顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

顎変形症とダウンタイム

/

骨格の手術を必要とする顎変形症の治療では、どのような悩み、ダウンタイムがあるのでしょうか。気になる3つのポイントについて説明します。

 

 

顎変形症の治療で気になる3つの悩みとダウンタイム

①歯科矯正の装置が目立つ

顎変形症の治療では歯に矯正装置をつける必要があります。装置をつける期間は治療内容やかみ合わせの状態によって個人差がありますが、この装置をつけている期間も広い意味ではダウンタイムといえます。

最近ではさまざまな目立ちにくい装置も開発されていますが、保険診療では使える歯科矯正装置に限りがあり、舌側装置(歯の裏側につける矯正装置)などの目立たない矯正装置は使えません。

 

②治療期間の長さ

顎変形症の治療では、術前矯正を含めた治療期間の長さが問題となります。とくにお仕事をされている方にとっては、顎変形症治療にかかるトータルの期間(約3ー4年間)は長すぎると感じられるようです。実際に保険適用で手術を受けられるようになるまで2年近くかかりますが、その間は気になっている骨格の特徴(あごが出ているなど)は変わらないまま手術を待つことになります。

 

③術前矯正のあいだの見た目の変化

顎変形症の治療では、ふつう2年程度の歯科矯正後に手術がおこなわれます。手術をしたあとにかみ合わせがぴったり合うように矯正をすすめていくため、矯正中は一時的にかみ合わせがそろっていない状態になります。とくにしゃくれ感や唇が閉じにくいなどの見た目の特徴は悪化することも。接客業など人と接するお仕事をされている方は特に気にされる変化です。手術前の見た目の変化もダウンタイムの1つと考えられます。

 

手術を先に行う顎変形症治療《サージェリーファースト法》は、このような悩みを解決し、矯正の期間を含む長いダウンタイムを短縮するためのひとつの選択肢です。

※サージェリーファースト法での顎変形治療は健康保険が適用されない自由診療での治療となります。

 

サージェリーファースト法とは?
最初に骨切り術を行い、その後に歯科矯正治療を行う顎変形症の比較的あたらしい治療法です。
この方法は、一般的な顎変形症治療のように《術前矯正》→《手術》→《術後矯正》というステップをふむ必要がなく、治療経過中に口元の印象が悪化するということもありません。
また、手術後は矯正治療による歯の移動がはやくなるというメリットもあり、トータルの治療期間をさらに短くすることができるといわれています。

 

 

 

【顔のクリニックの担当医】

米国UCLAで顔の形成外科手術を学んだ経験豊富な形成外科・美容外科専門医があなたの治療を担当します。

医師 山下昌信 

金沢医科大学形成外科准教授

日本形成外科学会専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

日本顎顔面外科学会専門医

米国UCLA形成外科フェローシップ修了

 

 

お問い合わせ・ご予約(診察の予約は電話受付のみ)

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.(木、日除く)

〈顔のクリニック金沢〉専用お問い合わせフォーム

 

 

監修:顔のクリニック金沢、金沢医科大学形成外科 医師 山下 昌信

顔の見た目とかみ合わせ:顎変形症(がくへんけいしょう)

/

顎変形症とは

《顎変形症(がくへんけいしょう)》とは、上あごと下あごの位置やバランスが合っていないために、かみ合わせがずれている状態です。

 

 

 

顎変形症と顔の見た目

顎変形症のかたのうち「かみ合わせがずれている」といって矯正歯科や美容外科に来られる方はあまりおられません。ほとんどの方が

 

「あごがでている」

「あごがない」

「口が閉じにくい」

「口元がでている」

「顔がまがっている」

 

といった見た目の悩みを相談しに来られます。

 

顎変形症の治療は本来かみ合わせの治療ですから、かみ合わせが合うことが治療のゴールです。でも、せっかく治療を受けるのですから、かみ合わせはもちろん顔のかたちや表情の悩みも同時に良くしたいと思うのはごく自然な考えです。

 

 

 

顎変形症の治療

顎変形症でかみ合わせに問題がある場合の治療法は下記のいずれかとなります。

 

①歯に矯正装置をつける《歯科矯正》

②歯の矯正装置と手術を組み合わせた《外科矯正》

 

いずれの方法でも、かみ合わせが良くなると見た目も改善する場合と、かみ合わせは合ったのに見た目が改善しない場合とがあります。期待していたほど見た目がよくならなかった場合、「かみ合わせが合ったのでこれで治療は終わりです」と言われ、はじめに期待していた結果との違いにとまどう方もおられるのではないでしょうか。

 

顔の見た目に大きく影響する《顎変形症》の治療では、歯の並び、かみ合わせなど口の中の状態だけでなく、《骨格とのバランス》、口を閉じた時の《口元の緊張》、笑ったときの《歯の見え方》まで正確に診断し、治療に形成外科・美容外科の技術を応用することで、顔の《見た目》や《表情》を整えることが可能になります。

 

 

 

顎変形症の4つの治療方針

・あなたが気になる顔の特徴についての十分な《問診》

・顔全体のバランスをふくめた《診断》

・矯正歯科専門医と提携した歯ならび、かみ合わせの《機能の治療》

・顔のかたちや表情のバランスを改善させる《見た目の治療》

 

 

《問診》

見た目で気になる部分があるかについて問診で確認します。もし見た目の悩みがある場合には、矯正だけで改善するのか、骨格の手術が必要かを判断します。こうなりたい、こうなりたくないなどの希望がある場合には担当医にお伝えください。

 

《診断》

診察では歯やかみ合わせなど口の中の状態だけでなく、顎関節、顔全体の骨格と口元のバランス、唇の力の入り方、歯の見え方、笑ったときの歯ぐきの見え方などを確認します。また、CT検査で現在の骨の状態を確認します。

これらの情報からより自然に見た目を改善させるためのプランニングをおこないます。

 

《機能の治療》

かみ合わせを無視した見た目だけの治療はおこないません。歯科矯正専門医と連携して見た目とかみ合わせの機能を同時に改善させることのできる方法を選択します。

 

《見た目の治療》

希望した結果が得られるか、骨格の変化による輪郭、表情の変化について予測し術前のシミュレーションで確認していただくことができます。

 

 

 

 

顔のクリニック金沢の担当医

米国UCLA留学で最新の形成外科治療を学んだ経験豊富な専門医があなたの治療を担当します。

医師 山下昌信 

金沢医科大学形成外科准教授

日本形成外科学会専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

日本顎顔面外科学会専門医

米国UCLA形成外科フェローシップ修了

 

 

 

お問い合わせ・ご予約(診察の予約は電話受付のみ)

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.(木、日除く)

〈顔のクリニック金沢〉専用お問い合わせフォーム

 

 

 

関連コラム:

顎変形症とダウンタイム

健康的な口元について

口元の基準 incisal show