埋没法について
知っておきたい10のこと
ふたえラインを糸でとめる「ふたえ埋没法」は腫れなどが少なく自然なふたえを形成できるとてもよい方法です。多くの形成外科、美容外科クリニックで受けることができますが、いろいろな種類がありすぎてわからない、自分に合った方法は?など質問を受けることが多い術式でもあります。今回は埋没法について知っておきたいことをまとめてみました。
1.腫れない・ばれないはというのは本当?
本当です。
ただしこれは切開法と比べての話。まぶたの厚みや体質によっては腫れが目立つケースもあります。
ほとんどの場合腫れが気になるのは3日間、腫れの程度は泣いた後くらいです。ただし人によっては7日ほど気になったといわれることも。
また、稀ではありますが内出血が目立つケースもあり、その場合は完全に落ち着くのに2週間ほどかかってしまうこともあります。大事な予定や旅行などを控えている場合には、予定の2週間前までに施術を受けるようにおすすめしています。
【症例】
20代男性、埋没法4点。直後は腫れのためすこし幅広くみえます。1か月後は直後より幅が狭くなっています。
【症例】二重まぶた・埋没法(4点、さかまつげ改善) 〈Case.042〉
30代男性、埋没法4点。Day0は施術直後の状態です。直後の腫れはあまり目立たちませんが、1か月後はわずかに幅が狭くなっています。
【症例】二重まぶた・埋没法(4点、2回目で前回より幅広く) 〈Case.047〉
2.どの方法がいちばん良いの?
埋没法の術式はおおまかに1点法などのシンプルな方法、自然癒着法などの複雑な方法、そのふたつの中間的なスクエア型に糸をかける方法に分けられます。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、バランスがよいのは中間的な方法ではないかと思っています。複雑な方法ではとれにくさやデザイン性の高さが強調されますが、埋没法の最大のメリットである微調整が難しいというのは知っておきたいポイントです。

また、「裏留め」「表留め」という分け方もあります。裏留めは比較的新しい方法ですが、眼球が傷つくリスク、抜糸がしにくいこと、ふたえの深さや位置の微調整が難しいことなど思いのほかデメリットが多いことがわかってきたため、最近では推奨する医師が少なくなってきた印象です。
これ以外に糸をかける位置によって「挙筋法」「瞼板法」という分類もあります。これもそれぞれメリット・デメリットがあります。当院ではどちらも対応できますが、どちらでも良いです、よくわからないです、という方にはよりトラブルが少ないとされる挙筋法でおこなっています。
3.自分の目にはどのデザインが似合う?
ふたえの形には奥二重から幅広平行二重までいろいろなデザインがあります。自分にどれが合っているかわからない場合は、ふたえのりやふたえテープなどでシミュレーションしてみましょう。

ふたえのりやテープでうまく作れない形は埋没法で作ること自体が難しいので、埋没法で希望する形になるか?の確認にもなります。
いろいろなデザインを試してみて、自分が好きな形が見つかれば写真などにのこしておくと診察のときに希望をスマートに伝えやすくなります。
自分ではよくわからない、という場合は担当医にご相談ください。
4.埋没は3回までしかできない?

そんなことはありません。実際5−6回以上受けたことがあるという方も複数診察したことがありますが、まぶたには異常なしでした。「3回以上できない」という都市伝説が生まれたのは、おそらく3回以上受けるようなまぶたの場合は今後もとれやすい可能性が高いという理由かと思います。
もし1か月ほどのダウンタイムがとれるようであれば3回目、4回目のタイミングで切開に切り替えるのもよいかと思いますが、ふわっとしたやさしいふたえラインが形成できるという埋没法のメリットもありますので、4回目以上でもご希望があれば受けていただくことは可能です。
5.とれにくくするためにできることはありますか?

脂肪をとる、眼輪筋をとる、複雑な糸のかけ方、などいろいろなオプションはあるかと思います。脂肪をとることは、腫れぼったさを減らす目的であれば問題ありませんが、それによって糸で作ったラインがとれにくくなるというデータはありません。むしろすっきりしたまぶたで脂肪を取ってしまうとくぼみがめだってしまったりハリのある若々しさが失われることも。
眼輪筋をすこしとる、という方法もあるようですが、小さな針穴から浅いところの眼輪筋を切除すると、不自然なへこみが残ってしまうことがあるため、あまりおすすめしません。
また、糸の本数を増やす、固定の点を増やす、自然癒着法などのように糸を複雑にかけたり絡ませたりするなどで極端にラインがとれにくくなることもありません。それでもとれてしまうのはいやだ、腫れるのは困る、という場合当院では「部分切開法」という選択肢をご提案しています。
自分でできるとれにくさ対策としては、目をこすらないことが一番です。かゆいときや気になるときは冷やすと少し楽になります。
【症例】二重まぶた・部分切開法(埋没法のあとの左右差をそろえる)〈case.053〉
6.線が残っていてもかけなおしは可能?
可能です。浅くなったがまだうすく線が残っている、左右で片方だけ線が消えたなどでもかけなおしは可能です。
むしろ糸が残っていることで形が不自然になって見える場合にはしっかりと糸で線をつけなおしてあげることでより自然な見た目になるケースも。また、いとが引っかかったような形になるタイプのまぶたはクセがつきにくいまぶたのことが多いため、とれかけのタイミングで切開法に切り替えるという選択肢も。
【症例】二重まぶた・全切開法(とれかけの埋没法から自然な末広型へ)〈case.023〉
7.眼球に傷がつかないか心配です
眼球に傷がつく可能性があるのは「手術中」か「手術後」のどちらか。
手術中に傷がつくのは針などが眼球に当たってしまった場合です。通常は安全のため角膜保護板やアイシールドを使うことで予防できます。「慣れたら保護は必要ない」という意見もありますが、万が一、ということもありますので当院では慣れた術者でも必ずアイシールドを使用して手術をおこなっています。
手術後に眼球に傷がつく可能性があるのは 「裏留め」や「瞼板法」で裏に糸が出てしまった場合です。こすれてまばたきするたびに痛い場合は糸が出ている可能性が高いです。傷がひどくならないうちに抜糸する必要がありますので、すぐに担当医に相談しましょう。
表留めだと糸玉がめだつのでは?と心配ですか?「顔のクリニック金沢」では確実に糸玉を埋没するため「マイクロサージャリー」用の手術器械をつかって糸がおさまるスペースを作成し、しっかりと糸玉を引き込んで固定する特別な方法を採用しています。
それでも色白で皮膚の薄いまぶたでは糸玉のふくらみがうっすらとわかってしまうことがあります。心配な場合や、糸玉が気になっている方には「部分切開法」という選択肢も。
8.永久にとれない埋没法は存在しない

ネーミングの印象などから永久にとれない方法では?と思ってしまうこともあるかもしれませんが、永久にとれない埋没法はありません。ごくまれに埋没法でついたふたえのラインが安定してそのまま線がのこることもありますが、一般にはどんなに複雑な方法でも数年から5-6年で糸の効力はなくなるといわれています。
もともと日によってふたえ線ができたり消えたりしているケースや、一重だったのが途中から片側だけふたえになったケースでは、埋没法だけでもラインが安定してそのままふたえになることもあります。ふたえのり、アイテープなどでふたえ線を作ったあと、テープなどをはずしても数日形が保たれる場合は一般的な目安よりも長くふたえが保てる可能性が高いです。
9.あまり知られていない「糸結び」の話

まぶたのふたえ埋没法には「モノフィラメント」という種類のツルッとした細い糸をつかいます。糸のまわりで炎症をおこしにくいためこの種類の糸が使われています。材質はナイロン、ポリプロピレン、ポリビニリデンフルオライドなどです。このツルッとした糸の欠点は滑ってゆるみやすいこと。そのためゆるみにくい結び方として締め込んだ時に糸がかっちりとしまる「男結び」を複数回行われることが多いと思います。
最近ではこれまでの外科ではあまり使われてこなかった「あわせ結び」も使われることがあるようですが、強い力が加わるとほどけたり、逆に固く締まりすぎて解けなくなったりする不安定な特性があります。特にナイロン製などのツルツルした糸では、摩擦抵抗が足りず簡単にゆるみやすい傾向が。
糸の結び方が埋没ふたえのとれやすさ、ゆるみやすさにも関わるかもしれないため知っておきたいこととの一つに加えてみました。顔のクリニック金沢はもちろんきっちり「男結び」です。
10.やっぱりデザインが気になる

埋没法は糸をかけなおすだけで簡単に微調整ができることも大きなメリットです。
デザインのポイントはまつげの生え際がしっかり見える位置にふたえラインをつくることです。幅を広げるとまつげの生え際が見えにくくなるタイプのまぶたでは、あまり幅を広く取りすぎないようにすれば自然でぱっちりした印象に。
埋没法は直後の腫れが少ないため手術中のかけなおしで微調整が可能な術式です。術前のシミュレーション通りになることもあれば糸のかかりかた、締まりかたでシミュレーションと違った形になってしまうこともあるため、手術中の微調整がより理想のイメージに近づくための大事なステップです。
顔のクリニック金沢の「仮留め」付き埋没法

顔のクリニック金沢の埋没法は「仮留め」がもれなくついてきます。
左右とも「仮留め」をした状態で形や幅をチェックします。自分で鏡をみてもらうことも可能です。
まぶたの厚み、眉の動きやおでこの力の入り方など表情のクセによってまぶたの形は変わります。左右で厚みや表情のクセが違うことも珍しくないため、自分のまぶたで「仮留め」をして形をみることが希望通りのデザインになるかどうかの大事なポイントです。
形の調整がしやすく細かくデザインしやすい留め方を選んでいるため、術中の微調整も無料で対応しています。
■手術についての詳しい説明
この治療は、上まぶたを切らずに糸で留め、二重のラインをつくる手術です。
方法
1.アイブジーを使って希望のふたえの形をデザインします。
2.表面麻酔(貼り薬、点眼)を行ってから極細の針を使ってまぶたとまぶたの裏側に局所麻酔の注射をします。麻酔が十分にきいていることを確認してから手術をはじめます。
3.眼瞼(まぶた)に数ミリの切開を加え、眼瞼の裏側から細い糸を通して、ふたえの線の位置で埋没縫合を行います。
一般的な経過
・きずあとはほとんど残りませんが、腫れている間は針穴がエクボのように少しへこんでみえることがあります。
・ 腫れの程度は個人差がありますが、通常3〜7日で落ち着きます。内出血がでた場合、落ち着くまで2週間くらいかかることがあります。
・腫れている間は、二重のラインが予定していたラインより広めに出ます。
・当日から洗顔や短時間のシャワーは可能です。ただし、強くこすったり、押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や、運動、長風呂、サウナは避けて下さい。
・お化粧は術後3日間は避けて下さい。どうしても必要な場合は、手術の針穴を避けて下さい。
・コンタクトレンズは最低7日間、できれば2〜4週間避けて下さい。
■合併症、副作用について
・薬剤のアレルギー
術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。
・出血
出血は通常ほとんどありませんが、内出血が出る場合があります。
・感染・異物反応
使う糸はナイロン製で体の中に残しても害のないものですが、ごくまれに感染や異物反応(赤くなる、しこりになる、等)を起こすことがあり、その際は糸を除去する必要があります。
・その他
可能性は非常に低いのですが、目が開きづらくなることがあります。通常は腫れがひいてくると改善しますが、改善しない場合は糸を抜去することもできます。
また、まぶたの皮膚が薄い方では糸の結び目が透けて見える場合があります。
■費用について(自由診療、すべて税込)
◎二重瞼埋没法 2点(両側の料金) 176,000円 (モニター割引:149,600円)
◎二重瞼埋没法 4点(両側の料金) 198,000円 (モニター割引:168,300円)
◎二重瞼埋没法 2点/4点(右2点、左4点などの場合、両側の料金) 187,000円 (モニター割引:158,950円)
局所麻酔、極細麻酔針(34G)、内服(痛み止め、化膿止め)、術後ケアセット(ガーゼ、目元用濡れコットン、冷却ジェル)、術後半年までの再診料はすべて手術費用に含まれています。
※モニター割引を適用した場合は術後1週間、1か月の受診と写真撮影が必須です。モニター画像は眉上から鼻先までの範囲を使用する部分モニターです。
※上記は2026年2月時点での料金です。料金改定により料金が変更となる場合があります。最新の料金については料金表をご参照ください。 料金表を見る
■麻酔と費用について
本手術は、全身麻酔・局所麻酔のいずれでも対応可能ですが、通常は局所麻酔で痛みを十分に軽減できます。麻酔に関する費用は手術費用に含まれていますが、術前検査の費用が別途かかります。
局所麻酔の術前検査費用 11,000円
お問い合わせ・ご予約
9:50 ~12:30、13:30~17:50 (木、日、祝のぞく)
TEL:076−239−0039
執筆・上記症例執刀医

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko
顔のクリニック金沢 院長
経歴:岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師
専門医資格等:
日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS)認定 美容外科専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師
※日本美容外科学会(JSAPS)認定 美容外科専門医につきましてはJSAPS日本美容外科学会HPでご確認いただくか、下記へお問い合わせいただきますようお願いいたします。 TEL:03-5291-6231 E-mail:office@jsaps.org



