴:岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師
専門医資格等:
日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS)認定 美容外科専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師
※日本美容外科学会(JSAPS)認定 美容外科専門医につきましてはJSAPS日本美容外科学会HPでご確認いただくか、下記へお問い合わせいただきますようお願いいたします。 TEL:03-5291-6231 E-mail:office@jsaps.org
お問い合わせ・ご予約
9:50 ~12:30、13:30~17:50(木、日、祝のぞく)
TEL:076−239−0039