顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

ナノファット治療とは?
最新研究からわかったこと

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ナノファット治療とは?最新研究からわかったこと

「ナノファット治療」は自分の脂肪を非常に細かく加工し、肌の再生を目的として注入する治療法です。2013年に目の下のくまへの治療効果が報告されてから多くの研究がおこなわれ、効果が注目されていました。今回は形成外科の国際医学雑誌である「Prastic and Reconstructive Surgery」の最新研究報告からこれまでにどんなことがわかっているかをまとめてみました。

 

 

《形成外科におけるナノファットの効果:システマティックレビュー》

 

 

この論文は単独の研究ではなく、ナノファットについての世界中の医学論文を集めて

「ナノファットを使った治療が本当に効果的で安全なのか?」

を検証した「システマティックレビュー」とよばれるタイプの研究報告です。

 

 

「ナノファット」についてわかっていること

①肌の若返り効果が期待できる

・小じわ、ちりめんじわ

・くすみ(色素沈着)

・色むら

・肌のハリや質感

 

②傷あとがきれいになる

手術後の傷あとや瘢痕(はんこん)が

・やわらかくなる

・色や凹凸が改善する

 

③ 肌の構造が変化する

顕微鏡での検査では、

・肌が厚くなる

・コラーゲンが増える

※コメント: 見た目だけでなく、肌そのものが若返る変化が確認されています。

 

④安全性について

・重い副作用や重大な合併症は報告されていません

・自分の脂肪を使うため、アレルギーの心配も少ない治療です

 

 

「ナノファット」はどうやって作られるか?


ナノファットは、腹部などから採取した脂肪を専用の器具で細かくしたあと、脂肪以外の線維成分などをフィルターなどでろ過することで作られます。

研究によって作り方に多少の違いはありますが、多くはこの方法をはじめて報告したベルギーの形成外科医Patrick Tonnard先生の名前にちなんでTonnard法とよばれている標準的な方法が採用されています。

その他にもいくつかの作成方法がありますが、どの方法でも良い結果が得られているようです。

※コメント:どの方法がより優れているか?という点に関してはまだ研究が進んでおらず、今後の研究結果報告が待たれます。

 

 

治療回数について
1回で十分な改善が得られる人もいるが、効果が乏しい場合、2〜3回の治療で改善したケースもありました。

 

 

安全性・副作用について

よくある反応は
・注入部の赤み(発赤、一時的、治療なしで自然に消失)

重い副作用は?
・感染、しこり(オイルシスト)、異物反応 などは認められておらず、重篤な合併症は報告されていません。

※コメント:これらの結果から、ナノファット治療は比較的安全性の高い治療と考えられます。

 

 

「下まぶたのくすみ治療」の研究結果について

この論文に引用されていた

ナノファットによる「下まぶたのくすみ治療」

Al-Byti AM, Waheeb AA, Chakmakchy SA. Rejuvenation of under eye by nanofat grafting. Indian J Public Health Res Dev. 2019;10:5012–5016.

の研究結果から目の下のくま・くすみ治療についてもう少しくわしくみてみましょう。

 

どんな人を対象にした研究か?
・20〜40歳の女性22名
・下まぶたの**色素沈着(くすみ・黒ずみ)**を主な悩みとして受診
・過去に治療歴はなし

治療について
・自分の脂肪から作ったナノファットを皮膚の浅い層(皮内)に注入した
・片側の目の下に細い針(27G)で扇状に約1cc注入

治療直後の反応
・一時的な赤みや黄色っぽい色調の変化
→時間とともに自然に改善し、約5週間で徐々に肌の色が明るくなった

治療効果(約6か月後)
医師による評価
良好:50%
やや改善:36.4%
改善が乏しい:13.6%
患者さんの満足度
満足:59.1%
ある程度満足:31.8%
不満足:9.1%
➡ 約9割の患者さんで「改善を実感」したという結果でした。

安全性・副作用
重い合併症はなし
2名(9.1%)で内出血が長引いたのみ
そのほかの患者さんは問題なく経過

 

 

まとめ
✔ 下まぶたのくすみ・色素沈着が気になる
✔ 切らずに自然に改善したい
✔ 若々しい目元を目指したい
ナノファット注入は、下まぶたのくすみ改善と肌の若返りに効果があり、比較的安全な治療と考えられます。

 

 

顔のクリニック金沢で受ける「ナノファット治療」

当院でも目の下のくまへの「ナノファット治療」を開始しました。

新しい治療の導入にあたっては医学論文で安全性や効果についての研究結果がわかっており、10年程度の経過で問題がないと判断した治療のみを採用しています。

あらたに導入した「ナノファット治療」によって以前は治療が難しかった目の下の「青くま」や「黒ずみ」に対して、皮膚の厚みや質感を改善することで色味を目立たなくすることが可能になりました。

「バギーアイ」と呼ばれる目の下のふくらみや、「ティアトラフ」「影くま」と呼ばれるくぼみや影などと同時に治療を受けることも可能です。凹凸がなく色味の治療のみであればナノファット治療単独でも可能です。

また、これまでに「眼窩脂肪切除」「脱脂」「下眼瞼形成術」「ハムラ法」など各種くま取り治療をうけられたあとも残っている「目の下の青み」や「目の下の黒ずみ」を改善できる新たな治療の選択肢です。

 

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

 

 

【執筆および担当医について】

本コラムを執筆した形成外科医は十分な経験と知識を有するエキスパートにのみ与えられる日本専門医機構および各学会の専門医です。

《外科医》 山下明子

日本形成外科学会専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

米国形成外科学会 国際会員

金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

まぶた手術のタッチアップ・
修正治療について

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タッチアップ、修正治療について

まぶたの手術後に気になるところや希望通りになっていないところがある場合、手術後6か月以降に微調整としてタッチアップ、修正治療をうけることができます。二重の形や幅はまぶたの開き、皮膚の厚み、眉の動きの変化によっても変わってきます。当院ではわずかでも気になるところがあれば積極的にタッチアップ、修正治療を行っています。

 

 

ふたえ修正治療の内容

①二重の形や幅(ハム目含む)

②目の開き、黒目の見え方

③上まぶたのカーブ(三角目、つり目)

④まぶたのふくらみやくぼみ

⑤その他

 

 

 

 

①二重の形や幅(ハム目含む)

もっともご相談が多いのが二重の形や幅の修正です。

「二重の幅が狭すぎる 」

「二重の幅が広すぎる」

「ふたえの幅に左右差がある」

「二重線が二股になっている」

「ハム目になっている」

「希望した形とちがっている」

などの修正治療が可能です。

 

 

「二重の幅が狭すぎる 」

広い位置で二重のラインを固定しなおします。持続性や形の自然さを考えると切開法が望ましいのですが、埋没法で一時的に広い幅をキープすることも可能です。

【症例・case.48】埋没法で二重幅を広くした例(埋没法の修正)

当院で3〜4年前に埋没法(2点)を受けられています。
二重のライン自体は残っていましたが、
幅が少し狭くなり、食い込みも浅くなってきたため、2回目の埋没法を希望されました。→さらに詳しくみる

 

 

「二重の幅が広すぎる」

幅が広すぎる場合の手術による修正法は2つです。1つ目は狭い位置を切開して固定しなおす方法です。広いところについているラインが残らないよう予防として「吊り上げ法」「袋とじ縫合」をおこないます。通常埋没法での修正はできないため、適応は切開法のみとなります。「なりたい目」のシミュレーションも、すでに広めのラインがついているためご自身のまぶたでおこなうことができません。ご自身の画像をつかったシミュレーションで希望されるイメージを共有して手術をおこないます。

2つ目の方法は見開きを大きくすることで二重幅をせまくみえるようにする方法です。極端に幅広すぎない二重で、まぶたが重い、眠そうに見えるなど目の開きをいまよりもよくしたいという例に限定されますが、この方法では同じところを切開するため吊り上げ法は必要ありません。眼瞼下垂の治療としておこなわれる「挙筋前転法」を応用した手術法です。

【症例・case.28】見開きを大きく、二重幅は狭く修正(ふたえ全切開の修正)

「幅広で眠そうに見える」

「ふたえ幅をせまくしたい」

「目を大きくしたい」

というご希望にあわせて他院での二重全切開術後の修正術を「上眼瞼形成術」「内眼角形成術(目頭切開)」2つの術式でおこないました。

→さらに詳しくみる

 

手術以外で二重幅を狭くする方法として、眉を上げるクセがあることでふたえ幅が広く見えているケースに限定されますが、「ボツリヌストキシン注射」で眉が上がりすぎないよう調整することで幅を微調整することができます。眉間や額のしわが減るというメリットもありますが、効果の持続は3−4か月であり定期的に注射が必要なことがデメリットです。

 

 

「ふたえの幅に左右差がある」

二重幅の左右差、形の左右差などを解消することが可能です。まぶたの状態にもよりますが、切開法、埋没法いずれも適応になります。

【症例・case.40】埋没法での左右差改善例

もともと二重のラインがありましたが左右差があります。左右差を解消したいとのことで埋没法を希望されました。まぶた自体はうすく埋没法できれいにくせづけができそうなタイプです。→さらに詳しくみる

 

 

「二重線が二股になっている」

二重の内側、外側が二股になることがあります。どちらかのラインで固定しなおす修正手術が可能です。修正の方法は基本的に切開法となります。

 

 

「ハム目になっている」

修正のなかでも最近ご相談の多い、まつげの上がぷっくりして腫れているようにみえる「ハム目」は以下のようなまぶたのタイプの方に起こりやすい傾向があります。

 

□手術前にさかまつげがあった

□一見薄そうにみえて実は内部に厚みがあるまぶた

□幅広の平行型二重にした(9mm以上)

□二重ラインの食い込みが強すぎる

 

《ハム目修正のための4つのステップ》

①まぶたのボリューム調整
:まぶたの脂肪や筋肉(眼輪筋)を適切に調整します。必要以上に取りすぎないことで、自然なふくらみを残します。すでに過剰な切除がおこなわれている場合には組織の移植によりボリュームを回復することも。まぶたから採取できる組織がない場合には他の部位から脂肪や筋膜などを移植する場合もあります。

②二重幅の調整:厚いまぶたで幅の広い二重にした場合は幅を狭くすることでハム目を解消することが可能な場合があります。幅が広すぎて不自然という印象があればすこし幅をせまくすることをおすすめしています。

③さかまつげの改善:「さかまつげ」とはまぶたの皮膚がまつげに当たるなどしてまつげが眼球に当たっている状態です。ハム目になりやすいタイプではさかまつげがあることが多く、さかまつげを改善させることがハム目の予防にもなります。二重ラインの下側(まつげ側)の皮膚を上方向に伸ばすように引きあげて固定することでさかまつげを解消することができます。

④食い込みの調整:二重線の固定をまぶたの深部にある「瞼板」という硬い組織への固定でおこなわれている場合、食い込みが深く不自然になりやすい傾向があります。修正手術ではまぶたの中にある二重を形成する構造「皮膚穿通枝」を形成しなおすことで自然な食い込みのない二重を形成します。

 

 

「希望した形とちがっている」

希望した形と違う場合は、「末広型」→「平行型」、「平行型」→「末広型」など希望に応じて形を修正します。「もうこひだ」とよばれる目頭のつっぱりが強すぎるために平行型にならない例では「内眼角形成(目頭切開)」の併用が必要になることもあります。

【症例・case.29】末広型から並行型へ(埋没法の修正)

20代の女性で、埋没法でふたえ形成を受けられましたがとれにくい平行型を希望され、全切開と目頭切開での修正を行いました。→さらに詳しくみる

 

②目の開き、黒目の見え方

目の開きや黒目の見え方が希望通りではなかった、左右差があるなどです。初回の手術は二重形成、美容目的でのたるみとりや眼瞼下垂手術、保険適用での眼瞼下垂手術などいずれであっても修正可能です。ゴールは無理なく左右差のない開き、黒目の見え方にすることです。もともとの筋力によりどこまで黒目がみえるようにできるかは個人差がありますので、筋力の計測やまぶたの厚みなどを考慮して個別にゴールを設定します。

【症例・case.14】二重幅は変えずに見開きを改善(埋没法の修正)

もともと奥二重だったが、半年前に埋没法を受けています。形は気に入っているが目尻側の皮膚のかぶさりが気になることと、黒目がもう少し見えるようにしたいということで「上眼瞼形成術」による修正術をおこないました。→さらに詳しくみる

 

ごくまれに、まぶたを開く構造の一部である「挙筋腱膜」が切除されているケースがあります。残っている組織で再建ができない場合には他の場所から筋膜を移植して挙筋腱膜を再建することが必要となる場合もあります。移植に使用できる筋膜は「側頭筋膜(こめかみ)」「大腿筋膜(ふともも)」「前鋸筋筋膜(脇腹上あたり)」などです。

 

 

③上まぶたのカーブ(三角目、つり目)

上まぶたのカーブが希望と違う、「三角目」「つり目」などで不自然に見えるというケースです。皮膚のたるみや二重ラインがきれいにラインがついていないことが原因で三角に見えている場合はたるみとりやふたえラインをしっかりとつけなおすことで形を整えることが可能です。眼瞼下垂の術後などでまぶたそのもの(まつげのきわ部分)から三角、つり目になっている場合は、まぶたを開く筋肉を固定する位置を調整することで自然なカーブに整えることができます。とくにまぶたを支える軟骨のような「瞼板」がやわらかい例では三画目やつり目になりやすい傾向があります。その場合も固定する方法や位置を調整することでまぶたのカーブに「角(カド)」ができないようにします。

【症例・case.23】埋没法後の三画目を全切開で修正(埋没糸抜糸あり)

埋没法がとれかけてきたタイミングで、とれにくい二重形成を希望されました。「二重瞼全切開法」による修正を行いました。あわせて埋没法の糸の抜糸も行っています。

→さらに詳しくみる

 

④まぶたのふくらみやくぼみ

上まぶたのふくらみ、くぼみが残っているケースです。ふくらみは目頭側(鼻側)に残りやすく、加齢とともにせり出してくる「眼窩脂肪」が原因です。眼窩脂肪を適量切除することでふくらみをなくすことができます。くぼみは眼窩脂肪がもともと少ないことや、眼瞼下垂の治療が不十分なときに生じます。くぼみの治療法は眼瞼下垂の再手術、脂肪注入、ヒアルロン酸注入など症状や希望に応じて選択肢があります。

 

 

⑤その他

「まぶたの傷あとが気になる」

「予定外重瞼線ができて三重になっている」

「手術のあとまぶたが閉じにくくなってしまった」

「修正手術をうけたがあまり変化がなかった」

そのほか、これまでさまざまな修正治療のご相談をお受けしています。症状や治療方法の希望などをお伺いしたうえで、可能な治療をご提案しています。

 

 

 

まとめ

ふたえ手術で修正が可能な内容は「二重の形や幅」「目の開き」「黒目の見え方」「上まぶたのカーブ」「まぶたのふくらみやくぼみ」などです。他院で治療を受けた方の修正もお引き受けしています。他院での治療後では、受けられた治療内容がわかる「手術記録」「カルテ」などの資料があればお持ちください。

 

 

 

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

 

 

 

■二重瞼埋没法についての説明

この治療は、上まぶたを切らずに糸で留め、二重のラインをつくる手術です。

方法
1.アイブジーを使って希望のふたえの形をデザインします。
2.表面麻酔(貼り薬、点眼)を行ってから極細の針を使ってまぶたとまぶたの裏側に局所麻酔の注射をします。麻酔が十分にきいていることを確認してから手術をはじめます。
3.眼瞼(まぶた)に数ミリの切開を加え、眼瞼の裏側から細い糸を通して、ふたえの線の位置で埋没縫合を行います。

一般的な経過
・きずあとはほとんど残りませんが、腫れている間は針穴がエクボのように少しへこんでみえることがあります。
・ 腫れの程度は個人差がありますが、通常3〜7日で落ち着きます。内出血がでた場合、落ち着くまで2週間くらいかかることがあります。
・腫れている間は、二重のラインが予定していたラインより広めに出ます。
・当日から洗顔や短時間のシャワーは可能です。ただし、強くこすったり、押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や、運動、長風呂、サウナは避けて下さい。
・お化粧は術後3日間は避けて下さい。どうしても必要な場合は、手術の針穴を避けて下さい。
・コンタクトレンズは最低7日間、できれば2〜4週間避けて下さい。

 

■二重瞼全切開法についての説明

この治療は、上まぶたを切開して、二重のラインをつくる手術です。

方法
1.手術当日、ブジーを使ったシミュレーション等で希望するまぶたの形を再度確認し、切開ラインをデザインします。
2.局所麻酔で治療を行います。極細の針を使ってまぶたに局所麻酔の注射をします。麻酔が十分にきいていることを確認してから手術をはじめます。
3.二重をつくる線に合わせて切開し、細い糸でふたえのラインを固定します。切開した部分を細い糸で縫合します。

一般的な経過
・切開したきずあとは残りますがほとんど目立ちません。
・5〜7日後に抜糸をします。
・腫れには個人差がありますが、通常ピークは1、2日目です。完全に落ち着くまで2〜3ヶ月かかることがあります。腫れている間は、重瞼幅(ふたえの幅)が広く見えます。
・まぶたに内出血(あざ)が出ることがあります。内出血が出た場合は消えるまで最長で2週間ほどかかります。
・当日から洗顔や短時間のシャワーは可能です。ただし、強くこすったり、押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や、運動、長風呂、サウナは避けて下さい。
・アイメイク(アイシャドウ、アイライン等)は抜糸の翌日まで避けて下さい。また、コンタクトレンズの使用は4週間避けて下さい。睫毛パーマ、睫毛エクステンションは術後1か月目以降可能です。
・抜糸は外側の糸のみで、中に残した糸は体に残りますが2〜3か月で溶けて吸収されます。

 

■上眼瞼形成術についての説明

この治療は、上眼瞼(上まぶた)の形を整える手術です。目の開き(黒目の見え方)、皮膚のたるみ、ふたえの形、ふたえの幅を希望にあわせて整えます。

方法
1.手術当日、ブジーを使ったシミュレーション等で希望するまぶたの形を再度確認し、切開ラインをデザインします。
2.局所麻酔で手術を行います。極細の針を使ってまぶたに局所麻酔の注射をします。麻酔が十分にきいていることを確認してから手術をはじめます。
3.まぶたの皮膚を切開します。皮膚があまってかぶさっていたり、さかまつげがある場合には適量の皮膚を切除します。
4.まぶたの開きの調整が必要な場合には眼瞼挙筋腱膜(まぶたを開ける組織)を瞼板(まぶたにある軟骨のような組織)に細い糸で固定します。
5.黒目の見え方やまぶたのカーブを体を起こした状態で確認し、必要に応じて形や左右差を調整します。切開した部分を細い糸で縫合します。

一般的な経過
・切開したきずあとは残りますが、ほとんど目立ちません。もともとふたえの線がない場合には、切開部位が新たなふたえの線になります。
・術後5〜7日目に抜糸します。
・腫れには個人差がありますが、通常ピークは1、2日目です。完全に落ち着くまで2〜3ヶ月かかることがあります。腫れている間は、重瞼幅(ふたえの幅)が広く見えます。
・まぶたに内出血(あざ)が出ることがあります。内出血が出た場合は消えるまで最長で2週間ほどかかります。
・当日から洗顔や短時間のシャワーは可能です。ただし、強くこすったり、押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や、運動、長風呂、サウナは避けて下さい。
・アイメイク(アイシャドウ、アイライン等)は抜糸の翌日まで避けて下さい。また、コンタクトレンズの使用は4週間避けて下さい。睫毛パーマ、睫毛エクステンションは術後1か月目以降可能です。

 

内眼角形成術についての説明

この治療は、内眼角(目がしら)の皮膚を切開して内眼角の形を変化させたり、目の横方向の幅を変える手術です。目頭切開ともよばれます。

方法
1.局所麻酔で治療を行います。極細の針を使って目頭部分に局所麻酔の注射をします。麻酔が十分にきいていることを確認してから手術をはじめます。
2.希望する内眼角の形に合わせたデザインに沿って切開を加え、内眼角の形を整えます。
3.切開した部分を細い糸で縫合します。

一般的な経過
・切開した傷あとは残ります。術後しばらくは傷あとの赤みや硬さがありますが、術後6ヶ月程度で落ち着きます。
・5〜7日後に抜糸を行います。
・腫れの程度は個人差がありますが、目頭のみの手術では腫れはそれほど目立ちません。抜糸のころにはかなり落ち着いてきます。完全に落ち着くには1〜2か月かかることがあります。
・体質により傷あとが赤くもり上がって目立つ場合があります。傷あとが目立ちやすいか、傷跡が心配な方には、予防のためのテーピングや内服薬の処方が可能です。
・当日から洗顔は可能です。ただし、強くこすったり押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や運動を避けて下さい。
・お化粧(アイシャドウ、アイライン)は抜糸の翌日まで避けて下さい。

合併症・副作用

・薬剤のアレルギー
術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。
・出血
出血は通常当日から翌日にかけて、にじむ程度ですが、出血が多い場合内出血が出る場合があります。非常に稀ですが、まぶたの奥で多量に出血したことが原因で、失明したという報告があります。
・感染・異物反応
挙筋腱膜や筋膜の固定に使う糸はポリプロピレン製で体の中に残しても害のないものですが、ごくまれに感染や異物反応(赤くなる、しこりになる、等)を起こすことがあり、その際は糸を除去する必要があります。

・眼瞼下垂(二重瞼全切開・埋没法)
手術のあと目が開きづらくなることがありますが、通常は腫れがひいてくると改善します。腫れがひいても開きづらさが改善しない場合は再手術の適応となります。

・まぶたが閉じにくくなる(上眼瞼形成術)
手術の影響で目の周りの筋力が一時的に弱くなり閉じにくくなることがありますが、半年ほどで改善します。まれに、まぶたを開ける筋力が弱い場合で黒目全体が見えるほどに目が開くように調整すると、まぶたが閉じにくくなることがあり、目のかわきや角膜に傷がつくなどの問題が起こる可能性があります。

・肥厚性瘢痕、後戻り(内眼角形成術)
まれに傷跡が赤くなるだけでなく硬く盛り上がったり収縮して目頭の形が後戻りしてしまうことがあります。割合としてはそれほど多くないためあらかじめ大きめに切開するなどの対処はおすすめしません。万が一後戻りが生じた場合は再手術が可能です。

 

■費用について(自由診療、税込)

◎二重瞼埋没法 2点(両側の料金)

176,000円

◎二重瞼埋没法 4点(両側の料金)

198,000円

◎二重瞼全切開法

396,000円

◎上眼瞼形成術(挙筋前転法、たるみ取り、二重形成含む)
638,000円

◎内眼角形成術(目頭切開)

286,000円

局所麻酔、極細麻酔針(34G)、内服(痛み止め、化膿止め)、術後ケアセット(ガーゼ、目元用濡れコットン、冷却ジェル)、抜糸(埋没法以外)、術後半年までの再診料はすべて手術費用に含まれています。

※モニター割引(15%割引)を適用した場合は術後1週間、1か月の受診と写真撮影が必須です。モニター画像は眉上から鼻先までの範囲を使用する部分モニターです。

※上記は2026年2月時点での料金です。料金改定により料金が変更となる場合があります。最新の料金については料金表をご参照ください。 料金表を見る

 

■麻酔と費用について
本手術は、全身麻酔・局所麻酔のいずれでも対応可能ですが、通常は局所麻酔で痛みを十分に軽減できます。麻酔に関する費用は手術費用に含まれていますが、術前検査の費用が別途かかります。

局所麻酔の術前検査費用 11,000円

 

 

 

 

執筆・上記症例執刀医

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

専門医資格等:

日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

下眼瞼形成術と
術後の外反のリスクについて

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皮膚を切開する「経皮法」の下眼瞼形成術は、「ハムラ法」「切開ハムラ」などともよばれますが、のびてしまった皮膚を切除してたるみを改善させるための非常によい方法です。

一方で皮膚を切開することによる外反(がいはん)のリスクが皮膚を切らない「経結膜法」よりも高くなります。

下眼瞼形成術と外反のリスクについて解説します。

 

外反とは?

下まぶたが眼球から浮いてしまい、あかんべえの状態でもとにもどらないことを「外反(がいはん)」といいます。

くまを改善させる手術で生じる合併症のひとつです。

外反の程度にはわずかに浮いている程度から赤い結膜が完全に見えて目が乾燥する重度のものまでさまざまです。

 

 

 

外反のしやすさに影響する因子

くまを改善させる「下眼瞼形成術」のあとの生じる外反のしやすさにはいくつかの要因が影響しています。

①もともとのまぶたのゆるさ

下まぶたのゆるさがある場合は術後に外反しやすくなります。ゆるさのチェックをするには2つの方法があります。ひとつめは「ピンチテスト」といい、下まぶたの皮膚を指でつまんでかるく水平方向へ引いたときのまぶたと眼球の距離を測る方法です。8㎜以上眼球から離れる場合は外反のリスクが高いといわれています。

もうひとつは「スナップバックテスト」といい、下まぶたを下の方にあかんべえをするときのように引き下げ、指を離したときにもとの位置に戻るまでの時間をはかる方法です。瞬時にもとに戻れば問題ありませんが、手を離しても数秒浮いているようであれば外反のリスクが高いといえます。

 

②術式

外反リスクの高さは「経皮法」>「経結膜法」となっています。40代未満で経皮法が必要になることはまずありません。通常経皮法が必要になるのは50代以上でふくらみが大きく、皮膚の弛緩(たるみ)が目立つ例です。

外反リスクが高くても経皮法をおこなわざるを得ない場合は、外反予防の処置をおこなう必要があります。外反予防として一般におこなわれる方法は、「眼輪筋の吊り上げ固定」と目尻の靱帯をひきしめて固定する「lalteral canthopexy」の2つです。

 

③皮膚切除量

経皮法ではのびてあまった皮膚を切除することが一般的ですが、切除量が多すぎると外反のリスクが高くなります。ポイントは皮膚を取り過ぎないこと、皮膚が緊張なく縫合できる程度にとどめることです。

 

 

 

外反が生じたときの対応

①手術直後

手術直後に外反がみられることは時々あります。麻酔や手術による刺激で目のまわりの筋肉が弛緩してしまい、しっかりと目を閉じることができなくなっている場合には直後から外反がみられます。とくにもともとまぶたのゆるみがある例では生じやすくなります。指で戻すと眼球に接触するようであれば、テーピングをおこなうだけでも改善します。また、術後数日〜1週間程度でもとにもどることがほとんどです。

②術後1〜3か月

直後は外反がなかったのにしばらくしてから外反が生じてくることがあります。体の中の傷が収縮する「拘縮」が原因です。「拘縮」がもっとも強くなるのは1か月〜3か月頃です。この時期の外反は基本的に拘縮が改善するまで待ちますが、「トラニラスト」などの拘縮をはやく落ち着かせる内服薬を飲んでいただくこともあります。

③術後6か月以降

術後半年経過しても外反が残っている場合は、それ以上の改善は期待できません。目が乾く、違和感がある、見た目が気になるなどがあれば修正手術の適応になります。

 

 

 

外反の手術治療

①移動させた脂肪を戻す修正術

外反の原因として眼窩脂肪や眼窩隔膜を下の方に移動させるときに下まぶたが引っ張られてしまっていることがあります。とくに目尻側の脂肪や眼窩隔膜を強く下に固定すると生じやすいため、移動させた脂肪を剝離して少しゆるい位置で固定することで外反が改善することがあります。

 

②下まぶたのゆるみを改善させる修正術

もともと下まぶたがゆるい症例で、予防処置が適切におこなわれていなかった場合には「眼輪筋の吊り上げ固定」や、目尻の靱帯をひきしめて固定する「lalteral canthopexy」などを追加することで外反が改善することがあります。

 

③皮膚移植術

下まぶたの皮膚切除量が多すぎる場合には、上記①、②の修正をおこなっても外反が改善されません。上まぶたや耳の後ろから皮膚を移植することで皮膚のひきつれによる外反を改善させます。パッチ状の傷あとがのこりますが、上まぶたからの移植では皮膚の質感が似ているため傷あとは目立ちづらく、傷あとが気になる場合にはレーザーなどで傷あとをぼやかす処置を追加することが可能です。

 

 

【症例】外反リスクが高い症例の経皮法

60代の男性、ピンチテスト6㎜、スナップバックテスト0.5秒で下まぶたのゆるみがありましたが、ふくらみや皮膚のたるみがあり、経皮法の適応でした。

手術は「眼輪筋の吊り上げ固定」と目尻の靱帯をひきしめて固定する「lalteral canthopexy」をおこない、皮膚の切除量は緊張なく縫合できる最小限としました。

手術直後はわずかに目尻側がつり上がったようにみえますが、1か月目にはゆるんで元の位置に戻っています。最終的に目尻の形、下まぶたの位置は元に戻っており、経過中も外反は認めませんでした。

 

このように適切な予防処置をおこなっても、よりまぶたがゆるい症例では一時的な外反や拘縮による外反を認める場合もあります。

 

 

 

くま取り手術後の外反について

くま取り手術後の外反については、まずは担当医にご相談ください。

担当医から必要な対応を受けた上で半年以上経過しても改善しない場合には外科的治療が必要になることもあります。

当院では他院での治療後に生じた外反の治療相談や手術治療をお引き受けしています。手術を希望される場合には初回手術を担当した医師の紹介状や手術記録をご持参いただくと治療方針の決定がスムーズになりますので、可能であればご持参ください。

 

 

 

 

 

 

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■手術についての詳しい説明

この治療は、下眼瞼(下まぶた)の形態を整えるための手術です。

方法
1.局所麻酔、もしくは全身麻酔で治療を行います。
2.下眼瞼(まぶた)のまつげの生え際を切開します。
3.眼窩隔膜を切開して、脂肪のふくらみが大きい場合は適量の脂肪を切除します。目の下のくぼみの部分にある靱帯(薄い膜状の組織)を切り離し、その部分に眼窩脂肪を移動させ吸収糸(溶ける糸)で固定します。
4.皮膚のたるみがあれば適量切除します。
5.下まぶたの形態を確認して、切開した部分を細い糸で縫合します。

一般的な経過
・術後5〜7日目に抜糸します。下まぶたのまつげの生え際に傷あとが残ります。術後しばらくは傷あとの赤みが目立つことがありますが、6ヶ月ほどで目立たなくなります。
・腫れの程度は個人差がありますが、通常腫れのピークは術後2、3日目です。腫れが完全に落ち着くのは 2〜3ヶ月かかることがあります。ぶつけたときのようなあざ(内出血)が出た場合、通常は2週間程度で目立たなくなります。
・当日から洗顔や短時間のシャワー等は可能です。ただし、洗顔などの際に強くこすったり、押さえたりしないようにして下さい。
・当日は飲酒や、運動、長時間の入浴は避けて下さい。
・お化粧は抜糸の翌日まで避けて下さい。どうしても必要な場合は、手術部位を避けて下さい。また、コンタクトレンズの使用は4週間避けて下さい。
・目の下の色調(青、赤紫など)についてはこの手術ではほとんど変化がありません。

 

■合併症、副作用について
・薬剤のアレルギー
術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。
・出血
出血は通常当日から翌日にかけて、にじむ程度の出血があります。
・感染
手術部位に感染を生じる場合があります。感染予防のために抗生剤を処方します。術後はまぶたを清潔に保ち、汚れた手で触れないよう注意してください。
・結膜浮腫、結膜下出血、結膜充血、角結膜炎
まぶたの形の変化や縫合糸の刺激により術後にこれらの症状が生じることがあります。いずれもほとんどの場合1~2週間ほどで自然に改善しますが、もともと下まぶたのゆるみがあると2~3カ月かかることがあります。症状が持続する場合、眼科への受診を指示することがあります。
・眼瞼変形
眼瞼外反や眼瞼内反をきたすことがあります。多くは一時的な変化ですがまれに軽度の変形が残存することがあります。下眼瞼や頬に一時的な凹凸を生じる可能性があります。通常は時間の経過とともに改善します。
・その他
目のまわりの筋肉の動きが一時的に弱まることで目が閉じにくい、目が乾く、顔を洗うときに目に洗顔料が入ってしみる、などの症状を自覚する場合があります。通常6ヶ月程度で改善しますが、目の乾きや目の炎症などの症状が強い場合には点眼や軟膏治療が必要な場合があります。

 

■費用について(自由診療、税込)

◎下眼瞼形成術(経皮法) 605,000円 (モニター割引:514,250円)

※モニター割引を適用した場合は術後1週間、1か月、3か月、6か月の受診と写真撮影が必須です。モニター画像は眉上から鼻先までの範囲を使用する部分モニターです。

※上記は2025年2月時点での料金です。料金改定により料金が変更となる場合があります。最新の料金については料金表をご参照ください。 料金表を見る

 

■麻酔について
本手術は、全身麻酔・局所麻酔のいずれでも対応可能です。
選択する麻酔方法によって、費用が異なります。

◎ 全身麻酔の場合
・上記手術費用に加えて記載の全身麻酔費用がかかります

全身麻酔(全静脈麻酔・TIVA、2時間未満の手術に適用)143,000円

・全身麻酔のための術前検査費用が別途必要です

全身麻酔術前検査(採血、日帰り入院管理料含む) 33,000円

◎局所麻酔の場合
・局所麻酔のための術前検査費用(血液検査)がかかります

局所麻酔の術前検査費用 11,000円

※どの麻酔方法が適しているかは、手術内容やご希望をふまえて医師がご説明しますので診察の際にご相談ください

 

 

 

執筆・上記症例執刀医

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

専門医資格等:

日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師