顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

顔のクリニック金沢の
「選べる」7つのくま取り

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《顔のクリニック金沢》では形成外科・美容外科専門医だからこそできる豊富な選択肢のなかから、あなたのくまに最適な治療法をご提案しています。

組み合わせることでより効果を引きだすことができる治療法もふくめた《7つのくま取り》について、適した年代やタイプも含めて解説します。

 

 

 

1.ヒアルロン酸注入

〈概要〉

厚生労働省・FDA承認のヒアルロン酸製剤のみを使用してくまの影の部分をうめることでくまを目立たなくします。くまの程度により使用するヒアルロン酸のかたさ、量が変わってきます。通常は1本、または硬さの違うヒアルロン酸を2本使います。2本の場合、あまったヒアルロン酸をほうれい線などほかの部位に注入することが可能です。

〈効果〉

影くまの改善(ふくらみ部分のボリュームは変化しません)

持続:2〜3年

〈向いている年代・タイプ〉

全年齢・くまのふくらみがそれほど大きくないタイプ

〈費用〉

105,600円〜193,600円(ヒアルロン酸1〜2本)

 

 

 

2.脱脂

〈概要〉

まぶたの裏の結膜を切開してふくらみのもとになっている「眼窩脂肪」を除去します。くぼまない程度にほどよく切除することがポイントです。経結膜脱脂、眼窩脂肪切除などともいわれます。結膜は縫合しない方法もありますが、当院では出血や痛み、ダウンタイムを軽減するため極細の吸収糸で縫合しています。皮膚は切開しないため傷が残らずダウンタイムは最小限です。

〈効果〉

くまのふくらみの改善(影くまのへこみは改善されません)

持続:3〜5年

〈向いている年代・タイプ〉

20〜40代・ふくらみがメインで影があまりないタイプ

〈費用〉

286,000円

※別途検査費用がかかります。

 

 

 

3.脱脂+ヒアルロン酸注入

〈概要〉

まぶたの裏の結膜を切開してふくらみのもとになっている「眼窩脂肪」をくぼまない程度にほどよく除去したあと、影くまにヒアルロン酸を注入して平坦にならします。脱脂だけでは解消できなかった影にアプローチできるため、よりなめらかな目の下に整えることができます。

〈効果〉

くまのふくらみ改善、影くま(へこみ・くいこみ)の改善

持続:3〜5年

〈向いている年代・タイプ〉

20〜50代・全タイプ

〈費用〉

391600円〜479600円(手術+ヒアルロン酸1〜2本)

※別途検査費用がかかります。

 

 

 

4.裏ハムラ

〈概要〉

皮膚を切らず、まぶたの裏の結膜を切開してふくらみの部分にある「眼窩脂肪」をくぼみの部分に移動させて形を整えます。くぼみの部分には「靱帯(リガメント)」があり、これを丁寧に処理することがポイントです。頬のボリュームが足りない場合には「ミッドチークリフト」をおこないます。

〈効果〉

くまのふくらみ改善、影くま(へこみ・くいこみ)の改善

〈向いている年代・タイプ〉

20〜50代・全タイプ

持続:5〜10年

〈費用〉

605,000円(ミッドチークリフト・局所麻酔費用含む)

※全身麻酔での手術を希望される場合は別途検査・麻酔費用がかかります。

関連コラム:目の下のくま取り(裏ハムラ)とダウンタイム

 

 

 

5.裏ハムラ+レーザー

〈概要〉

脂肪の移動、再配置をおこなったあと、小じわ改善のため目の下に「炭酸ガスフラクショナルレーザー」を照射します。皮膚にごく小さな穴をたくさんあけ、熱を加えることで肌を収縮させたり再生の過程でハリを改善させる組み合わせ治療です。レーザーの効果は小じわの改善のみのため、レーザーのみではくまはほとんど改善されません。

〈効果〉

くまのふくらみ改善、影くま(へこみ・くいこみ)の改善、小じわの改善

持続:5〜10年

〈向いている年齢・タイプ〉

40〜60代・目の下の小じわがめだつタイプ

〈費用〉

660,000円〜(手術+レーザー1回・局所麻酔費用含む)

※局所麻酔の場合別途検査費用がかかります。

※全身麻酔での手術を希望される場合は別途検査・麻酔費用がかかります。

※レーザー治療の回数により費用が変わります。

関連コラム:切らずにまぶたのたるみとり「マドンナリフト」

 

 

 

6.切開ハムラ

〈概要〉

まつげのすぐ下を切開して眼窩脂肪をくぼみ部分に移動させます。ふくらみが大きい場合は適量の脂肪を切除します。あまった皮膚を切除することでたるみの改善が可能です。たるみ再発予防のため靱帯や眼輪筋を眼窩外側の骨膜に固定する処置をおこないます。

〈効果〉

ふくらみ、たるみ、影くまの改善

持続:5〜10年

〈向いている年齢・タイプ〉

50代〜・ふくらみが大きいタイプ

〈費用〉

605,000円(局所麻酔費用含む)

※局所麻酔の場合別途検査費用がかかります。

※全身麻酔での手術を希望される場合は別途検査・麻酔費用がかかります。

 

 

 

7.切開ハムラ+レーザー

〈概要〉

皮膚を切開するくま取り、たるみとりのあと目の下の小じわを改善させる「炭酸ガスフラクショナルレーザー」を組み合わせた治療です。

〈効果〉

くまのふくらみの改善(影部分のへこみは改善されません)

〈向いている年齢・タイプ〉

60代〜・ふくらみが大きく小じわもめだつタイプ

持続:5〜10年

〈費用〉

660,000円〜(手術+レーザー1回・局所麻酔費用含む)

※局所麻酔の場合別途検査費用がかかります。

※全身麻酔での手術を希望される場合は別途検査・麻酔費用がかかります。

※レーザー治療の回数により費用が変わります。

関連コラム:目の下のくま、セルフチェック

 

 

 

 

さいごに

顔のクリニック金沢にはあらゆるくま治療の選択肢がありますが、どれか一つの治療だけを強くおすすめすることはありません。症状やご希望を確認したうえで適応となる治療を複数ご案内し、ダウンタイム、持続期間、予算などを考慮したうえでご自身で治療法を選択いただくことができます。治療についてわからないことがあれば納得いくまでご相談ください。その場で急いで治療を決める必要はなく、一旦持ち帰って検討されることも可能です。

 

組み合わせ治療については2つの治療を同時に受けることも、別の日に受けることも可能で費用はかわりません。麻酔の方法も局部麻酔、全身麻酔から選んでいただけるようにしていますが、それぞれの施術ごとにメリット、デメリットもありますので、気になるところがあれば診察の際にご確認ください。

 

それぞれの治療について、モニター症例をあらかじめご確認いただくことで手術後のイメージやダウンタイムを想定しやすくなるかもしれません。また、モニターとしてご協力いただける場合は手術費用の割引制度をご利用いただけます(手術費用の15%割引)。

《症例ページをみる》

 

 

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

 

 

 

【執筆および担当医について】

本コラムを執筆した形成外科医は十分な経験と知識を有するエキスパートにのみ与えられる日本専門医機構および各学会の専門医です。

《外科医》 山下明子

日本形成外科学会専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

米国形成外科学会 国際会員

金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

【学術活動】
『顎矯正治療を通して「顔」を考える:
軟部組織変化と整容性をめぐって』

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第43回日本頭蓋顎顔面外科学会 参加報告

今回は慈恵医科大学形成外科学講座主催ということもあり、頭蓋顎顔面手術と耳鼻科や睡眠外科をつなぐ興味深いトピックが多く取り上げられていました。

 

 

●パネルディスカッション4

テーマ:最新の顎矯正治療 ー心地よい顔のバランスを求めてー

『顎矯正治療を通して「顔」を考える:軟部組織変化と整容性をめぐって』

内容:口元の軟部組織と骨格の関係、表情による歯の見え方、顔面非対称、鼻の変化、全体の調和といった面から最終的な整容性を得るために必要なポイントを考察しました。

 

 

 

 

●11月20日イブニングセミナー

『骨接合システムを通してみる頭蓋顔面外科手術の実際』

KLSマーチンジャパン株式会社共催

内容:骨切り手術におけるチタンプレートシステム、吸収性プレート(ソニックウェルド)、骨延長器によるさまざまな骨接合のテクニックを多くの動画とともに供覧しました。

 

 

 

【お知らせ】

 

12月に開催される日本ストライカー株式会社の

『形成外科医のための顎顔面セミナー』

講義、ディスカッションとワークショップ、受講生、講師との懇親会もあり。

セファロ解析やプランニングを系統的に学ぶよい機会です。

あと若干名参加可能とのことです。

※追記:12月はじめに参加締め切りとなりました。

くま取り手術の
アフターケアとメンテナンス

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 くま取り手術のアフターケアとメンテナンスについて

眼窩脂肪切除(脱脂)や下眼瞼形成術(ハムラ法/経結膜法・経皮法)によるくま取りは、目元を若々しく見せる効果的な治療です。

 

しかし、残念ながら手術を受けたとしても一生メンテナンスが不要になるというわけではありません。年齢を重ねるにつれて、皮膚の厚みやハリの変化、脂肪の位置やバランスの変化などによって新たな悩みが出てくることもあります。

 

ここでは、くま取り手術後に起こりやすいお悩みと、それに合わせたアフターケア・メンテナンス方法をご紹介します。

 

 

 

 

① 小じわ


脂肪の膨らみが改善されることで、かえって皮膚の余剰や菲薄化が目立ち、小じわが気になることがあります。小じわが目立ちやすいのはもともとふくらんでいたところで、とくに目尻側のほうがめだちやすい傾向があります。

▶おすすめの治療法

  • フラクショナルレーザー
    皮膚に細かい穴を開け、そこに熱を加えることで傷や熱によるダメージから回復する際にコラーゲンの再生を促されることで小じわを改善します。

  • 小じわ用のヒアルロン酸注入
    ごく少量のやわらかいヒアルロン酸を細かく注入することで、ちりめんジワをなめらかにします。

  • レチノールによるスキンケア
    ビタミンA誘導体のレチノールは、皮膚のターンオーバーを促し、日常的なケアとして小じわ予防に効果的です。

 

◎マドンナリフトによる小じわ治療例

起こりうる合併症、リスク、副作用:赤み、腫れ、色素沈着、肝斑の悪化、他

費用について

※厚生労働省のガイドラインに準拠して術前・術後の写真を掲載しています。

関連コラム:切らずにまぶたのたるみとり「マドンナリフト」

 

 

 

 

② 笑いじわ(表情じわ)


手術による直接の影響ではありませんが、目立っていた目の下のくまが気にならなくなったことでこんどは目まわりの笑いじわが気になるようになることがあります。

笑いじわが目立ちやすいのは目尻と目頭の下です。

▶おすすめの治療法

  • ボツリヌストキシン注射
    表情筋の動きをやわらげ、笑ったときに出るシワを目立ちにくくします。自然な笑顔を残しながら調整可能です。

◎ボツリヌストキシンによる目じりの笑いじわ治療例

起こりうる合併症、リスク、副作用:内出血、腫れ、一時的な違和感、他

費用について

※厚生労働省のガイドラインに準拠して術前・術後の写真を掲載しています。

 

 

 

 

③ ふくらみ・くぼみ

腫れているときはそれほどめだたなかったふくらみが手術後しばらくして再びふくらんで気になることがあります。また、ティアトラフとよばれる影の部分の皮膚にのこる折れぐせなどがわずかなくぼみとしてのこっていて気になる、もともと頬のボリュームが少なかったのが目立って気になるなどのパターンもあります。

ふくらみが気になりやすいのは目尻の下側、くぼみが目立ちやすいのは鼻横〜目のすこし下あたりです。まれに脂肪を取りすぎた場合に目の下がくぼんでしまうことがあり、この場合はもともと脂肪が出てふくれていた部分(目のすぐ下、上記のイラストのくぼみと記載がある部分よりも目に近いところになります)がくぼみます。

▶おすすめの治療法

  • ふくらみが気になる場合
    脂肪を追加で切除することで改善します。

  • くぼみが気になる場合
    脂肪注入:ご自身の脂肪を注入し、自然なボリュームを補います。
    ヒアルロン酸注入:手軽にボリュームを出すことができ、ダウンタイムも短めです。

◎ヒアルロン酸によるティアトラフのくぼみ治療例

起こりうる合併症、リスク、副作用:内出血、腫れ、血行障害、塞栓、他

費用について

※厚生労働省のガイドラインに準拠して術前・術後の写真を掲載しています。

 

 

 

 

まとめ

くま取り手術は、一度で大きな効果を実感できる治療ですが、その後の経過によって小じわや笑いじわ、ふくらみやくぼみが気になることもあります。
アフターケアを上手に取り入れることで、より長く自然で若々しい目元を維持することができます。

術後のフォローアップやメンテナンス治療についてもご相談いただけますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

 

 

 

【費用について】

料金表をご参照ください。

※顔のクリニック金沢ではくま取り手術(眼窩脂肪切除、下眼瞼形成術)後のふくらみの追加切除について、手術後1年以内であれば無料でおこなっています。術後の経過で気になるところがある場合は遠慮なくご相談ください。

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

 

 

 

【執筆および担当医について】

上記の症例を担当、本コラムを執筆した形成外科医は十分な経験と知識を有するエキスパートにのみ与えられる日本専門医機構および各学会の専門医です。

《外科医》 山下明子

日本形成外科学会専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

米国形成外科学会 国際会員