顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

まぶたの腫れぼったさ解消
ROOF切除で迷ったら?

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《まぶたの腫れぼったさで悩まれている方へ》ROOF切除で迷ったら?

 

「二重にしたいけどまぶたの厚みが気になる」

 

「すっきりした目元にしたい」

 

というご相談の中で、話題にあがるのが「ROOF(隔膜前脂肪)切除」です。

 

 

 

「ROOF」とは?

「ROOF」とは「Retro-Orbicularis Oculi Fat」の略で〝眼輪筋の下にある脂肪〟です。比較的浅いところにあり線維性で流動性のない脂肪です。

同じような場所にある脂肪「眼窩脂肪」は「ROOF」より深いところにある脂肪で、流動性があるやわらかい脂肪です。

「ROOF切除」はまぶたのボリュームをへらす術式です。腫れぼったさを解消する効果が高い一方で、まぶたのより広い範囲に手術操作が及ぶことになり、ダウンタイムにも影響します。満足度とリスクのバランスを考えて、以下の2つのアプローチをご提案しています。

 

 

 

1. 【おすすめ】まずは「眼窩脂肪切除」から

多くの場合、まぶたの腫れぼったさは、二重のラインを固定し、ROOFよりも一層深いところにある「眼窩脂肪(がんかしぼう)」を適宜取りのぞくことで解消されます。「眼窩脂肪」は流動性のある特殊な脂肪で、眉下あたりのまるいふくらみをつくっています。もともと「眼窩脂肪」が少ない人は眉下がくぼんでみえることもあります。どのくらいの量の「眼窩脂肪」があるかは切開してみないとわかりませんが、眉下が張った感じでふくらんでいる場合はボリュームや重さをへらすことができる可能性があります。

メリット: ダウンタイムが比較的短く、組織へのダメージを最小限に抑えられます。

デメリット:手術が2回必要になる可能性があります。

治療の流れ:まずは眼窩脂肪切除のみでボリュームを調整し、術後半年以降にきずあとや腫れが完全におちついた状態を確認していただきます。その時点で「どうしてもまだ腫れぼったさが気になる」という場合には、二期的にROOF切除を検討するというアプローチです。必要最小限の手術で済むことが最大のメリットです。

 

 

 

2. 【手術回数を増やしたくないなら】最初から「ROOF切除」を併用する

術式の内容やダウンタイム、リスクについて十分にご理解いただいている場合に限り、初回から「ROOF切除」を同時に行うことも可能です。ROOFは眼窩脂肪よりも一層浅いところで、眼窩脂肪よりも広い範囲にあります。切除する場合は二重線の上から眉下、場合によってはさらに広い範囲までとることも可能です。通常、ふたえまぶたの形成術では、眉下あたりまでの範囲で段差が生じないよう切除します。眼窩脂肪のように流動性がないため、段差ができないようグラデーションをつけて切除します。

「眼窩脂肪」の切除だけで腫れぼったさが解消されるか?を事前に判断することは非常に難しいため、「ROOF切除」が必要かどうかのの予想も非常に難しいものです。メリットやデメリットを十分にご説明したうえで、まぶたの腫れぼったさを解消したい、複数回の手術は避けたいといった場合には、初回からの「ROOF切除」をおこなっています。

メリット: 手術を一度で済ませることができ、最大限に厚みを減らす効果が期待できます。

デメリット: 腫れや内出血が長引く可能性(ダウンタイムの長期化)がある。

 

 

 

ROOF切除を迷われている方へ
実際の症例をご紹介します。1例目は「眼窩脂肪」の切除のみ、2例目は初回から「ROOF切除」を選択された場合の経過です。リンクからさらに詳しい経過などをみることができます。

症例はあくまで「他の人が受けたらどうなったか」の結果であるため、自分も同じになるとは限らないことをふまえ、症例の写真は参考程度にしていただいたうえで、すこしでも迷っている場合にははじめからROOF切除をしない、というのが後悔しないための大切なポイントです。

 

 

 

【症例1】20代女性 上眼瞼除皺術 (術前/術後6か月)

二重の形成と同時にさかまつげ改善のための処置や眼窩脂肪の切除を行いました。ROOFの切除については希望があれば2期的におこなうこととしましたが、最終的にROOFの切除は希望されませんでした。

二重幅が狭めの場合には腫れぼったさがより目立ちにくい傾向があります。

→この症例についてもっと詳しくみる

 

 

 

【症例2】20代女性 二重瞼全切開法、ROOF切除  (術前/術後4か月)

二重幅を広げたいとの希望で手術をおこないました。事前に十分時間をかけて打ち合わせをおこない、ROOF切除のメリット、デメリットについても理解されたうえで初回から同時にROOF切除を希望されました。

二重幅を広くすると腫れぼったさがより目立ちやすくなる傾向があります。

→この症例についてもっと詳しくみる

 

 

 

担当医からのアドバイス

まぶたの「厚み」「腫れぼったさ」の原因は、脂肪だけでなく皮膚の厚みや筋肉(眼輪筋)の発達など、人によってさまざまです。

「最初からROOFを取るべき」

「まずは様子を見るべき」

どちらが合っているか?には絶対の正解がありません。当院ではまぶたの状態を確認したうえで、可能な治療の選択肢をいくつか提案し、そのなかから自分にとっていちばんよいと思える方法を選んでいただくようにしています。

 

 

 

 

お問い合わせ・ご予約

9:50 ~12:30、13:30~17:50(木、日、祝のぞく)

TEL:076−239−0039

 

 

 

 

 

 

■手術についての詳しい説明

この治療は、上まぶたを切開して、二重のラインをつくる手術です。

方法
1.手術当日、ブジーを使ったシミュレーション等で希望するまぶたの形を再度確認し、切開ラインをデザインします。
2.局所麻酔で治療を行います。極細の針を使ってまぶたに局所麻酔の注射をします。麻酔が十分にきいていることを確認してから手術をはじめます。
3.二重をつくる線に合わせて切開し、上眼瞼除皺術では皮膚を適量切除します。ROOF切除術では皮下の浅いところにある脂肪を切除します。眼窩脂肪が多い場合には眼窩脂肪も適量切除します。細い糸でふたえのラインを固定します。切開した部分を細い糸で縫合します。

一般的な経過
・切開したきずあとは残りますがほとんど目立ちません。
・5〜7日後に抜糸をします。
・腫れには個人差がありますが、通常ピークは1、2日目です。完全に落ち着くまで2〜3ヶ月かかることがあります。腫れている間は、重瞼幅(ふたえの幅)が広く見えます。
・まぶたに内出血(あざ)が出ることがあります。内出血が出た場合は消えるまで最長で2週間ほどかかります。
・当日から洗顔や短時間のシャワーは可能です。ただし、強くこすったり、押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や、運動、長風呂、サウナは避けて下さい。
・アイメイク(アイシャドウ、アイライン等)は抜糸の翌日まで避けて下さい。また、コンタクトレンズの使用は4週間避けて下さい。睫毛パーマ、睫毛エクステンションは術後1か月目以降可能です。
・抜糸は外側の糸のみで、中に残した糸は体に残りますが2〜3か月で溶けて吸収されます。

 

■合併症、副作用について
・アレルギー
術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。
・出血
出血は通常ほとんどありませんが、内出血が出る場合があります。
・感染・異物反応
ふたえの固定に使う糸は吸収糸(溶けてなくなる糸)で体の中に残しても害のないものですが、ごくまれに感染や異物反応(赤くなる、しこりになる、等)を起こすことがあり、その際は糸を除去する必要があります。
・眼瞼下垂
手術のあと目が開きづらくなることがありますが、通常は腫れがひいてくると改善します。腫れがひいても開きづらさが改善しない場合は再手術の適応となります。

 

■費用について(自由診療、すべて税込)

◎上眼瞼除皺術 418,000円

 

◎二重瞼全切開法 396,000円

◎ROOF切除 396,000円 (二重瞼全切開法と同時の場合は併用割引、50%)

 

※局所麻酔、極細麻酔針(34G)、内服(痛み止め、化膿止め)、術後ケアセット(ガーゼ、目元用濡れコットン、冷却ジェル)、抜糸、術後半年までの再診料はすべて手術費用に含まれています。

※眼窩脂肪の切除は手術中の判断でおこないます。量が多い場合に限って適量切除しますが、追加費用はかかりません。

※モニター割引(15%割引)を適用した場合は術後1週間、1か月の受診と写真撮影が必須です。モニター画像は眉上から鼻先までの範囲を使用する部分モニターです。モニター割引(15%割引)と併用割引(50%割引)の併用はできません。

※上記は2026年2月時点での料金です。料金改定により料金が変更となる場合があります。最新の料金については料金表をご参照ください。 料金表を見る

 

■麻酔と費用について
本手術は、全身麻酔・局所麻酔のいずれでも対応可能ですが、通常は局所麻酔で痛みを十分に軽減できます。麻酔に関する費用は手術費用に含まれていますが、術前検査の費用が別途かかります。

局所麻酔の術前検査費用 11,000円

 

 

お問い合わせ・ご予約

9:50 ~12:30、13:30~17:50(木、日、祝のぞく)

TEL:076−239−0039

 

 

 

執筆・上記症例執刀医

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

専門医資格等:

日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師