厚め、重めまぶたの
ふたえ整形について

「まぶたが厚くて二重になりにくい」
「埋没法をしてもラインが取れてしまった」
「まぶたが重めなのでハム目にならないか心配」
まぶたが厚い、重めと感じる場合いくつかの原因が考えられます。
・皮膚の厚み
・眼輪筋(がんりんきん)の発達
・さかまつげ(睫毛内反)
・眼窩脂肪(がんかしぼう)の量
・ROOF(隔膜前脂肪)の厚み
原因を正しく診断し、厚みの原因に合わせた治療を選ぶことがよい結果を得るための大切なポイントになります。
厚め、重めまぶたのふたえデザイン
無理に広い二重を作るのではなく、まぶたの構造に合った自然なデザインを選ぶことが、長く満足できる結果につながります。
おすすめのデザインは幅狭めの末広型や中間型(ミックス型)です。

どうしても幅を広くしたい場合は、眼輪筋の減量、さかまつげの処理、眼窩脂肪やROOFの切除などを組み合わせることで不自然な形になることを避けることができますが、うすいまぶたの幅広二重とはすこし印象が異なる点についても理解しておく必要があります。
厚め、重めまぶたのふたえ手術法
① 埋没法(切らない方法)
医療用の糸でまぶたの内側を固定し、二重ラインを作る方法です。
メリット
切開しないため腫れが比較的少ない
傷跡が目立ちにくい
元に戻すことが可能
デメリット
厚めのまぶたの場合線が期待よりもはやく消えてしまったり、希望通りのくせがつきにくい可能性があります。
対策:事前のシミュレーションで希望の形になるか、安定しやすいかを確認する。
【20代男性】二重瞼埋没法4点(さかまつげ改善) 術前/術後1か月

もともと二重のラインがなく、重たい印象のまぶたでした。
まつげが眼球に当たるような状態ではありませんでしたが、まつげが皮膚にあたって押される程度の軽いさかまつげがありました。
表留めの4点固定でふたえを形成しました。厚みのある重いまぶたでは2点固定より4点で全体を均等に固定することが理想的です。
幅せまめのミックス型、印象を大きく変えないことを希望されていましたので、幅はあまり広くならないようにしています。
② 切開法(全切開法)
まぶたを切開して二重のラインを固定します。厚みのあるまぶたでは内部の組織量を減量しながら二重を作ることができます。
メリット
厚みの原因を直接確認できる
半永久的な効果が期待できる
幅広のデザインにも対応が可能
デメリット
ダウンタイムが長め
幅広にした場合せまくする修正が不可能ではないが難しい
対策:はじめから極端に広い幅にすることを避ける
【10代男性】ふたえ全切開法・眼窩脂肪切除・内眼角形成 術前/術後6か月

切開法によるふたえ形成とつり目感を避けるために目頭切開も同時に希望されました。希望の形は中間(ミックス型)でした。
手術中の所見は下記のとおりです。
・皮膚の厚みー標準的
・眼輪筋(がんりんきん)の発達ーやや発達
・さかまつげ(睫毛内反)ー軽度
・眼窩脂肪(がんかしぼう)の量ーやや多い
・ROOF(隔膜前脂肪)の厚みー確認せず
手術の内容
・眼輪筋の減量
・さかまつげ治療として瞼板上の剝離と固定(ホッツ変法)
・眼窩脂肪の切除
※ROOF切除までは希望されず、厚みなどの確認も行っていません。
眼窩脂肪切除について
まぶたの厚みの原因は部位ごとにことなります。
①皮膚、眼輪筋、隔膜前脂肪
②皮膚、ROOF
③皮膚、眼窩脂肪、ROOF

眼窩脂肪とは、眼球の周囲にある脂肪組織です。おもに図の③のあたりにあるため、この脂肪が多いと、まぶたが内側からふくらんだ腫れぼったい印象になります。
眼窩脂肪を減らすことで眉下部分のボリュームを減らすことができます。二重のラインを安定させるために眼窩脂肪を切除するという説明を受けてこられる患者さんも少なくありませんが、そのような効果は医学的に証明されていません。
注意すべきポイント:
・取りすぎると将来的にくぼみの原因になります
・一度除去した脂肪は元に戻せない点も注意が必要です
・切除量は眉下部分がフラットかわずかにふくらみが残る程度が無難です
【20代女性】ふたえ全切開法・ROOF切除 術前/術後3か月

他院で埋没法(2回)、目頭切開後でした。二重幅を広く、くりっとした目にしたいと希望されました。幅を広げることで腫れぼったさが生じることを心配され、ご自身でメリットやデメリットについてもよく調べられた上でROOFの切除も同時に希望されました。
手術中の所見は下記のとおりです。
・皮膚の厚みー標準〜やや厚い
・眼輪筋(がんりんきん)の発達ーやや発達
・さかまつげ(睫毛内反)ー軽度あり(まつげパーマによりまつげは上を向いている)
・眼窩脂肪(がんかしぼう)の量ーやや多い
・ROOF(隔膜前脂肪)の厚みー標準
幅を広げても腫れぼったさを生じないよう、かつまつげの上の皮膚がぷっくりとふくれてみえる「ハム目」を予防するために下記の内容で手術をおこないました。
手術の内容
・眼輪筋の減量
・さかまつげ治療として瞼板上の剝離と固定(ホッツ変法)
・眼窩脂肪の切除
・ROOFの切除
→この症例についてもっと詳しくみる
ROOF切除について
ROOF(隔膜前脂肪)は、まぶたの皮膚のすぐ下にある浅い層の脂肪です。
全例ではありませんが、厚めのまぶたの原因がこのROOFである場合もあります。ROOF切除が必要と思われる例は多くないため、初回の切開手術からROOF切除を行うことはあまりありませんが、上記症例のようにご自身で十分に調べられたうえで術式について理解されている場合には初回手術から同時におこなうケースもあります。

ROOFを切除することで皮膚のすぐ下の厚みを改善できるため、よりすっきりとした仕上がりが期待できる一方、ダウンタイムが長引く、皮膚の厚みや切除の方法によってはデコボコや段差がめだつことがあるなどのデメリットもあります。
ダウンタイムの目安
腫れ:1~2週間
内出血:1~2週間
完成:3〜6か月
※ROOF切除を行う場合は、通常の全切開法より腫れがやや強くなることがあります。
注意すべきポイント
・脂肪の取りすぎによるくぼみ
・皮膚がうすい場合のデコボコや段差
ROOF切除をおこなうかどうかは、皮膚の厚み、脂肪の厚みなどから適応を正しく判断する必要があります。ROOF切除を検討されている場合、まずは適応があるかどうか、担当医に確認しましょう。
まとめ

重め、厚めな印象が気になるまぶたでは無理に広い二重を作るのではなく、まぶたの構造に合った自然なデザインを選ぶことが、長く満足できる結果につながります。
また、厚めのまぶたの二重整形では、
「どの層が厚いのか」を見極めることが最も重要です。ある程度の予想はできますが、正確に判断するためには手術で実際に中の状態をみる必要があります。このため手術中の所見をもとにどの層を減量するかを判断することになります。
カウンセリングでは、まぶたの状態を丁寧に診察し、最適な方法をご提案いたします。不安や疑問があれば、遠慮なくご相談ください。
お問い合わせ・ご予約
TEL 076-239-0039
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.
■二重瞼埋没法についての説明
この治療は、上まぶたを切らずに糸で留め、二重のラインをつくる手術です。
方法
1.アイブジーを使って希望のふたえの形をデザインします。
2.表面麻酔(貼り薬、点眼)を行ってから極細の針を使ってまぶたとまぶたの裏側に局所麻酔の注射をします。麻酔が十分にきいていることを確認してから手術をはじめます。
3.眼瞼(まぶた)に数ミリの切開を加え、眼瞼の裏側から細い糸を通して、ふたえの線の位置で埋没縫合を行います。
一般的な経過
・きずあとはほとんど残りませんが、腫れている間は針穴がエクボのように少しへこんでみえることがあります。
・ 腫れの程度は個人差がありますが、通常3〜7日で落ち着きます。内出血がでた場合、落ち着くまで2週間くらいかかることがあります。
・腫れている間は、二重のラインが予定していたラインより広めに出ます。
・当日から洗顔や短時間のシャワーは可能です。ただし、強くこすったり、押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や、運動、長風呂、サウナは避けて下さい。
・お化粧は術後3日間は避けて下さい。どうしても必要な場合は、手術の針穴を避けて下さい。
・コンタクトレンズは最低7日間、できれば2〜4週間避けて下さい。
■二重瞼全切開法についての説明
この治療は、上まぶたを切開して、二重のラインをつくる手術です。
方法
1.手術当日、ブジーを使ったシミュレーション等で希望するまぶたの形を再度確認し、切開ラインをデザインします。
2.局所麻酔で治療を行います。極細の針を使ってまぶたに局所麻酔の注射をします。麻酔が十分にきいていることを確認してから手術をはじめます。
3.二重をつくる線に合わせて切開し、細い糸でふたえのラインを固定します。切開した部分を細い糸で縫合します。
一般的な経過
・切開したきずあとは残りますがほとんど目立ちません。
・5〜7日後に抜糸をします。
・腫れには個人差がありますが、通常ピークは1、2日目です。完全に落ち着くまで2〜3ヶ月かかることがあります。腫れている間は、重瞼幅(ふたえの幅)が広く見えます。
・まぶたに内出血(あざ)が出ることがあります。内出血が出た場合は消えるまで最長で2週間ほどかかります。
・当日から洗顔や短時間のシャワーは可能です。ただし、強くこすったり、押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や、運動、長風呂、サウナは避けて下さい。
・アイメイク(アイシャドウ、アイライン等)は抜糸の翌日まで避けて下さい。また、コンタクトレンズの使用は4週間避けて下さい。睫毛パーマ、睫毛エクステンションは術後1か月目以降可能です。
・抜糸は外側の糸のみで、中に残した糸は体に残りますが2〜3か月で溶けて吸収されます。
■内眼角形成術についての説明
この治療は、内眼角(目がしら)の皮膚を切開して内眼角の形を変化させたり、目の横方向の幅を変える手術です。目頭切開ともよばれます。
方法
1.局所麻酔で治療を行います。極細の針を使って目頭部分に局所麻酔の注射をします。麻酔が十分にきいていることを確認してから手術をはじめます。
2.希望する内眼角の形に合わせたデザインに沿って切開を加え、内眼角の形を整えます。
3.切開した部分を細い糸で縫合します。
一般的な経過
・切開した傷あとは残ります。術後しばらくは傷あとの赤みや硬さがありますが、術後6ヶ月程度で落ち着きます。
・5〜7日後に抜糸を行います。
・腫れの程度は個人差がありますが、目頭のみの手術では腫れはそれほど目立ちません。抜糸のころにはかなり落ち着いてきます。完全に落ち着くには1〜2か月かかることがあります。
・体質により傷あとが赤くもり上がって目立つ場合があります。傷あとが目立ちやすいか、傷跡が心配な方には、予防のためのテーピングや内服薬の処方が可能です。
・当日から洗顔は可能です。ただし、強くこすったり押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や運動を避けて下さい。
・お化粧(アイシャドウ、アイライン)は抜糸の翌日まで避けて下さい。
■合併症・副作用
・薬剤のアレルギー
術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。
・出血
出血は通常当日から翌日にかけて、にじむ程度ですが、出血が多い場合内出血が出る場合があります。非常に稀ですが、まぶたの奥で多量に出血したことが原因で、失明したという報告があります。
・感染・異物反応
挙筋腱膜や筋膜の固定に使う糸はポリプロピレン製で体の中に残しても害のないものですが、ごくまれに感染や異物反応(赤くなる、しこりになる、等)を起こすことがあり、その際は糸を除去する必要があります。
・眼瞼下垂(二重瞼全切開・埋没法)
手術のあと目が開きづらくなることがありますが、通常は腫れがひいてくると改善します。腫れがひいても開きづらさが改善しない場合は再手術の適応となります。
・まぶたが閉じにくくなる(上眼瞼形成術)
手術の影響で目の周りの筋力が一時的に弱くなり閉じにくくなることがありますが、半年ほどで改善します。まれに、まぶたを開ける筋力が弱い場合で黒目全体が見えるほどに目が開くように調整すると、まぶたが閉じにくくなることがあり、目のかわきや角膜に傷がつくなどの問題が起こる可能性があります。
・肥厚性瘢痕、後戻り(内眼角形成術)
まれに傷跡が赤くなるだけでなく硬く盛り上がったり収縮して目頭の形が後戻りしてしまうことがあります。割合としてはそれほど多くないためあらかじめ大きめに切開するなどの対処はおすすめしません。万が一後戻りが生じた場合は再手術が可能です。
■費用について(自由診療、税込)
◎二重瞼埋没法 2点(両側の料金)
176,000円
◎二重瞼埋没法 4点(両側の料金)
198,000円
◎二重瞼全切開法
396,000円
◎内眼角形成術(目頭切開)
286,000円
※局所麻酔、極細麻酔針(34G)、内服(痛み止め、化膿止め)、術後ケアセット(ガーゼ、目元用濡れコットン、冷却ジェル)、抜糸(埋没法以外)、術後半年までの再診料はすべて手術費用に含まれています。
※眼窩脂肪切除については手術費用に含まれます(埋没法以外)。
※ROOF切除については単独で行う場合は396000円、他のまぶた切開手術と併用する場合は198,000円が手術費用に追加されます。
※モニター割引(15%割引)を適用した場合は術後1週間、1か月の受診と写真撮影が必須です。モニター画像は眉上から鼻先までの範囲を使用する部分モニターです。
※上記は2026年2月時点での料金です。料金改定により料金が変更となる場合があります。最新の料金については料金表をご参照ください。 料金表を見る
■麻酔と費用について
本手術は、全身麻酔・局所麻酔のいずれでも対応可能ですが、通常は局所麻酔で痛みを十分に軽減できます。麻酔に関する費用は手術費用に含まれていますが、術前検査の費用が別途かかります。
局所麻酔の術前検査費用 11,000円
執筆・上記症例執刀医

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko
顔のクリニック金沢 院長
経歴:岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師
専門医資格等:
日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師