顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

内眼角形成術(目頭切開)

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目がしらのひだ、内眼角贅皮

「内眼角贅皮、ないがんかくぜいひ」という目がしらの「ひだ」があります。この「ひだ」は人によって形がちがいます。ほとんど目立たない人もいれば、大きく張り出して目が離れているようにみえる人もいます。また、内眼角贅皮が張り出していると目がしら側の二重の幅が狭い「末広型」の二重になりやすい傾向があります。

 

内眼角形成術(目頭切開)とは?

内眼角形成術(目頭切開)では

①目の横幅を広げることができます

②「末広型」から「平行型」の二重にすることができます

もともとの目の形や顔のバランスに合わせて最大限に魅力を引き出せる術式やデザインを選ぶ必要があります。ふたえまぶたの手術と同時に行えば目元を華やかに変化させることもできますし、あまり大きく印象を変えたくない場合は控えめなデザインにします。

 

内眼角形成術の術式について

内眼角形成術にはたくさんの方法がありますが、術式を選ぶときには①傷跡が目立ちにくい、②手術の結果が安定しているという2点についても考える必要があります。

代表的な2つの術式を紹介します。

 

Park法

(Park JI, Plast Reconstr Surg. 1996など)

つっぱりをゆるめたりひだを平らにすることのできる「Z形成」の原理を応用した方法です。

①手術のデザイン

目がしらのひだに沿ってオレンジ色点線を切開します。

オレンジ色で塗りつぶした部分の皮膚は切除します。

②手術中の様子

目がしらのひだの皮膚を上に移動させてつっぱりをゆるめます。

③手術後の状態

シンプルなデザインで皮膚の入れ替えをするため後戻りが少ない方法です。Z型の一辺の長さを大きくすれば目頭を大きく広げることができます。辺の長さを小さくすると変化はひかえめになります。このように小さなZ形成は切開や筋肉の処理、縫合をそれぞれ精密に行う必要があるため、手術用顕微鏡を使って行います。

二重のラインに自然につながるデザインなので、「平行型」二重になりやすい方法です。

 

Redraping法

(Oh Y W, Plast. Reconstr. Surg. 2007.)

①手術のデザイン

目がしらの下から「ひだ」までオレンジ色の線に沿って切開します。

(右のイラストはひだの部分を指で内側に広げたときのデザインです。)

②手術中の様子

筋肉(眼輪筋)の処理をしてつっぱりをゆるめます。

③手術後の状態

傷あとが目がしらに沿った1本の線になります。内側のふたえ幅がせまい「末広型」を希望される方にはこちらの方法が向いています。皮膚と眼輪筋を剝離するのでしばらく「あざ」や「傷跡」が目立つことがあります。あざは2週間程度、傷跡は3〜6か月で目立たなくなります。

 

 

治療にかかる費用:

・局所麻酔術前検査(採血)   6,000円(税別)

・まぶたの幅形成(目頭切開) 350,000円(税別)

リスク・副作用・合併症:

・内出血

内出血によるあざで、かならず出るものではありません。あざが出た場合は2週間ほどで吸収されて消えます。術後5〜7日目に抜糸をした後であればメイクやコンシーラーなどでかくすことができます。

・わずかな形の左右差

まぶたや目がしらの形はほとんどの人で微妙な左右差があることが多いため、できる限り左右差が目立たなくなるようなデザインで行いますが、完全な左右対称にすることを保証するものではありません。

上まぶたのたるみ治療

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「前より奥二重になった」

「もともと二重だったのが三重になった」

「まぶたがはれぼったく見えるようになった」

「目尻の皮膚がかぶさって垂れ目のようになってきた」

「目が三角になった」

「目の上のくぼみが気になる」

 

このような症状は上まぶたのたるみが原因となっている可能性があります。

 

たるんだまぶたを持ち上げるためにおでこに力が入って「横しわ」ができることもあります。おでこの横しわは、まぶたのたるみがある方やまぶたが開けにくくなる病気「眼瞼下垂症」でもみられる症状です。眉が上に持ち上がって目と眉の間が広く見えることもあります。切る治療、切らない治療のなかから自分に合った治療をお選びください。

 

まぶたのたるみに3つの切らない治療

切らない治療はダウンタイムほとんど出ないかわりに効果もマイルドなので少しづつ変わりたい方に向いています。いくつかの治療を組み合わせることで自然にたるみを改善させていくのもよい選択です。

 

1. まぶたの《ボトックスリフト》

2. まぶたの《ヒアルロン酸リフト》

3.まぶたの《ウルセラハイフリフト》

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まぶたのたるみに3つの切る治療

1. 二重もととのえる《上眼瞼徐皺術》

2. ダウンタイムの短い《眉毛下皮膚切除術》

3.目の開きまで改善する《上眼瞼形成術》

 

 

1.皮膚のたるみをとって二重のラインを整える《上眼瞼徐皺術》

欧米ではブレファロプラスティと呼ばれる、まぶたのたるみの基本的な治療です。

たるみのタイプ:たるみによって乱れた二重のラインを整えたい、二重のラインが増えて三重になったのが気になるという方に特におすすめします。皮膚をたくさん取ると眉の下の厚い皮膚がまぶたのきわにきて逆にはれぼったさが目立つため、おおむね幅1㎝以内のたるみが対象です。

方法:たるみの程度やなりたい二重の形にあわせて、二重のラインのところに皮膚をとる範囲をデザインします。局所麻酔のあとデザインに沿って皮膚や眼輪筋を切除します。まぶたを閉じたときは平らで、開いたときには引き込まれてラインができる、動きのある二重の形を再現するように固定すると自然な二重ができます。傷あとは二重のラインにかくれるためほとんど目立ちません。

 

2.短いダウンタイムで皮膚のたるみをとる「眉毛下皮膚切除術」

皮膚に厚みがあるアジア人に向いているまぶたのたるみ取り治療です。もともとの目の形や二重の形があまり変わらないため、どちらかというと以前の自分の目元に戻るような治療です。

方法:眉下のラインに沿って少しだけ眉毛が生えている範囲にかかるよう切除範囲をデザインします。局所麻酔のあと、毛根を傷つけないよう斜めに皮膚を切開してたるみを取り除きます。細い糸を使って丁寧に縫合します。二重のラインを切開する場合より術後のまぶたの腫れが少なく回復が早いことが大きな利点です。

たるみのタイプ:たるみによって奥二重になった、目尻側の皮膚のかぶさりが気になる、もともとひとえまぶたで二重にはしたくない、という方に向いています。この方法では幅2cm以上の皮膚を切除することができるため、特に皮膚のたるみが多い方やできるだけまぶたをすっきりさせたい方やにも向いています。

 

3.皮膚と筋肉のたるみをとる《上眼瞼形成術》

皮膚のたるみをとりつつまぶたの開き具合を調整します。まぶたの開き具合や、二重の幅や形、はれぼったさなど、まぶたの形をトータルに改善させることができるオーダーメイドのまぶた治療です。

方法:皮膚のたるみがあれば①「上眼瞼徐皺術」と同じように二重のラインのところで皮膚を切除する範囲をデザインします。局所麻酔のあと、皮膚を切開してゆるんだ眼瞼挙筋腱膜を引き出します。眼瞼挙筋腱膜を瞼板に固定したあと、体を起こして座った状態でまぶたの開き具合を確認して調整します。はれぼったさが気になる場合には脂肪(眼窩脂肪、皮下脂肪)の切除も同時に行うことができます。二重のラインの固定は①「上眼瞼徐皺術」と同じように行います。

たるみのタイプ:年齢に関係なく、たるみと下がったまぶたを同時に治療したい方が対象です。疲れて見える上まぶたのくぼみも改善できることがあります。

 

治療にかかる費用についてはこちらをご参照ください。

まぶたの手術、ダウンタイムと過ごし方

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切開法重瞼術(二重まぶた)、上まぶたのたるみとり、上眼瞼形成術(ブレファロプラスティ)、睫毛内反症手術、眼瞼下垂症手術など、まぶたの二重の部分を切開する手術にはダウンタイムがあります。

(注:まぶたのたるみとりとして眉毛下で皮膚を切除する方法は術後のダウンタイムが短いので今回の内容はあてはまりません。)

 

・まぶたの腫れ

手術の日を1日目とした場合、2,3日目をピークとしてまぶたが腫れます。

術後1、2週間目までには80〜90%程度の腫れがひきます。

術後1か月たてば他の人から見て腫れていることがほとんどわからなくなる方がほとんどです。

個人差はありますが完全に腫れがひくのは術後数か月から半年頃です。

 

・ふたえの幅

ふたえの幅は腫れているうちは幅広く見えますが、腫れがひくとせまくなり見た目も自然になっていきます。ふたえの幅を広くした場合(目をつぶって測った幅が8〜10㎜程度)、腫れが長引くことがあります。

腫れかたに左右差があると、左右の二重の幅がちがって見えますが、腫れが落ち着けば左右差が目立たなくなっていきます。

1か月もすると最終的な二重の幅に近くなりますが、その後もわずかに幅が変化します。3か月たつとその後はあまり大きく変化しません。

 

・あざ

全員にあざがでるわけではありませんが、痛み止めの注射のときに血管に針が当たったり、手術中の出血が多いとあざが出やすくなります。抗凝固薬や抗血小板薬など血液をさらさらにする薬を飲んでいる方は特にあざが出やすくなりますが、そうでなくても出血しやすい体質の方もおられます。あざがでた場合には2週間ほど色が目立ちますが、傷のまわり以外ならコンシーラーで隠すことができます。打ち身でできるあざと同じなので、あとが残ることはありません。

 

・まぶたの傷あと

まぶたの「ふたえ」の線で切開した傷あとは、目を開けたとき二重の奥に折り込まれるため、それほど目立ちません。手術後5~7日頃に抜糸が終わると、しばらくは傷あとの赤みや茶色っぽい色素沈着がみられます。ふたえの線が食い込まないようにする方法で手術をしてもまぶたが腫れているとしばらくは傷あとがくぼんで見えることがあります。どちらも落ち着くまでに数か月~半年かかりますが、半年たてば傷あとは普通の「ふたえ」のラインと見分けがつかないくらいになります。

 

・ダウンタイムを短くするために自分でできる4つのこと

①安静

まぶたが心臓より高い位置にあるほうが腫れにくいので、術後はソファなどでリラックスした姿勢で休んでください。

②冷却

休んでいる間、目を閉じてまぶたに濡らしたガーゼなどをあて、その上から小さいタオルなどで包んだ保冷剤をのせ冷やしてください。凍傷になることがあるので保冷剤がじかに肌に当たらないよう注意してください。手術を受けた当日は、寝る前までできるだけまぶたを冷してください。翌日から3日目頃までは冷やしていた方が気持ちよい場合はときどき冷やしてもいいでしょう。ずっと冷やし続ける必要はありません。1週間もするとほぼ手術による炎症は治まりますので、冷やす必要はなくなります。

③血行をよくしすぎない

入浴や飲酒で血行がよくなりすぎるとまぶたが腫れやすくなりますので、術後1週間は軽いシャワー程度にして、飲酒は控えるのがよいでしょう。

④下向きを避ける

長い時間下を向いてパソコンやスマートフォンなどを操作する、本を読む、うつぶせ寝などは最低でも術後1週間は避けてください。

 

・カモフラージュ法

ダウンタイムを乗り切るために役立つカモフラージュ法を提案します。

①メガネやサングラスを使う:

薄い色つきのサングラスや、普段メガネを使っていない方は度の入っていないメガネでも効果的です。手術のしばらく前からサングラスやメガネを使い始めれば術後の腫れたまぶたを自然にカモフラージュすることができます。

②前髪をおろす:

長めの前髪で目元を隠すことができます。メガネと同じように手術の少し前から髪型を変えておけば、より自然に目元を隠すことができるかもしれません。

 

・まとめ

腫れが目立つのは1カ月程度です。

ふたえの幅が落ち着くのは1か月から3か月程度です。

あざが出た場合、目立つのは2週間程度です。

手術の影響が完全にとれるまでは数か月から半年程度かかります。